お土産のお菓子

友達の家を訪ねる時には必ずお土産を持参していました。友達なのでそれほど高価なものは買いませんが、和菓子好きな友達には串団子や大福、洋菓子好きな友達にはコージコーナーのジャンボシュークリームやミスタードーナツの ドーナツです。会うのが2年ぶりとか久しぶりに会う友達には少し奮発して、ヨックモックのクッキーや舟和の芋羊羹などを買っていました。

今ではいろんなお菓子がありますので、買う側も選ぶ楽しみがあります。デパートの地下街へ行けば、ありとあらゆる銘菓コーナーがあり、一軒一軒見ているだけでもかなり時間がかかってしまいます。けれども珍しい、目新しいお菓子には手を出さず、結局自分が食べたいものを選んでしまうのです・・。

わたしが小さい頃、お盆や正月で田舎へ行く時に持参したお土産は、“ひよこ”饅頭や亀屋万年堂の“ナボナ”、有明製菓の“ハーバー”が多かったでしょうか。電車で行く時は上野駅構内でこれらのお菓子を買い求めました。車で行く時にはうちの近所にはこのようなお菓子を扱っているお店がなかったので、向こうについてから、文明堂のどら焼き“三笠山”や地元の老舗店のお菓子を買っていました。

「ひよこ」「ナボナ」「ハーバー」はお盆の土産菓子の定番でした。お盆になると母方の親戚が田舎の実家に大勢集まりましたので、この3つのお菓子は果物や缶詰、カルピスなどと一緒に必ず仏壇の前に供えられていました。時にはだぶって2箱同じものがあるときもありました。

わたしはこの中でもひよこ饅頭が一番のお気に入りで、可愛いひよこの形をした饅頭は食べるのがもったいないくらい可愛かったです。食べる時もいきなり頭からばくりといくのはどうもかわいそうな気がしてお尻から食べていました。中身は白あんでしたが、素朴な甘さでとても美味しかったです。当時の土産菓子のナンバー1でした。

ナボナは当時、一本足打法のホームラン王、王選手がCMに出演していたこともあり、ナボナのキャッチフレーズは「お菓子のホームラン王」でした。 ナボナは何種類かあって、チーズクリームとパインクリームがあったのを覚えています。表面がブッセ状でしたが、今思うと洋風どら焼きっぽかったです。 ナボナは知名度は抜群にありましたが、わたしはそれほど好きではありませんでした。でもあの当時、洋菓子系のお土産と行ったらナボナはナンバー1だったと思います。

ハーバーはやや長方形の形をした洋菓子でしたが、中身は白あんだったような気がします。このお菓子のCMも当時テレビでばんばん流れていました。わたしは有明製菓というくらいだから九州、有明海の方に本社のあるお菓子メーカーだと思っていましたが、どうも全国区のお菓子ではないようです。九州は長崎出身の友達に聞いたところ、そんな菓子メーカーは知らないと言われてしまいました。当時流れていたCMソング「有明のハーーバーー」と唄ってもみせたのですが、なんだそれ、と言われてしまいました(ーー;)。

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