野毛山動物園


さようなら「はま子」さん
神奈川県の横浜市西区老松町にある野毛山動物園。 ここは横浜市が管理している市営の動物園なのですが、入園料は今も昔も無料のままです。 今年こそ無料じゃないかも。。と思って行ってみると、受け付けの方から「どうぞこちらからお入りくださ〜い」とご親切に言われるので軽いショックを受けます。 厳しい財政難の中、動物園の運営もさぞかし大変だろうなあ。。と思うのですが、いつまでもこの動物園が存続しますように。。と切に願っています。

この動物園は無料で入れるわりには動物の種類は充実しています。 ライオンや虎の二大猛獣はもちろんのこと、象、キリン、しまうま、ロバ、鹿、フラミンゴ、ラクーン、猿、チンパンジー、ワニ、亀、熊、ペンギン、その他鳥類など盛りだくさんなのです。 また「ふれあい広場」のようなコーナーもありまして、そこではひよこ、うさぎ、ヤギ、はつかねずみ、ハムスター、モルモットなどを直に触れたり、抱っこしたりすることができます。 上野動物園にも同じようなコーナーが設けられていますが、そちらは主に見るだけなので、野毛山動物園の方が「ふれあう」 機会がたくさんあるように思われました。

園内は、子どもがどうにか我慢して歩けるくらいの広さです。 ただ坂の上り下りが結構キツイので、ベビーカーでのお子さま連れには少々しんどいかな。。と思いました。 しかしここは坂の上にある動物園なので、坂の下を走る車の騒音や繁華街の喧騒も全く聞こえません。 聞えてくるのは園内の鳥や動物たちの鳴き声のみです。 動物園利用者にとっては無料ほど有り難いものはありませんが、100円でもいいから入園料を徴収して、そのお金で施設の充実を図るべきだ、との市民からの声も聞いた事がありました。 今回訪れて驚いたのは、園内がきれいに整備されていたことです。 草ぼうぼうだった遊歩道もすっきり手入れされ、老朽化が目立っていた休憩所も新しくなっていました。 その代わりに昔から食べ物やお土産などを取り扱っていた売店がなくなってしまったのが残念に思いました

ここの有名人、いえ、有名動物と言えば象の「はま子」でしょう。 動物園が開園されたのが昭和26年4月1日(1951年)で、はま子がやってきたのがそれから16日後の4月17日でした。 日本にいた時から野毛山動物園にはしょっちゅう遊びに行っていましたが、はま子の姿を見るのも楽しみでもありました。 その頃から既にご老体でしたので、若い象のような機敏さはありませんでしたが、ゆっくりとした動作や優しい眼差しからは長い間横浜の歴史と共に歩んできた貫禄のようなものが感じられました。 今年の里帰りでも久しぶりにはま子と対面してきました。 優しい表情は相変わらずで、ヘルパーさんに付き添われたご老人の方達が目を細めてはま子を見つめていた姿が非常に印象的でした。 はま子の写真はこれまでたくさん撮ってきましたが、今回もデジカメで何枚か撮ってきました。 右上の写真がその一枚です(ちょっと暗くなって見難くなってしまいました)。

そのはま子が10月7日に亡くなりました。 推定59歳、 人間で言うならば80歳だったそうです。 はま子の死はとてもショックでしたが、今回の里帰りではま子の最期の姿を見る事ができて幸せでした。 小学校1年の遠足が野毛山動物園でしたので、それから30年以上はま子を見続けてきたことになります(大袈裟ですが)。 次回野毛山動物園に遊びに行く時には、もうはま子の姿はないんだなあ。。と思うとやっぱり淋しいです。 はま子さん、さようなら。 長い間どうもお疲れ様でした。

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