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ボルネオ島の熱帯雨林の森について
モドル
001 - 熱帯雨林について
24/02/2009

先ずは、「そもそも熱帯雨林とは?」と言うところから書いていこうと思います。
と言っても、読んで字のごとく・・・と言う気もするのですが・・・。

調べたところによると、

@ 赤道から南北10度以内
A 年間平均気温が25度〜35度
B 年間降雨量が1,500〜4,000mm

と、上記の条件に当てはまる高温多湿な地域にある森の事。

世界には、中南米(アマゾンなど)や中央アフリカ(ザイール川流域)、
そしてボルネオ島を代表に東南アジアに渡って存在しています。
皆さんも、やはり熱帯雨林の森と言うと、アマゾンやボルネオを想像されるのではないでしょうか。

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アマゾン、アフリカ、東南アジアに広がる熱帯雨林の森。
かつては、地表(地上の陸地面積)の約14%を覆っていたそうです。

しかし、20世紀以降に猛威を振るった森林伐採や農地開発により、
熱帯雨林の森はどんどん減少し続け、現在はもう 6%にも満たない ほどになっており、
今、こうしている間にも私たちの経済活動により熱帯雨林の森は減少し続けています。

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1. 熱帯雨林の森には、地球上の生物種の50%以上もの生物種が生息している。
2. 熱帯雨林の森は、地上の約30〜40%の酸素を生産している。

と言われてきました。
だけど毎年、日本の国土面積の半分(約1,130万ha)にもおよぶ広大な森が消失し続けているそうです。
これにより、熱帯雨林の生物種の絶滅は年間、何と・・・5万種にもなると見られているとか。

人間の歴史など到底及ばないほどの遥か昔から、
私たちには想像できないほどの命が育まれてきた熱帯雨林の森。
全ての生命は海から始まったとされますが、
海だけでなく、森がなければ、私たち人間も含め、多くの命は生きていけません。

このまま熱帯雨林の森が、減少し続けても良いのでしょうか?

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と言う事で、熱帯雨林が減少することにより、一体どんな問題が起こるのか? を調べてみました。
下記にまとめてみます。

1.それまで森に固定していた大量の二酸化炭素を排出し、
  同時に酸素の供給もできなくなるので、地球温暖化に多大な影響を及ぼします。

2.森林がなくなると、地表からの水の蒸発量が増加し、地表付近の気温の上昇や、
  雨量の変化が起こり、異常気象が引き起こされます。

3.森林伐採により土砂崩れや洪水が起こりやすくなります。
  また海に流出した土砂がさんご礁に影響を与え、海の中の生態系にも影響を及ぼします。

4.数え切れないほど多くの種の生物種が絶滅し、生態系が崩壊します。

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これってもう既に起こってしまっている事態だと思いませんか?

地球温暖化の原因は、温室効果ガスであると言われていますが、
それだけでなく地上の30〜40%もの酸素を供給していた森の減少、
そこに固定されていた二酸化炭素の排出も大きな原因の1つなのでは?と私は常々考えています。

熱帯雨林の減少による気候変動への影響も、決して小さいものではないそうです。
(世界規模で影響が出るとか。)

過去に日本企業による大規模ば森林伐採が行われ根こそぎ森がなくなったフィリピンでは
近年、毎年のように大きな地すべりや洪水が起こっています。
森があった頃には起こらなかった災害だそうです。

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それでも、私たちは現在の経済社会の中で、知らず知らずに森を破壊し続けて生きています。
このままで良いのでしょうか・・・。

「地球の肺」と呼ばれていた母なる森を、自分達の手で奪いつくしてしまうのでしょうか・・・?

地上から熱帯雨林の森がなくなった未来を想像してみて下さい。
そして、何が森を奪っているのか?
また、皆さんの生活と、どう繋がっているのか?

これから、当サイト上でもいろいろと取り上げてまいりますので、
皆さんも是非、今の生活を見直してみて下さい。

アマゾンの森も、ボルネオの森も、遠く離れた地ではありますが、
皆さんの日々の暮らしと、密接に深く関わっているのです。
子ども達の未来に、母なる森を残せるかどうかは、今を生きる私たちの手にかかっています。

モドル

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