煎餅あれこれ

わたしが実家にいた頃は、おやつと言えば煎餅で、おやつ専用の缶には必ず煎餅が入っていました(今でもちゃんと入っている)。歯がイマイチ弱い父や祖母は薄焼き煎餅が好みで、母、わたし、弟は堅焼きのガリっとした歯ごたえのある煎餅が好きでした。煎餅といえどもその種類も色々あって、薄焼き、堅焼きはもちろん、揚げ煎餅や海苔煎餅、ピーナツの入った柿の種・・などなどバラエティに富んでいます。

薄焼き煎餅といえば「にしきの」です。これは2枚づつ袋に入っているのですが、とても軽くて食べやすく、薄焼きしょう油煎餅の代表だと思っています。 うちの子達もにしきの煎餅が大好きで、日本から送られくるとその日のうちに 食べてしまいます。

堅焼き煎餅では「名作」が有名だと思います。これには一口サイズのものもありその名も「ひとくち名作」なのですが、うちでは一口サイズの方を好んで買っていました。「名作」はスーパーの煎餅コーナーにはあまり置いておらず、主にコンビニに置いてあることが多いようです。味は「にしきの」に比べると濃厚で一口サイズのものでも非常に歯ごたえがありました。弟はマヨネーズをつけて食べていました。酒の肴としても相性がいいそうです。

揚げ煎餅では甘辛い「歌舞伎煎餅」です。揚げ煎餅は非常に口当たりがよいところから止められない止まらない状態になって食べ過ぎてしまう恐れがあります。これが最後の1枚と言いながら手は袋の中に伸びていることもしょっちゅうでした。わたしはしょう油煎餅に砂糖がまぶしてある甘い煎餅はあんまり好きではありませんが、甘辛くて香ばしい歌舞伎煎餅は大好きでした。「ソフトサラダ」も揚げ煎餅の一種です。これはしょう油煎餅ではなくて、あっさり塩味の白い煎餅です。お年寄りにも人気があるらしく祖母が老人会の集まりから帰ってくると必ずこの「ソフトサラダ」を何枚かおみやげに持ってきてくれました。

老舗店では板角の「ゆかり」です。これは海老煎餅なのですが、海老のすり身だけを使用した高級海老煎餅です。味はかっぱえびせんよりも100倍美味しく、煎餅というよりも海老をプレス機で圧縮して焼いたのし海老といった感じです。海老好きな人にはお勧めの海老煎餅です。ランクは下がりますが、駄菓子屋などで売られていたEP盤レコードサイズくらいの丸い海老せんべいも素朴な味で美味しいです。

ミックスものでは「柿の種」とブルボンの「味このみ」です。「柿の種」を食べる時は煎餅5に対してピーナツ2くらいにしておかないと、最後は辛い煎餅だけになってしまうので注意が必要でした。ピーナツばかり拾って食べると怒られたものです。昔の職場の取り引き先に珍味会社がありまして、年末になると珍味や煎餅、スナック菓子などを売りに来ていました。そこでも「柿の種」はあったのですが、煎餅のサイズが一般の柿の種の煎餅の3倍くらいの大きさで本当の柿の種と同じくらいの大きさでした。これだと上の方式は当てはまりません。やはり普通サイズの柿の種がいいです。 巷には「味このみ」に似たようなミックスものが多く出回っていますが、ブルボン製品が一番好きです。ちいさいあられサイズの煎餅に小魚、豆煎餅、などが入っていて、うちのダンナも好んで食べています。

懐かしいところでは、グリコのコメッコです。その昔、桜田淳子がコメッコのCMに出ていました。おにぎりの形をした可愛い3角形の煎餅ですが、煎餅というよりもスナック煎餅といったほうがいいかもしれません。

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