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草莽工房庵主敬白
私は元々、サッカーが好きである。その切れ目ないスピード感と、のびのびした空間性がたまらない。また、その単純さと1点の重さ、そして、世界中どこへ行ってもやっているグローバル性は、群を抜いている。つまり、どこへ行こうがサッカーの話をすれば座が盛り上がる。こんなスポーツは他にない。あまり熱狂しすぎて暴動が起きることもあるそうだが・・・・
1997.11.17午前4時、少し冷静になったので、昨晩来の感激を大切に、書き残しておこう。後日、このこの文章をみて、恥ずかしくなるかもしれないが、それはまたそれで、自分がどのように感じていたか、面白い話題を提供できるではないか。
感情的実況中継
いよいよ試合が始まった。わくわく。
だが、やっと、39分。チャンスが訪れ、中田の中央からのスルーパスにゴン中山がうまく反応し、先取点を取った。やった!
これで、日本ペースになるかに見えた。ところが、後半に入ってすぐ、アジジに同点ゴールを許してしまった。後半立ち上がりが危険だと言っているのに、もう。
まずい。守備がもたついている。悪い予感が当たった。
しかし、ここで岡田監督は、カズ、中山に替え、呂比須と城を投入した。
そして、ついに30分、城が中田からのピンポイントのパスを受け、見事にヘディングシュートを決めた。
そして、延長戦にはいり、北澤に替わり岡野が登場。
延長後半、イランのカウンター攻撃。あっつ、危ない。ダエイが飛び出し左隅からシュート。うわっつ、やられたと思った瞬間、ボールはポストに当たって、助かった!
そして、今度は日本の攻撃だ。中田が自らボールをキープして、敵ゴール正面を右から左に横断するように切り込み、倒れながら相手DFをかわしてシュート! まさに死闘だった。日本は3名のFWをつぎ込みあらゆる攻撃を試みた。イラ
ンも総力戦で3名の交代要員をつぎこんでしまい、負傷したキーパーをかえる事ができず、結局はそれが命取りになった
今にして思えば、10月11日、対ウズベキスタン戦で、終了直前に、井原の願いを込めたロングパスに呂比須がうまく反応し、名GKブガロのミスを誘い幸運な1点を返し、引き分けに持ち込んだことが大きかった。さらに、その後11月2日、UAE対ウズベキスタン戦で、UAEの猛攻を何度も奇跡的に防いで、押されっぱなしの試合を引き分けにした同じGKブガロに感謝したい。あのとき、1点でも入っていれば日本は終りだった。私は、ひそかに今回の日本の勝利の陰の立役者はウズベキスタンのGKブガロだと思っている。
独断と偏見の分析
冷静に考えてみると、このゲームの殊勲者は、言うまでもなくクールな日本の心臓…中田である。いや、中田にあわせるFWを状況に合わせて変えていくという、思い切った指揮をした岡田監督かもしれない。また、イランの強力なFW陣を、ともかくも防ぎきった日本のDF陣も見事だった。
今の日本には、イランのように傑出したFWはいない。しかし、カズ、ゴン、呂比須、城、岡野という同レベルだが特色のある多彩なFWを交代出場させ、相手を撹乱していくという攻撃パターンを持つことになった。
今後は、指令塔の中田を中心に、両サイドからの突破をからめた組織的なプレスサッカーで攻めればよい。
そういう視点から今後の日本サッカーの布陣を独断と偏見で考えてみたい。
まず問題なのはカズである。私はカズと中田は違うサッカーをしていると思う。どちらか一つにしなければならないし、今後を考えればやはり中田を取るべきだろう。カズのこれまでの偉大な貢献は賞賛するにやぶさかでない。だが今や、ラモスのチームではなく中田のチームになった日本サッカーには、カズよりも城が必要だ。
私は、FWに関しては、城がフル出場、呂比須と中山を相手のタイプによって使い分け、岡野を最後のオプションとして投入するという形がいいと思う。そして、なにより期待の柳沢を使ってほしい。あとは、西澤と松原だが、やや切れ味に欠ける・・。楽しみは順天大の川口で、スピードがあり第二の岡野だ。
MFでは中田、名波、山口は不動でよいが、ダイヤモンド型のトップが問題だ。FWの直後につく、この攻撃的MFは今は北澤か森島だが、はっきり言って両者とも決定力に欠ける。本来ならここは前園のはずだが・・。私はここは増田か平野だと思う。増田のドリブル突破力と平野のシュート力は魅力だし、こういう特色ある選手の方が国際舞台で面白いと思う。藤田や山田も光るものを持っているが、ややムラがある・・。個人的には増田が一番好きなので、頑張れ!
