東大Peace-T 大石さん
モスクの中の50人規模の一室をお借りしての講演だったのですが、最大時で70人ぐらいの参加者があり、 詰めて座ってちょうど収まるぐらいのまずまずの盛況でした。
また、現地の人からみた日本の評価として「物資を援助してくれるのはありがたい。でもなぜヒロシマ・ナガサキを忘れてアメリカの戦争に協力するのかわからない」という声がでていることが紹介されました。
質疑応答では、
- 空爆がまだ続いていてアフガニスタンが破壊されつづけているのにも関わらず、「復興」をうたった国際会議を開催して事態が収拾されているように見せかけることの矛盾
- 空爆の現状を伝えないメディアへの批判
- 難民認定がおりないと援助を開始できない国連機関の現時点での限界点とNGOの役割
などについて意見交換がなされました。 参加者にとって今アフガニスタンで何が起きているのか少しでも知り、それに対して自分に何ができるかを考えるきっかけには十分なったと思います。例えば企画終了直後に主催団体の「学生・市民の会」でミーティングが行われ、僕も参加したのですが、空腹のため石を食べている女性の話や 病院に行ってもアスピリンしかもらえず肺炎で死んでいった子供たちの話に衝撃を受けたことから「しばらくは募金活動しよう」ということになったようです。
やはり限られたマスメディア報道の中では知らされないことが多すぎて、想像力の働かせようにも限界が出てくると思います。 困っている人が現実に存在すること、どう困っているのかというのが具体的に知らされれば何かしたいという気持ちも自然にでてくるものですね。
会場で大塚モスクへのカンパを集めたところ\40082-が集まり、その場でハールーンさんに渡しました。
モスク内での女性のスカーフ着用や講演会場でも男女分けて座ること、お祈りの様子なども見学させてらって、一部ですがイスラムの文化に触れることができました。
今回きてくれたマスコミはテレビ東京の若手のディレクターさんが一人で、個人的に友達を連れてきていました。 一応カメラは回していましたが、番組にできるかどうかはわからず、できるだけOAできるように頑張りたいとのことでした。
東大Peace-T 長谷川さん
ハールーンさんの講演、行ってきました。 真っ赤に火傷した顔の小さな子供がきょとんとした目でカメラを見ているような映像は、強烈に胸に焼きつけられました。 それだけでもう”やめようよ、こんなこと”と思いました。
それから、現地の医者が言うには、アメリカは化学兵器を使用しているらしいです。 具体的に何が使われているのかは言及していませんでしたが、現在証拠を集めているということです。でもこんなこと、メディアには載らないですよね。 証拠が集まったからと言ってこれが世界に知られるかどうかはわからないというような話をされていました。報道されて知らされることというのは、かなり人の手が加わっているのだなと思いました。あらためて。
また、大石さんも書かれていましたが、”おなかが痛い”と言って病院に来る女性が多いらしく、 診察してみると皆、空腹の余り石を食べているのだそうです。この話も壮絶ですよね。
講演に集まってきた方々は、”何かしなきゃ”と思っていて、でも何をしたらよいのかわからない、という方が多かったのではないかと思います。何が求められているのか、 どうすればこの気持ちが伝わるのか、そういうことを尋ねていました。求められていること、足りないことやものなど考えてみればたくさんありますよね。
食べ物、薬、テント、服など、今すぐとりあえず必要なもの。 それから孤児院やそこで働く職員、子供を教育できるような大人の教育。自分の国をきちんと統括できるような政治システム。政治家。 (きちんとした政治家は日本にも必要?)といった長期的なもの。
だけど、じゃあいざ自分達で何をするか、と具体的に考えてみると。。。どうしたらいいかわからない。 これから皆で考えて行きたいと思います。
多分”これをやったらものすごい貢献だ!”というような画期的なことってそんなになくて、実際やることはものすごく地道で小さなことだと思うんです。その積み重ねですよね。抽象的ですが。
色々考えるよい機会でした。 そして、高校生や大学生のパワーに圧倒されました。若いっていいね。(^^)