Olivia Newton John 対 Sheena Easten
タイトルが「オリビアvsシーナ」となっていますが、別にこの二人がライバルだったわけではなく、わたしが勝手にそう思っていただけです。 そのように思ってしまった理由は、今から21年前のある映画雑誌のコメントでした。
時は1981年、オリビアは「Physical」を大ヒットさせ、それまでのお嬢さん、カワイコぶりっ子のイメージから見事な転身を図っていた時です。 シーナ イーストンもその年にデビューしており「Modern Girl」がヒットチャートを急上昇していた時でした。 その映画雑誌でのシーナ イーストンの紹介コメントにはこう書いてありました。 裏覚えですが、だいたいこのような内容でした。 「イギリスから美人シンガー誕生。 オリビアよりも若くてカワイイ。」
映画グリースの大ヒット以降、この雑誌でも度々オリビアのことを取り上げていました。 1980年にはもう一つのミュージカル映画「Xanadu」もヒットしていたのです。 それなのにシーナ イーストンの紹介でこのコメントは幾らなんでもひどすぎる、ちょっとそれはないでしょ!と悔しい思いで一杯でした。 確かにデビュー当時のシーナは若干22歳でオリビアは33歳、約一回り違いましたが、美しさの点ではまだまだ若い娘には負けていませんでした。
オリビアの大ファンだったわたしは、それ以来どうもシーナ イーストンは好きにはなれませんでした。 あのショートヘアもオリビアを意識しているかのように思われたし、新人のくせしてなんだか生意気〜と一人で苦々しく思っていたのです。 元々体育会系性質なので、後輩(シーナ)は先輩(オリビア)を立てなきゃ駄目!などと訳のわからないことを思いながらラジオから流れてくるシーナの曲を聴いていました。
しかしながらわたしのこの思いとは裏腹にシーナの出す曲はヒットを連発し、トップシンガーになるのもそう時間はかかりませんでした。 映画007シリーズ「For Your Eyes Only(1981)」では彼女の唄う同名主題歌が大ヒットしました。また外見が日本人好みの顔、体型(小柄でグラマー)をしていたので、日本でも大人気となりました。余談ですが、彼女の人気が下火になった90年代でも日本での人気は相変わらず高かったようです。
トップシンガーになったもののその期間は80年代だけでした。ヒット曲を連続して出していた時期はその間に集中していました。 最初の80年代前半に大ヒット曲を多く出してしまったので、それ以外の曲はイマイチ弱いような気もします。 1983年に大御所ケニー ロジャースとデュエットした「We've Got Tonight」はとても美しいラブバラードです。 声を張り上げて唄う曲よりもしっとりとした曲の方が彼女の持ち味がでるような気もしました。 と言いつつもわたしの好きな曲は「strut」ですが。 確かこの曲は彼女も出演していた日本の酒メーカーのCMで使用されていたと思います。
代表曲は、「Morining Train」「Modern Girl」「For Your Eyes Only」「telefone(←fなんです)」「We've Got Tonight」「Strut」「Sugar walls」などがあります。 1993年にリリースされたベスト盤にはこれらの曲が全て収められています。
その反対にオリビアは「physical」以降あまりパッとしなくなってしまいました。 1982年にグレイテストヒットUを発表したものの、次のオリジナルアルバムをリリースするのは1985年になってからでした。 わたしはフィジカルで大変身を遂げる前のカントリー色が強かった頃のオリビアが大好きでした。
映画「Xanadu(1980)」のサウンドトラックに収められている「Magic」はあのJohn Lennonも生前大変気に入っていた曲です。 本当にとっても素敵な曲なんですよ〜^^。
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