運命のいたずら


彼女はグレーが嫌いだった。


彼女は赤が好きだったから、
僕は赤いバラの花束をあげたんだ。


喜んでくれた。


赤いスカーフも、赤いコートも、赤い帽子も靴も傘も
みんな、みんな、喜んでくれたから、
僕は、もっともっと彼女の笑顔が見たくて

彼女のパレットに赤い絵の具を絞り出してあげたんだ。

でも、彼女がそこに練っていた絵の具の色がちょうど緑だったなんて・・

混ぜているうちに、どんどん

彼女の笑顔は失せていって・・



そして彼女を永遠に失った。