ささやかな反抗


アメリカ(ユタ州)に移り住んでもうすぐ丸2年になります。 最初の一年めはまだ日本からのお客さん気分でいましたが、2年めに突入してからはやっとここの住人の仲間入りができたような気がします。 しかし何でもアメリカが一番、アメリカは超大国、アメリカは世界のリーダーor警察というアメリカ人の態度(ウチの旦那含む)が鼻に付くようになってきました。 あちこちで見かけるアメリカ国旗、アメリカ国旗デザイン商品にも少々うんざり気味です。

音楽も日本にいればUKモノ、USAモノ、アジアもの、その他、といろいろな音楽が耳に入ってきますが、ここでは他の国の音楽はよほどヒット、または大物でない限りは聴くチャンスがありません。 アメリカンポップ、ロックも大好きですが、このような状態だとなぜか敢えてUKモノが聴きたくなります。 最近のモノではOasis、古い(ベテラン)ところではThe Who、The Rolling Stones、Led Zeppelinなど、また懐かし80’s UKモノなどを好んで聴いています。

運転する時には、自分で編集した80’s UKポップや、ベテラングループのテープをかけています。 窓を全開にして(ここがミソ)、ポリスやカルチャークラブ、デュラン デュラン古くはT.REXなどの曲を音量大にしてかけるのがとーっても快感なのです。 ここではR&B、Hip Hop 、カントリー、アメリカンモダンロックなどが一般的ですが、そのようなところへUKモノで勝負というか、殴り込みの精神に似たような感情を持って(笑)臨んでいるのです。

最近家でも運転中でもよく聴いているのは、The Whoのベスト盤「The Ultimate Collection」です。 これは最近発売されたものですが、北米ツアー前日にベースの"Ox"ことJohn Entwistle氏が急死し、多くのファンがあまりにも早すぎる死を嘆き悲しみました。 ここから初日ライブ地のラス ベガスへもう少し近かったなら(めちゃくちゃ飛ばして6時間)絶対に行くつもりだったのに。。。 わたしも本当に残念でなりません。 ベスト盤なのでお馴染みの曲が収録されていますが、わたしが持っている他のベスト盤よりもはるかに充実している内容なので、自信を持ってオススメできる作品です。

去年のテロ被害者救済コンサートでThe Whoも演奏しましたが、出演していた他のバンド、アーチストよりも彼等が一番観客の支持を集めていたように思います。 大きな身体のNYPDの男性が涙を浮かべながらThe Whoの唄を口ずさんでいたのが印象的でした。

アメリカに移り住んで最初の1年はアメリカ音楽寄りでしたが、今はUK音楽に逆転しています。 最近リリースされたものでは、UKではありませんが、スウェーデンのバンドThe Hivesがオススメです。 パンク系ロックバンドなのですが、ストレートなサウンドがとても気に入っています。 女性ではオーストラリア出身のカイリー ミノーグ。 アメリカのセクシー女性歌手と一味違う可愛いセクシーさがあります。 曲の雰囲気もユーロビートっぽいところがいいです。 彼女はああ見えても33、4才なのですが、あの完璧ピカピカつるつるボディにはアタマが下がります。 30代女性の鏡です。

13/07/2002