ラワン材、南洋材といわれているフタバガキの原木(丸太)。
1963年のマレーシア独立後、サバ州政府が森林の管理権を持ち、隣国フィリピンに習い、
木材輸出により外貨を得ようと、木材(丸太)の輸出に力を入れ始めました。
同時期、経済発展に伴い建築ブームの真っ只中だった日本は、国内産よりも安価で質の良い
南洋材を大量に輸入するようになります。
そして1973年には、サバ州の木材は世界市場の20%まで占めるようになります。
日本は、資源が枯渇するまで(1970年代〜1992年)、南洋材(熱帯産丸太)の9割近くを
サバ州とサラワク州から輸入していました。
当時は毎年、およそ7万ha以上(東京23区以上)もの森が失われていたそうです。
一方、国産材の需要が減った事で日本の林業は衰退してしまいます。大量に植えられた杉の森も
手入れが行き届かなくなり荒れてしまいました。そして花粉症に悩む人々も増加・・・。
(現在も増加中とか。)
しかし1993年に、資源の枯渇状況を重く見たサバ州政府により、
丸太の輸出が全面的に禁止され、州内の製剤所で加工し輸出する体制になりました。
現在も州内で加工された製材が輸入されていますが、値段も上がったことから量は減少しており、
今はラワン合板の減少を埋めるように国内産のシナ合板が増えてきています。
またインドネシアでも現在は丸太での輸出は禁止されており、
丸太のまま輸出されているのは隣のサラワク州のみとなっています。
(ただしインドネシアでは違法伐採が後を絶たないそうですが・・・)
現在は環境保護のための規制で生産量が少なくなったことと、
中国での需要高騰により、南洋材やロシア材が不足気味で値上がりしているそうで、
国内産(スギやヒノキ)の需要が高まりつつあるそうな。
最初から国内の森を守りながら、その森からの恵である木材を大事に使ってくれば良かったのに…。
荒れた森を再び蘇らせ安定した木材を供給させるようにするには、また莫大な資金や
人手が必要との事。ナンノコッチャという感がぬぐえませんが、本来あるべき姿に少しずつでも
戻っていければ良いのになぁと思います。
何より、スギって四季がある日本の風土にピッタリなんだそうです。
夏場は湿気を木が吸い込み、乾燥する冬場には湿気を放出するとかで、
室内が夏は涼しく冬は温かく断熱効果もあるとかで。まさにエコではないですか!?
何でこんなに素晴らしい木を使わないできたのでしょう・・・
モッタイナイ。
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では現在のサバ州に焦点を戻します。
現在は、サバ州政府が持続可能な森林管理に関するライセンス契約を締結し、
森林管理を向上させ、低インパクト伐採などで管理した森で生産された丸太
(FSC認証のもの)の輸出を再開させています。
2006年〜2008年までの2年間での合算では、全体の24%が日本に輸出されており、
最も多いのが中国の58%となっているそうです。
<FSC認証制度>
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)の森林認証制度は、
森林の管理や伐採が、環境や地域社会に配慮して行なわれているかどうかを、
信頼できるシステムで評価し、それが行なわれている森林を認証します。
そして、その森林から生産されたた木材や木材製品(紙製品を含む)に、
独自のロゴマークを付け、市場に流通させています。
このFSCのロゴマークの付いた製品は、森林に由来する製品であることを保証された、
環境配慮型の商品ということです。
そして消費者は、木材・木材製品を購入する時に、
FSCのロゴマークの付いたものを選ぶことで、
適切な森林管理を行なっている林業者を支援し、
ひいては世界の森林保全に貢献することになります。
(WWFジャパンサイトより抜粋)
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サバ州で低インパクト伐採(RIL=Reduced Impact Logging)方式で森林を管理しながら伐採されている
有名な場所が、
Deramakot Forest Reserve
(デラマコット森林保護区/商業保存林)です。
デラマコット森林保護区では、55,083haにも及ぶ広大な森が管理されており、セラヤやメラピ(ラワン材)
などの木材を伐採しながらも大規模な森林を保護され、敷地内には絶滅を危惧されている
様々な野生生物たちも暮らしています。熱帯雨林の森の環境保全と商業伐採が見事に両立している
貴重な場所。1970年代に伐採された後に広がった二次林で、1995年からドイツの技術協力を得て
持続可能な森林管理システムが作られたそうです。
日本企業もひたすら伐採しつくすのではなく、このように環境に配慮しながら伐採する事は
出来なかったのでしょうか…。とても残念です。
デラマコット森林保護区には一般観光客は訪れる事が出来ないのですが、私もいつか機会があれば
是非、見学に訪れてみたい場所の1つです。きっと私たち日本人が学びなおさなければならない事が
ここでは見れるのではないか…。そう思える私です。
皆さんも、国内に山ほど植えられているスギをもう一度、見直してみて下さいね。
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