浅草花やしき遊園地
浅草にあるこの古い遊園地は、アメリカで例えるならばNYのコニーアイランドのようなところ、と言えるでしょう。 日本にいた頃は子どもを連れてしょっちゅう遊びに行っていました。 東京のど真ん中にあるとは思えないチープ感、B級感がたまらなく好きです。 狭い園内にはそれなりにアトラクションが充実していますが、どこか垢抜けていなくて、なんていうかな今も昭和を引きずっているような、そういうところが懐かし好きのわたしにはたまらないところなんです。 今時、見世物小屋がある遊園地なんてそうありませんしね(笑)。
花やしき遊園地を訪れた日は夏休み前の平日でしたので、上野動物園の時以上に園内はガラガラでした。 各アトラクションも待ち時間なしで何度も繰り返し乗る事ができました。 わたし達は1日券を購入したので、手に巻き付けたバンドを係員に見せるだけで何でも乗り放題です。 その日はガラガラだったこともあり、あっちへこっちへと移動するのに忙しかったです。 遊園地はほぼ貸し切り状態となり、長女と長男はローラーコースターから降りる事なく何度も何度も繰り返し乗っていました。 多分10回以上乗っていたと思います。 二人の子どものために、ローラーコースターを何度も運転してくれた係員のお兄さんに申し訳なく思いました。
上の左の写真が花やしきのローラーコースターです。 わずか12人乗りの小さなローラーコースターですが、意外とスピードがでます。 狭い園内を網の目をくぐるように走りますので、結構スリルがあります。 しかし、ローラーコースター自体がとても(ぼろくて)古いので、走りながら今にもガタガタと崩れて壊れそうなところが一番怖いのかもしれません。 写真をご覧になられておわかりのように、ローラーコースターの背景は昭和の民家です。 写真は走り始めの部分ですが、最後はステテコのような洗濯物が干してある家に突入するようにして終わります。 花やしき遊園地の隣近所は普通の民家や商店なので、ローラーコースターから本物の洗濯物を見る事もできます。
見世物小屋は今回初めて入りました。 それまでは子どもが怖がって入れなかったのです。 係員に中の様子を尋ねたところ、ちっとも怖くない、と言われたので入ってみました。 見世物小屋と言っても、本物の人間によるものではありません。 リアルに作られた人形を歩きながら順番に見て行くだけなのですが、あまりの馬鹿馬鹿しさと不思議な懐かしさで変に感動してしまいました。 一見の価値はあるかも。。しれません^^;。 また園内にはなぜか占い師がおりまして、園内の岩山の上で手相占いをしています。 こんなところも花やしきらしいなあ、と思いました。 とにかく垢抜けないことを敢えて心掛けているような遊園地です。 係員のユニフォームもどこかダサくて垢抜けないのですが、もしかしたらこれも計算の一つなのかもしれません。 園内の食堂の雰囲気もいい味を出していました。
花やしき遊園地の周りには昔懐かしいスタイルの商店が続いています。 遊園地入り口前にはマニアックな古着専門店や、身体中に見事な刺青をほどこした男性や女性のカレンダーを売っている露店など、ちょっとアナログな世界が広がっています。 2年前と比べて取り壊された建物も多くなりましたが、今もちょっとヤバイ雰囲気はちゃんと残っていました。 右の写真は遊園地入り口の隣りにある商店です。 老夫婦がジュースやおでん、ちょっとした軽食を販売しています。 懐かしい雰囲気のお店だったので思わず写真を取ってしまいました。 こういうお店ってラムネやかき氷の暖簾がとても良く似合うんですよね。 次回訪れた時も、お店が残っていればいいなあ。。と思いました。
日本滞在記TOPへ
HOMEへ戻る