ピースとパパ不審船編

パパ　「うーん、小泉さんの言うとおりだ。たしかに日本人の想像を超えるような不可解な意図と装備、能力を持って日本に危害を与えるかもしれないグループや勢力が存在している可能性はあるなあ。。」

ピース「えっ？宇宙人が襲ってくるの？たいへん！でも、どうして日本を？」

「違うよ、ピース。宇宙人じゃなくて、またこの間みたいに不審船が日本の領海を侵犯するかもしれないだろ。だからやっぱりユージくんにわれわれを守ってもらわなきゃいけないってことさ。」

「りょーかいしんぱん？あの船が見つかったのは公海の上でしょ？公海ってどこの国の船でも自由に通れるんじゃなかったっけ？」

「あ、いや、日本のＥＥＺ（排他的経済水域）にはいったんだ。」

「でも日本がＥＥＺで外国の船に停船命令をしたり立ち入り検査をしたりできるのは、その船がこっそりお魚をとったりしていたときだけなんでしょ。」

「し、しかし、なんせ不審船だったから...ほら、ロケット砲やら自動小銃やらで撃ってきたじゃないか。日本の巡視船もやむをえず撃ち返したが。」

「あれ？さきに撃ったのは日本の巡視船のほうじゃなかったっけ？」

「あ、まあ、正確に言うとだな、巡視船が最初に威嚇射撃をして、不審船が撃ちかえしてきたから今度は正当防衛で撃ったんだ。」

「ふーん。巡視船が撃ったのは20ミリ機関砲弾っていうのだよね？」

「ああ、破壊力が大きいぞ。それに精度が高いから何百発か撃ってほとんど当たったそうじゃないか。」

「何百発も相手の船にあたっても威嚇射撃って言うの？ほんとに正当防衛だったのは、あっちのほうだったんじゃないのかなあ。」

「不審船が停船命令を無視して逃げるから悪いんだよ。それに去年の11月に海上保安庁法も改正されて、場合によっては船を撃っちゃってもよくなったんだよ。」

「でもあれは日本の領海じゃなかったから、いくらなんでもその法律は使えなかった...あ、それに、中国のＥＥＺで撃ったんだよね。」

「ま、そ、そうだな。しかし、海保庁の人たちもけがをしたし、危ういところだった。危険な連中だったのはたしかだ。」

「あっちの人たちは全員死んじゃったんだよね...ねえ、やっぱり何よりも、日本のほうが撃たなきゃよかったんじゃないの？」

「しかし、ピース、あの船は北朝鮮の工作船だった可能性が高いんだぞ。なんていたって「悪の枢軸」なんだから毅然と...」

「パパは紳士だから、相手が北朝鮮の人なら何をしてもいいんだなんて、いわないよね？」

「あ、いや...も、もちろんさ。（^ ^;;）」

「パパ、だいすき！（はーと）」