Michael Hutchence
22January1960-22November1997


1997年、11月某日。 その日の夕刊にINXSのボーカル、Michael Hutchenceが変死したという小さな記事を見つけました。 今でもマイケルの死は自殺か事故死か謎のようですが、大ヒットアルバム『Kick』を発表してから10年後の死、その死を報道するとっても小さい記事にはなんともやり切れない思いで悲しかったです。 一説では、ボブ ゲルドフの奥さんとの三角関係で悩んでいたとか、麻薬中毒で苦しんでいたなどの噂もありましたが、本当のところはどうだったのかは結局マイケル本人にしかわからないのでしょう。

こちらの80'sヒット曲番組ではINXSの曲もよく流れます。 それを見るたびにとても懐かしくなり、それと同時にマイケルの早すぎた死がとても無念に思われます。 またわたしと5歳しか違わなかったので、ベテランアーチストの死よりも身近に感じてしまいました。 90年代ももちろん活躍していましたが、かつてのような勢いはなかったものの、コンスタントにアルバムを発表し続け、97年の春にもアルバムを発表しています。

1987年、日本経済が絶好調でバブル全盛期の頃。 わたしはOL2年目で、ウォークマンで好きな曲を聴きながら電車通勤していました。 低血圧の為、朝からしゃきっと元気がでるような曲を好んで聴いていましたが、INXSの『Kick』は朝の定番ソングとしてしばらくの間本当にお世話になりました。 軽快で乗りが良く親しみやすいメロディーライン、それに加えてマイケルの艶のあるボーカル。 かったるい朝もこれで一気に目が覚めました。 その後の仕事も順調に・・・だったかどうかは忘れましたが^^;。

自分ではこのアルバムは80年代ベスト10上位に入ると確信しています。 それまでもINXSは一部の音楽評論家からは高く評価されていましたが、この作品の大ヒットにより人気も実力も決定的になったのです。 全曲シングルカットできるくらいで、捨て曲は一切ありません(きっぱり)。 またマイケルの声はミック ジャガーの声質に良く似ており(もちろんマイケルの方が上手ですが)所々で、ここの部分良く似ているななあ〜と一人で喜んでいました。

その大ヒットアルバム『Kick』ですが、捨て曲はない!と断言した通り、どの曲もとても完成度が高いです。 意地悪く言えば、どれも似たような感じなのかもしれませんが。 またマイケルの若さあふれるセクシーなボーカルもたまりません。 ちょうどバンドが上昇気流に乗り上げている時のボーカルなのでとてもとても勢いがあります。 名作というのは何十年たってもその輝きを失わない、とあちこちで言っているわたしですが、この作品も同様です。 確かに全体的に「80年代の音」をしていますが、80年代特有のある種の「だささ」が全くありません。 今の時代聴いても十分通用する音なのです。

マイケルの話題なのに、どうも『Kick』の話題になってしまっていますが、このまま続行します。 わたしが持っているものはレコードなのでA面とB面に分かれているわけですが、特にA面、ヒット曲がてんこもりです。 ここだけでベスト盤のよう。 しかしながらわたしはB面が好きで、こちらもA面に劣らず粋で質の良い作品ばかりです。 その中の「Misty」が一番のお気に入りですが、その後に続く表題曲「Kick」もとってもカッコイイのです。

洋楽に目覚めてからは、いろんなジャンルのアーチストを聴いてきましたが、 当時は既に亡きアーチストものや、ベテランロッカーものを良く聴いていたこともあり、その時代の(1980年代)旬のアーチストものにはそれほど力を入れていませんでした。 なので80年代後半、自分と同じ60年代生まれのアーチスト、例えばU2のボノやINXSのマイケルなど、のファンになることは、古い時代の洋楽と最新の洋楽の間のバランスを保つのにとても重要な役割をしていたのです。

そのマイケルも今は亡きアーチストの一人になってしまいました。 死後5年経ちましたが、今でもすごく残念に思います。 去年、アンソロジー盤がリリースされましたが、うれしい反面、とうとうアンソロジー盤がでてしまったか。。という思いもありました。

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