Bombing jeopardises immunisation programme
爆撃で予防接種プログラムが不可能に
翻訳者 : hana
爆撃で予防接種プログラムが不可能に
War on Terrorism: Relief Effort
By Richard Lloyd Parry in Islamabad and Andrew Buncombe in Washington
02 November 2001
国連は、国連が予防接種プログラムのために嘆願した3日間の 停戦を欧米軍側が無視している為、この冬のうちに、何万人も のアフガンの子供達が死ぬ可能性があると言っている。
この嘆願は、WHOとユニセフの要請により、アナン国連事務総長によって為された。情報筋によれば、この嘆願はブッシュ大統領とパウエル国防長官に提出された。しかし、予防接種プログラムの開始まで数日しかない現在において、タリバンの協力的な態度にも関わらず、アメリカは、爆撃中止をするようすは全く無い。
パキスタンにいる援助団体職員たちは、彼らは苦しいジレンマに立たされていると話す;アフガン人ボランティアスタッフを、爆撃の危険の中、アフガン国内を移動させる危険を冒すか; あるいは、予防接種をあきらめ、5才以下の子供達50,000人の命を危険に晒すか、である。
ユニセフと共にこの予防接種プログラムを実施するWHOのDr. Sadozai は言う、「命の危険はもちろんあります。しかし、この接種が実施できなかった場合の代償は、もっと高くつく可能性があるのです。これは、全世界的な悲劇になるかもしれないのです」 。ユニセフとWHOは、世界中の各国で予防接種デーを実施しており、このプログラムで何百万人もの子供達が予防接種を受けている。ありふれた普通の病気でも、貧しい国々では未だに命に関わる病気なのだ。紛争地域では、WHOは習慣として、「停戦期間」を求めている。この期間の間、交戦中の双方が、予防接種が行われるよう停戦要請に従う。
過去6年間、タリバンと、それに対抗する北部同盟は、予防接 種デーの間停戦してきた。タリバンは、今年も協力を保証すると、これを受けいれている。しかし、アナン事務総長の働きかけにも関わらず、ワシントンからは何の応答も無い。昨日(訳者注; 11月1日)、アナン事務総長は、人道的努力を進めるため、「できるだけ速やかに」爆撃をやめるよう、再度嘆願した。
Dr. Sadozaiは言う、 「私たちはまだ、望みを捨てていません。わたしたちは、最善を望んでいます。しかし、わたしたちは、最悪の結果になることも覚悟しています。」
WHOとユニセフの40,000人のアフガン人ボランティアスタッフは 、ポリオの予防接種と共に、子供達にビタミンAを飲ませる予 定だ。ビタミンAは、冬の最大の死因の一つであるハシカの罹患率を劇的に下げる。医療従事者は、この処置が、アフガニスタンでの数少ない非常に効果的な保健プログラムのひとつだと言う。しかしこのプログラムも来週予定通りに進めることができなければ、アフガニスタンの厳しい冬に阻まれ、春まで実施 を延期せざるを得ないという。
アフガニスタンでは、毎年、30万人の5歳以下の子供達が、栄養失調や低体温症や下痢など、防ぐことのできる原因で亡くなっている。 ユニセフは、この冬十分な食糧援助が届かなければ、いつもの年より更に10万人の子供達が亡くなると推定している。このような死因の4分の1はハシカで、これは、ビタミンAの投与によりリスクを半分に減らすことができる。理論上で言えば、包括的なプログラムにより、48,000人の命は救うことができると言われている。
WHOとユニセフは既にロバの隊列を送り、パキスタン・アフガ ニスタン間の4,000m級のシャー・シャリーム峠を通って冷蔵ボ ックスに入れられた40万本のワクチンを運びつつある。昨晩ま でに、500万人の子供達への接種に十分なだけのワクチンがア フガン国内に蓄えられている。しかし援助団体職員らによれば 、もし爆撃が続くならば、最も接種を必要としている地域に届 けることは不可能だという。
1996年以来、ポリオはアフガニスタンでほとんど根絶されつつあり、これは過去数年間で得られた数少ない成果のひとつである。しかし、人々が爆撃を逃れ、アフガニスタン国内から国境を越えて来ているため、医者たちは、ポリオの勢いがまた盛り返すことを恐れている。Dr. Sadozaiは言う、「これらの人々が移動することで、再びウィルスが蔓延する危険性があるのです」。
翻訳専門家ではないボランティアスタッフが訳しています.
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