空と文字(SKY)


畑雄一郎

 わたしと劇団「那由多」との出会いは、1996年の冬の公演「雪ん子十二郎」 の時でした。以前から、私は、母に勧められて、「ハンペ」という雑誌を 愛読しており、その中で、特に米田みのりさんのファンだったので、 その人が脚本を書き、演出した劇だから、きっとおもしろいに ちがいないと思い、劇場に足を運びました。  予想通り、その劇の完成度は非常に高く、とても、素人だけの集まりとは 思えませんでした。そして劇が終わったあと、母に連れられ米田みのり 監督に握手をしてもらいました。・・・・しばらくして、劇団「那由多」 がどんな活動をしているのか、一度見学に行ってみようと誘われ、 つれていってもらうと、あの冬の公演で見た顔がいっぱいあるので、 「おお、すげぇ。」と感心していると、白い本を手渡され、「えーー、 もしかして、これ、もらえるん?やったあ〜。」と感激して表紙を見る と、「小さい魔女」と書かれてある、どうやら脚本のようだ・・・キャスト を見てみると・・・・「フランクフルト売り」ゆういちろうと書かれてある。 あれ・・・?この日から、僕の劇団「那由多」の団員としての 第二の人生が始まったのです。 トップ アイコン