ピースとパパ おそれ編 印刷に便利な画像なしはこちら |
ユージ問答 1 | ユージ問答 2 | ユージ問答 3 | ユージ問答 4 |
ユージ問答 5 ユージ問答 6 | ユージ問答 7 | ユージ問答 8 ピースの調査ノート | YUJIのお友達コーナー INDEX | YUJI * STORY掲示板 | アクション! |
ピース 「パパ、『おそれ』って、こわいね。」
パパ 「なにか怖い夢でもみたのかい? だいじょうぶだよ、パパがついているから。」
「ちがうよ。」
「なんだ違うのか。うーん。『おそれ』 は確かに怖いな。怖がるということだからね。」
「そうじゃなくて、新聞見てよ。『武力攻撃が発生した事態』には、武力攻撃のおそれのある場合が含まれるんだって。」
「いったい何のことだい?」
「パパがいってた、『大切なものを守る』ことだよ。国が攻撃されたときに平和と安全をまもるんだっていって出てきた法律の案なんだけど、実は攻撃 されたときだけじゃなくて、攻撃のおそれがあるだけでも発動するんだね。あれ? それだけじゃないね。攻撃のおそれがある事態が予測されただけで も発動するんだって。」
「なにをわけのわからないことをいっているんだい? 『おそれがある事 態が予測される』 じゃあ、何のことかさっぱりわからないじゃないか。」
「そうだよね。パパさすが。法律家の人も同じこといってるよ。」
「うん? まあな、法律はむかしちょっと・・・な。どれ、新聞貸してごらん。 ・・・『武力攻撃事態の定義は「おそれ」や「予測」という主観的要件が重なったもので、対象となる事態がどのようなものか法文から具体的に読み取るこ とはまったくできない。』 うん。この法律家はなかなかいいこというぞ。まったくだ。読み取ることなどできない。」
「・・・ってことは、決める人がそういったら、そうなっちゃうってことだよね。『近い将来○○国のゲリラ攻撃が行われるかも知れないとの情報が 入った。』なんていうくらいのことさあ、パパがいつも読んでいる週刊誌に、しょっちゅう書いてない? そのくらいのこと、いおうと思ったらいつでもいえるん じゃないかなあ。」
「エヘン。パパは知らないが、そういう週刊誌はあるらしいなあ。しかし、まさか政府がそんないい加減な情報で動くわけないだろう。心配いらないよ。」
「そうじゃなくてね。この法律では、日本中どこでも、港も空港も病院も、米軍が自由に使えるし、ガソリンとか食べ物とか、なんでも持っていけるんだよ。看護士や、 運送屋さんなんかも徴用できちゃうの。だからね、アメリカはこれを利用したいときに利用するんじゃないかなって、心配なの。いまのアメリカって、戦争するって自分で言ってるでしょ?」
「まあ、そうなんでも悪く考えるんじゃない。考えても仕方ないじゃないか。」
「そう? 私、看護士になろうと思ってるんだけど、安心してなってもいいかな?」
「なに! それはよしなさい。なにがあるかわからん。」
「ほらあ、やっぱりパパもほんとは心配でしょ。だったら、この法律よそうよ。みんなが困るんだもの。「おそれ」あれば、「憂い」がいっぱいだよ!」
ユージ問答 6に戻る
ピースの調査ノート | アクション!
INDEX | YUJI
* STORY 掲示板
※ 各記事のタイトル、及び強調文字などの装飾は、吉田まきこが編集時に付けています。
このページはリンクフリーです。 印刷して配って頂くのも大歓迎です(お友達にFAXして頂くなど、ご自由にご利用下さい)。 | 停戦委員会HP |