可能性を信じて
POTENTIALITY


未来形はうつくしい。
現在形はやすらぎ。
過去にその人を追いやるのは、
さびしい。
未来は、可能性。
現在形はカラフル。
過去になってしまったものは、壁にはりついた化石。
なにも変えることができない固まったもの。
だから現在進行形のうちに、私はあがきたい。

冬は必ず春となる、いまだ聞かず冬の秋へ返れることを・・・

冬は空気が乾き地面は枯れ草に覆われて
木は丸裸で寒々しくて
空は灰色で
砂埃にまみれた風がピューピュー吹いて
心まで寂しくなるけれど・・
そんな老人の四肢にも似た裸の木の枝さえも
実はその中で行われている秘密の作業がある。

瑞々しい黄緑色の木の芽を吹く準備。
乙女の唇のような桃の花を咲かせる準備。
町中を華やかなムードに染める桜を咲き乱れさせる準備。
どこにそんなものを隠していたのかと
思えるような
灰色の枯れたような節くれ立った木の枝から
吹き出す命。
可能性とはこんなものかもしれない。



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