DFは井原と秋田を底にして、相馬・名良橋を両翼に配する今の形がベストだろう。秋田は素晴らしく文句のつけようがない。小村・斉藤は不運な面もあったが、いまいちだった。むしろ控えには奥野がいいと思うのだが・・。また、オーバーラップ攻撃を見据えたDFは文句ないが、守りに入ったときは不安である。マーカーとしては、相馬・名良橋はやや問題がある。空中戦となった時の高さについても課題が残る。あと、DFでためしてほしいのが鈴木秀と柳本だ。若くて速くて大きいDFの出現が望まれる。
というわけで私の独断によるベスト布陣は以下のとおりだ。
以上、私の感情的日本サッカー談義でした。おそまつ。
地震、オウム事件、O-157、不況、倒産、リストラ…本当にいやなご時世だけれど、世紀末の日本に少し明るい話題を提供してくれたのが、サッカーだった。
日本は、全体の連携のバランスが悪く、最初は押される展開だ。
でも、守備陣は、よく頑張っている。いいぞ。
うーん。でも、中田とカズの息があわないなあ。両者マークが厳しいせいもあるが・・・なかなか決定的なチャンスは訪れない。
まあその分、北澤がフリーになるのだが、案の定、キラーパスが出せず、自らの突破もできず、重苦しい展開となった。動きはいいんだが、北澤にもう一歩の決定力がほしいなあ・・・
必殺の名波−相馬ラインも、何度も左からのオーバーラップを見せるが、イランのDFを崩せない。日本の特徴をよく研究されている感じだ。
これは、中山の積極性が効を奏した結果である。常にゴールを強引にねらう中山の姿勢はスゴイぜ。そこに天才中田のパスがやっと通ったのだ!
よし、前半はこれでいいぜ。
後半13分、右からのクロスにダエイがきっちり高い位置でヘディングをあわせて、敵ながら見事なゴール。ああ、2−1と逆転されてしまった。
面白い。カズ、中山は前半から、敵奥深くボールを追い回し十分に役割を果たした。これからは、疲れていない新しいFWで全力攻撃して逆転しなければ!
岡田監督のこの決断が、効を奏した。
呂比須はイランの守備陣を数多く引き連れ、おとり的な役割を果たしている。
おかげで、城の動きは素晴らしく、イランが守備的になったこともあり日本のペースとなっていく。
このあたりから、イランはゴールキーパーを中心に、なんやかんやと時間稼ぎを始めだした。汚いが、これが勝つためのサッカーなのだろう。
流れは日本に傾きつつある。頑張れ!
やった、中田−城の若手コンビは、やはり息がぴったりだぜ!
こうなりゃ、こっちのもんだ。
完全にイランは足が止まってきた。
そうだ、それしかない!
疲れたイランの守備陣に対し、元気な岡野は、中田からの芸術的なスルーパスを受け、何度もすばらしい突破をみせ、完全に日本が押しまくる展開となった。
でも、決まんないんだよ。秘密兵器岡野は、本番に弱いのか。なんでキーパーと1対1になっていいるのにシュートしない!あーあ、おしい場面ばかりだ。
なんとか相手キーパーがはじくが、こぼれ球に、まってましたと岡野が反応しゴ
ール!!ゴールデンゴールだ!!
やった!やった!その瞬間、頭の中が真っ白になった。おそらく、日本中を歓喜がが駆けめぐったのだろう。
なんか、小説を書いてもこうはいかない。どん底からはい上がった日本チームをほめたい。そして感謝したい。本当にサッカーは面白いねえ。あのダエイのシュートが決まっていたらとひやっとするが、勝負は紙一重である。
しかし、1点がどれほど大切なことか。とりあえずは、よかったわいなもう。
あと、考えられるのは中田をMFのトップに持ってきて、山口プラスもう一人のダブルボランチのシステムだが、そのもう一人を誰にするか。本田も服部も悪くはないし、フリューゲルスの三浦も面白いが・・。私は、中田の司令塔としての才能をより発揮させるためには、このダブルボランチはやめたほうがいいと思う。あくまで守備的オプションだ。なお、将来的には清水商の小野というMFの大器が楽しみだ。
いずれにしても、攻撃的な4バックで、前に向かうときはいいが、守備的な3バックにしたとき、中盤が広がってしまいかえって攻め込まれるという日本の欠点を解消しなければならないだろう。守備的に戦わねばならない場合が、必ずあるのだから。現時点では、MFの底の山口に頑張ってもらうしかない。
なおGKはやはり川口だろう。興奮してしまうという欠点があり、飛び出しすぎる面が凶とでる不安もあるが・・。楢崎は川口より落ち着いているが、決断力が川口に及ばない。
FW 呂比須(中山) 城
MF 増田(平野)
名波 中田
山口
DF 相馬 名良橋
井原 秋田
GK 川口
呂比須と中山は、どちらか先に出た方が、敵を追いかけ回して全力を出してもらい、後半交代するのがいいだろう。増田と平野にも同じことが言える。
そして、後半同点以下なら、最後に投入するのが、誰か疲れたメンバーにかわって岡野というわけである。
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