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トロピカルフルーツの世界の巻

草莽工房庵主敬白

 植物の世界の素晴らしさは、その多様さ、奥の深さにある。米や麦といった主食系の穀物だけでなく、茶やコーヒーといった嗜好品や、果物の美味しさは人間の生活に彩りを与えてくれる。特に、熱帯果物のバラエティーの豊かさは驚異である。私のように、好奇心がおおせいで自然が好きな者には、いつも新しい出会いと発見があり、興味が尽きない。まさに、大自然の贈り物である。
 ところで、最近、近所の大手スーパーに行くと、トロピカル・フローズンフルーツのコーナーが出来ており驚いた。生では日本で見られない、マンゴスチンやランプータンも冷凍だから買えるのである。ドラゴンフルーツ(サボテンの実)やシュガーアップルも売っている。しばらくそこを見ていると、結構人が買っていくではないか。どうも、ランプータンが一番人気である。考えてみれば、国産リンゴの高級品は一個500円以上するわけだから、一個198円のマンゴスチンも、一袋298円のランプータンも、決して高いというほどのこともない。
 パパイアやマンゴーは常時果物コーナーに生が置かれており、珍しくもなくなった。昔のパイナップルやバナナの道をたどるのだろうか? バナナはその昔、トロピカルフルーツの象徴であり、高級品だったが、今や特価品で一本20円位で買えるスーパーで一番安い果物である。今後も(強烈なにおいのドリアンや大量生産の難しいマンゴスチンはともかく)バナナのような運命をたどる果物も幾つかでてくるだろう。ボーダーレス時代を実感した次第である。
 そこで、現在私の知っているトロピカルフルーツを挙げ、分類と簡単なコメントをつけて紹介したい。10年後どの果物が日本人の食卓に取り入れられるようになるのか、結果が楽しみだ。
 もし熱帯地方に旅行に行かれたら、ぜひ現地のトロピカルフルーツを味わってきて欲しい。そして特にここにないものや、関連する面白い話があれば、ぜひ教えていただきたい。


ムクロジ科
竜眼 :原産 中国南部かインド
ライチ(レイシ) :原産 中国南部
ランブータン :原産 マレー半島
ガラナ :原産 ブラジル
アキー :原産 中南米

バンレイシ科
シュガーアップル(仏頭果、釈迦果、蕃梨) :原産 不明
チェリモヤ(トロピカルデライト) :原産 ペルー、エクアドル
アテモヤ :シュガーアップルとチェリモヤの交配種
トゲバンレイシ(サワーソップ、グアナバナ) :原産 熱帯アメリカ
ギュウシンリ(牛心梨) :原産 不明
ポポー :原産 アメリカ東部 マンゴー ウルシ科
マンゴー :原産 南アジア
ピスタチオ :原産 西アジア マンゴスチン オトギリソウ科
マンゴスチン :原産 マレー半島
ゴラカ(ガルキニア・カムボキア) :原産 不明
マメイリンゴ :原産 西インド諸島 アカテツ科
ミラクルフルーツ :原産 西アフリカ
サポジラ(チコサポテ) :原産 中南米
サポテアマリヨ(クダモノタマゴ、イエローサポテ) :原産 中南米
オオミアカテツ :原産 中南米 クスノキ科
アボカド :原産 熱帯アメリカ
 :原産 西アジア クワ科
ジャックフルーツ(バラミツ、ナンカ) :原産 インド
チンペダック(コバラミツ) :原産 マレー半島
パンノキ(ブレッドフルーツ) :原産 スンダ列島
カンテンイタビ(愛玉子) :原産 台湾 ウリ科
キワノ :原産 アフリカ
メロン :原産 ギニア フトモモ科
グアバ :原産 熱帯アメリカ
フェイジョア :原産 南アメリカ ヤシ科
ココヤシ :原産 不明
デーツ(ナツメヤシ) :原産 西アジア
クリヤシ(ペジバエ) :原産 中南米
ミリチーヤシ :原産 中南米
ブリチーヤシ :原産 中南米 カタバミ科
スターフルーツ(五斂子) :原産 東南アジア
ビリンビン(長葉五斂子) :原産 モルッカ諸島 パンヤ科
ドリアン :原産 マレー半島
バオバブ :原産 アフリカ
サポテボボ :原産 中南米 パパイア パパイア科
パパイア(モッカ) :原産 コスタリカ
ババコ(マウンテンパパイア) :原産 エクアドル ヤマモガシ科
マカダミアナッツ :原産 オーストラリア東部 センダン科
ランサ(ランゾネス) :原産 マレー半島 サボテン科
ツーナ(ウチワサボテン、カクタスペア) :原産 中南米
ピタヤ(ハシラサボテンの実) :原産 コロンビア

 この他にも、各種の熱帯果物がある。たとえば、中南米のサガリバナ科のナッツ類や、アマゾン流域に自生するルロ、ペピーノメロ、タマリロなどの果物は、流通経路に乗らないため、私は名前しか知らない。また、名前も知らない、美味しい果物も、まだまだあるに違いない。分かり次第、紹介していきたい。いろんな意味で楽しみだ。

Ver 1.04 (1998.5.8更新)



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