Last updated on 98/08/14
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---パラオの海での小さな落とし物---
憧れのパラオにJさんはとても大ハシャギしていた。
その日は朝から調子が悪かった、しかし無理を承知でダイビングに参加した。
そんな時、船長が優しい眼差しでJさんを見た。
その後、Jさんは「私のおかげで沢山の魚達を見ることができたので、仲間は喜んでいた」と自分の思い出を美化しょうと努めてている。 自称「ピュアなピーチギャル」Jさんからの一言:
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H君はワクワクしていた。
当然だ!伊豆での1年ぶりのダイビング。ワクワクしない方がおかしい。 会社に行く前に試着したウエットスーツを着て、いざ海へ! 久々の伊豆...ちょっと緊張気味だが難なく潜降、
皆で水深5mで安全停止...
皆にはバレバレだった。
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H夫妻はひさびさのダイビングにわくわくしていた。
なんと新婚旅行以来のダイビングだ。(1年ぶりである) 妻はマスクをせずに潜ってしまった夢を見た。
夫はウエットがきつくて着られない夢を見た。
似た者夫婦である。会社にも着ていってほしかった。 |
Gさんは沖縄フリークである。今日も沖縄でダイビングしている。
「ここはエビにクリーニングしてもらえます。」ガイドさんが言った。
そのとき!!やってきたのは・・・・・・ウツボだった・・・・
なお、「手術中」のGさんは有線でレゲエをかけてもらっておりご機嫌だった。
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Fくんは勉強熱心なオタクカメラ派ダイバーである。
<<メインの被写体の露出のみを適正にする(背景は露出ではなく、ぼかし方で処理するマクロ撮影)の場合>> <<メインの被写体だけでなく背景の露出も適正にする(ワイド撮影)の場合>>を分けて検討したりする。 うーーん、なるほど。TTLオートの有用性もわかったような気がする。 本当に、本当に探求熱心だ。 よし、イルカの写真だ!!やった!イルカがいっぱいいる。
カメラの裏蓋を開けてみると、入れたままの状態でフィルムが存在していた。 |
Eさんは初心者ダイバーである。その証拠に今日が初めての日本でのダイビングだ。
Eさんは今日ウェットスーツをレンタルした。 (BCは持っているがウェットは持っていないのだ!) Eさんがレンタルウェットを手にして更衣室に消えて20分。Eさんは更衣室から出てこなかった。 心配になったCさんは更衣室を覗いてみた。 そこでは本日のガイドさんとEさんが必死になって右足のスーツをひっぱりあげていた。 「左は簡単に入ったのに右足がぜんぜんはいらないんですぅ!」 Cさんも手伝った!3人がかりで必死にスーツを引っ張り上げた!手の皮がむけそうになりながら・・ そしてついにひざまですっきりとスーツが通った!
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Aさんはリゾートダイバーである。年に1度か2度ほど、休暇をとってDivingするのがここ数年のスタイルである。
ある日、Aさんは久しぶりに日本の海に行った。 ボートからのバックロールエントリー時、ちょっと緊張したAさんは 支度ができると、ボートに取り残されるのが いやなのかあっという間にエントリーしてしまった! 待て!!君の前にエントリーしたばかりのダイバーがまだ海面に残っているじゃないか! 「常識知らずだなあ!」というボートでのBooingがAさんには聞こえなかったのは言うまでもない。 |
B君はリゾートダイバーである。
その日のDivingのブリーフィングの際、カメラ派ダイバーから「xxxxを撮影したい」というリクエストがあがった。 はたしてそのxxxxが出現したとき、ガイドさんは皆に「wait」の指示を出して、カメラマンを呼んだ。 そのときB君はそのポイントに降っていってしまって、xxxxは逃げていってしまったのだ! B君は、降っていってしまったことを謝っていた。 そうではない!!ガイドの指示に従わなかったことを謝るべきなのだ!! |
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Cさんはカメラ派ダイバーである。ガイドさんがちょっと珍しいハゼを教えてくれた。
フラッシュをたくと逃げちゃうかもしんない、だがみんなまだこない、よし、先に撮っちゃおうっと! フラッシュをたいた。逃げないぞ、ラッキー! じりじりと前進してみた。あれっ穴に逃げ込んでしまった。 Cさんは黙ってこの場を立ち去った。 みながこのハゼを見れなかったことも言うまでもない。 |
