家庭科の授業

家庭科は嫌いじゃないんだけど、どうしても好きになれなかった教科です。 小学生の頃は男女一緒に授業を受けていました。 裁縫箱を入れる袋もボタン付けも調理実習も一緒に習いました。 なのに中学では男女別々。 女子はそのまま家庭科でしたが、男子は木工、金工の技術を習得する授業を受けていたと思います。 元々男子とぎゃーぎゃー騒ぐのが好きだったので、中学に入ってからの男女別々の授業は辛いものがありました。 家庭科以外では体育も男女別になりましたが、まあこれは良しとしても男子のいない家庭科なんて!とガッカリしたのを覚えています。 幼い頃から男の子と遊んでいたわたしには、その時はまだ女子校のノリにはついていけなかったのです。 2時間続けてある日などは「ああ、早く○○達(男子)に会いたいなー」と思ったものでした。

とにかく一番辛かったのはスカートとパジャマの作成、編み物の時です。 スカートは中1の時に作りました。 ひざ下くらいの長さのシンプルなスカートでしたが、面倒くさかった思い出しかありません。 わたしは他の女子よりも縦に大きかったので型紙をおこす時点からつまずきました、配布された型紙では丈の分が足りず、新聞紙かなにかを継ぎ足して型紙を作りました。 どうにかスカートらしいものが出来上がりましたが、どうして女子だけこんなんモノを作らなくてはいけないのだ!と納得が行きませんでした。 男子はイスなどを作っているのに。 スカートよりもイスが作りたかったのです。

中2ではパジャマを作りました。 スカートよりも難しくてとても一人では作成できませんでした。 襟や袖なんかめちゃくちゃ難しいし。 頼みの母も自信がないと言うし、祖母は祭り縫いなら出来るんだけどねえと言う始末。 これじゃ駄目だ!期限までに間に合わないよ!とせっぱ詰まったわたしは、洋裁学校を卒業した叔母の家へ作りかけのパジャマを持って押しかけ手伝ってもらうことになりました。 叔母にしてみればパジャマの1枚や2枚朝飯前なのですが、くれぐれも上手く縫わないで! わたしが縫うみたいに下手に縫って!と無理なお願いをして叔母を困らせてしまいました。

中3は編み物でした。 縫い物ならどうにか出来るのですが、編み物だけはどうやっても駄目でした。 基本的な鎖編みからもうギブ アップです。 リリアンなら得意だったのに。。。 一つの毛糸で5種類くらい色々編まなくてはいけないのですが、全然出来ませんでした。 他の友達はどんどん出来上がっていき、編み上がった作品を画用紙に貼り付け提出していました。 うわーどうしよう、一番最後になっちゃうよ〜とかなり焦っていた時にそんなわたしを見かねた友人らが救いの手を差し伸べてくれました。 実際はセブンイレブンのスラーピーをおごるから助けて!とお願いしたら手伝ってくれたのですが、4、5人の友人らがかわるがわる毛糸を編んでくれました。 おかげさまで期限内に提出することができました。 スラーピー代に500円ほどかかりましたが、良い友達を持って幸せだなあ、友達はわたしの財産だよ・・・とつくづく感じました。

唯一好きだったのは調理実習です。 包丁はなかなか持たせてもらえず、もっぱら味見、皿洗いをしていましたが、みんなでワイワイ言いながら料理するのはとても楽しかったです。 チキンライス、魚のムニエル、などが美味しかった記憶があります。

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