(書誌+要約+請求の範囲+実施例)
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開平5-121976
(43)【公開日】平成5年(1993)5月18日
(54)【発明の名称】振幅変調送信機
(51)【国際特許分類第5版】
H03F 3/68 B 7328-5J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願平3-279453
(22)【出願日】平成3年(1991)10月25日
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号
(72)【発明者】
【氏名】小林 直樹
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号日本電気株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 秀夫
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号日本電気株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】佐川 正人
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号日本電気株式会社内
(74)【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】内原 晋
(57)【要約】
【目的】高周波増幅器の出力側が開放状態となるような障害が発生しても、合成トランスの合成出力が著しく低下しないように、また合成トランスが発熱して破損しないようにする。
【構成】高周波増幅器11-1nは、制御信号C1-Cnによってそれぞれオン・オフ制御されて、搬送波発振器1からの搬送波信号Sを増幅する。合成トランス4は、各高周波増幅器の出力を短絡器31-3nを介して受け、合成して振幅変調信号を生成する。A-D変換器2は、アナログ入力信号を多ビットディジタル信号に変換し、更にエンコーダ3は、多ビットディジタル信号から制御信号C1-Cnを生成する。短絡器31?3nは、異常検出器21-2nからの異常信号A1-Anに応じて自動的、または手動によって動作し、高周波増幅器11-1nの出力側を、つまり、合成トランス4の1次巻線側を短絡する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれが制御信号によりオン・オフ制御されて搬送波信号を増幅する複数の高周波増幅器と、この複数の高周波増幅器の出力信号がそれぞれ印加される1次巻線を有する複数のコアおよびこの複数のコアにそれぞれ直列に巻かれて合成信号を取り出す2次巻線を有する合成トランスと、前記複数の高周波増幅器の動作異常をそれぞれ検出して異常信号を送出する複数の異常検出器と、この複数の異常検出器からの異常信号をそれぞれ受け、異常が発生した高周波増幅器に接続された前記1次巻線を短絡する複数の短絡器とを備えたことを特徴とする振幅変調送信機。
【請求項2】 前記複数の短絡器は、手動により適時動作可能な構成であることを特徴とする請求項1記載の振幅変調送信機。
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例を示すブロック図1である。図2に示した従来の振幅変調送信機と相違するところは、高周波増幅器11-1nの出力側に短絡器31-3nがそれぞれ設けられたことである。
【0011】ここで、高周波増幅器11-1nは、制御信号C1-Cnによってそれぞれオン・オフ制御されて、搬送波発振器1からの搬送波信号Sを増幅する。合成トランス4は、各高周波増幅器の出力を短絡器31-3nを介して受け、合成して振幅変調信号を生成する。また、A-D変換器2は、アナログ入力信号を多ビットディジタル信号に変換し、更にエンコーダ3は、多ビットディジタル信号から制御信号C1-Cnを生成する。
【0012】ところで、短絡器31-3nは、異常検出器21-2nからの異常信号A1-Anに応じて自動的、または手動によって動作し、高周波増幅器11-1nの出力側を、つまり、合成トランス4の1次巻線側を短絡する。
【0013】いま、例えば、高周波増幅器11に障害が発生した場合、異常検出器21は異常を検出して表示すると同時に、異常信号A1を短絡器31へ送出し、高周波増幅器11の動作を停止する。短絡器31は、異常信号A1に応じてスイッチを動作させて線路を短絡する。
【0014】従って、高周波増幅器11の出力側が開放状態となるような障害が発生した場合でも、リング型コア41の1次巻線側が短絡するので、他の高周波増幅器12?1nの出力を合成トランス4によって正常に合成することができる。
【0015】なお、異常検出器が高周波増幅器の障害を検出しない状態のときに、強制的に高周波増幅器を切離して点検保守等を行いたい場合は、短絡器を手動により動作させる。
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