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D君たちはビーチダイブをやっていた。ガイドなしのグループダイブだ。
集合予定時間は40分後、D君は夢中になって写真をとった。 おっと時間だ!D君は水面にもどり、集合予定場所を探した。誰もいない!なんだ、まだ誰もいないじゃないか! D君は戻って写真を撮りつづけた。この時皆はすでにExitしてしまっており、D君達を待ってやきもきしていたのだった。D君がこの追加の時間でとったニシキテグリがBooingの的になったことをD君はよく知っている。 そしてD君よりもさらに遅れてExitしてヒンシュク度がさらに高かったF君は・・・・何もみれなかった。 |
Cさんはリゾートでダイビングをしていた。空は青いし海も青い、金髪碧眼の(かつて)美男美女たちが、ボートで肌をやいている。なんて天国なんだ。
さあ、エントリーだ。ガイドさんが言う。「ここは流れがきついので、フランス人のガイドについていきましょう。」そっそうか、ここは流れているのか、と思いながらCさんは器材を身につけた。ガイドさんが「さあ早く早く」と、せかす。なんだってそんなにせかすのか、そんなにすごいとこなのか。Cさんはあわててエントリーした。あっ、マスクに海水がはいってきてしまった。でも、カメラを受け取らなくては!カメラを受け取っている最中にも海水がどんどんはいる!Cさんはすっかりパニクってしまった。そしてカメラを手から離してしまい、カメラは泡とともにCさんの海水でいっぱいになったマスクの視界から消え去っていってしまった。Cさんは夢中でカメラをさがしたが、ドリフトのため、船が移動することになり、泣きながら船に戻った。 このとき先に潜ったフランス人ダイバーは、日本人の女の子が降ってきて(Cさんではない!)そして、カメラが降ってきたのをうけとめたのであった。 Cさんがこのときにでてきたシュモクザメ(ハンマーヘッド)を見れなかったのはいうまでもない。 後日談:Cさんはこの後、同じ目にあった(海水の入りやすいマスクなのだ)が、あわてずさわがず、とりあえずカメラを大事に抱え、潜行中に目をつぶったまま、鼻息も荒くマスククリアをしていた。このとき手を使わずに耳抜きまでマスターしてしまった。慌てていいことはなにもないが、落ち着いていると、こんなことまでできるようになった、という話である。 |
Eさんは、初心者ダイバーである。
ガイドさんにその旨を伝えると9kgのウェイトをつけさせられた。 ビーチからエントリーした。さあ潜行だ。 あれっ目の前に空が見える!なんで?Eさんはひっくりかえったカメよろしくむなしくあがきつづけた。 9kgつけて潜れないなんて・・・そんなバカな! でも、BCから空気が抜けない! なぜなのおおおおおお。 Eさんのつけたウェイトは3kgが3つ。そこは初心者ダイバーの悲しさ、全部背中側にまわってしまっていたのだった。 その後Eさんは、ポーチ付きのウェイトベルトが均等に重みがかかるので良い、と薦められたが、カッコ悪いことを理由に拒否している。 工具入れのようだと言うのだ。エキジットしたあとの自分がどれだけかっこいいんじゃ、と皆から言われている。 |
Dくんは一人で海に行った(ひとりになりたい時もあるのだ)。
慣れているポイントだもの、ひとりでセッティング、ひとりできままに写真をとるんだ。 エントリーした。なにっ空気がこないぞ、(Dくんは前にも、シュノーケルをくわえたまま潜行したことがある) すってもすっても空気がこない!!バルブがあいていない! でも浮上するのは恥ずかしいと思った見栄っ張りのDくんは、タンクに手を伸ばして、自力でバルブを開けた。 1年後、バルブがあいておらずダイバーが亡くなったというニュースにぞっとしたDくんだった。 |
Fくんはカメラ派である。けっこうオタクの域にはいっている。
カメラやハウジングの説明書やら隅から隅まで読んでしまう。水中写真の本もいっぱい持っている。 そして立派な器材をそろえている。 やる気マンマンだ! 常日頃から写真の勉強をしている。 友人の写真も参考にしている。質問もよくする。常にテーマをもって水中写真に挑んでいる。 そんなFくんはNew EOS Kissのレンズキャップをつけたまま潜ったりもしている。 ファインダーを覗いて、真っ暗なのにまだ何が起こったか気づかないF君だった。 |
Fくんはオタクカメラ派ダイバーである。マクロ系も勉強している。
今日潜るポイントの下調べにも余念がない。ここではどんな魚が見れるのかもチェックしたぞ。 ガイドさんが「ニシキ」を見つけた!スレートに「ニシキ」と書いて教えてくれた。 さあ、写真にとるぞ!!だがなんだって「ニシキヘビ」をとるんだろう???? わからなかった。ニシキヘビも見つけられなかった。 そのころ皆はガイドさんが教えてくれた、「ニシキテグリ」の美しい色合いを堪能していた。 この話に似たところで、ホタテツノハゼのポイントに行って「ホタテを見るぞ」と言われ、「ホタテ貝」を探したダイブマスターもいるらしい。 |