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2002/01/20 クレイシー・ハールーンさん 講演会 報告
[1] 大石 , 長谷川 , yao , アンケート | [2] ChanceMaker , noriko

2002年 1月20日 クレイシー・ハールーンさんを迎えて、二つの講演会が開催されました。[1], [2]


[1] 緊急帰国報告!!
大塚モスク理事・在日パキスタン人クレイシ・ハールーンさんを迎えて
主催: アメリカの戦争やめさせよう!学生・市民の会
共催: PeaceT(Peace from Todai):平和を望む東大生の会
企画の詳細は
http://users.goo.ne.jp/peacetea
参加された方から補足と感想をいただいておりますのでご紹介します。

東大Peace-T 大石さん
モスクの中の50人規模の一室をお借りしての講演だったのですが、最大時で70人ぐらいの参加者があり、 詰めて座ってちょうど収まるぐらいのまずまずの盛況でした。
講演はハールーンさんの 現地レポート『Mr.ハールーンが見たアフガニスタン』に即した内容で、ハールーンさんの言葉に加えて現場で撮影してきたビデオを上映しながら 話されることで物がぜんぜん足りなくて本当に切羽詰っている様子がいっそう伝わってきました。
また、現地の人からみた日本の評価として「物資を援助してくれるのはありがたい。でもなぜヒロシマ・ナガサキを忘れてアメリカの戦争に協力するのかわからない」という声がでていることが紹介されました。
質疑応答では、

などについて意見交換がなされました。 参加者にとって今アフガニスタンで何が起きているのか少しでも知り、それに対して自分に何ができるかを考えるきっかけには十分なったと思います。例えば企画終了直後に主催団体の「学生・市民の会」でミーティングが行われ、僕も参加したのですが、空腹のため石を食べている女性の話や 病院に行ってもアスピリンしかもらえず肺炎で死んでいった子供たちの話に衝撃を受けたことから「しばらくは募金活動しよう」ということになったようです。
やはり限られたマスメディア報道の中では知らされないことが多すぎて、想像力の働かせようにも限界が出てくると思います。 困っている人が現実に存在すること、どう困っているのかというのが具体的に知らされれば何かしたいという気持ちも自然にでてくるものですね。
会場で大塚モスクへのカンパを集めたところ\40082-が集まり、その場でハールーンさんに渡しました。
モスク内での女性のスカーフ着用や講演会場でも男女分けて座ること、お祈りの様子なども見学させてらって、一部ですがイスラムの文化に触れることができました。
今回きてくれたマスコミはテレビ東京の若手のディレクターさんが一人で、個人的に友達を連れてきていました。 一応カメラは回していましたが、番組にできるかどうかはわからず、できるだけOAできるように頑張りたいとのことでした。

東大Peace-T 長谷川さん
ハールーンさんの講演、行ってきました。 真っ赤に火傷した顔の小さな子供がきょとんとした目でカメラを見ているような映像は、強烈に胸に焼きつけられました。 それだけでもう”やめようよ、こんなこと”と思いました。
それから、現地の医者が言うには、アメリカは化学兵器を使用しているらしいです。 具体的に何が使われているのかは言及していませんでしたが、現在証拠を集めているということです。でもこんなこと、メディアには載らないですよね。 証拠が集まったからと言ってこれが世界に知られるかどうかはわからないというような話をされていました。報道されて知らされることというのは、かなり人の手が加わっているのだなと思いました。あらためて。
また、大石さんも書かれていましたが、”おなかが痛い”と言って病院に来る女性が多いらしく、 診察してみると皆、空腹の余り石を食べているのだそうです。この話も壮絶ですよね。
講演に集まってきた方々は、”何かしなきゃ”と思っていて、でも何をしたらよいのかわからない、という方が多かったのではないかと思います。何が求められているのか、 どうすればこの気持ちが伝わるのか、そういうことを尋ねていました。求められていること、足りないことやものなど考えてみればたくさんありますよね。
食べ物、薬、テント、服など、今すぐとりあえず必要なもの。 それから孤児院やそこで働く職員、子供を教育できるような大人の教育。自分の国をきちんと統括できるような政治システム。政治家。 (きちんとした政治家は日本にも必要?)といった長期的なもの。
だけど、じゃあいざ自分達で何をするか、と具体的に考えてみると。。。どうしたらいいかわからない。 これから皆で考えて行きたいと思います。
多分”これをやったらものすごい貢献だ!”というような画期的なことってそんなになくて、実際やることはものすごく地道で小さなことだと思うんです。その積み重ねですよね。抽象的ですが。
色々考えるよい機会でした。 そして、高校生や大学生のパワーに圧倒されました。若いっていいね。(^^)

yaoさん (STOP WAR に掲載)
http://www2.justnet.ne.jp/~bamako/stopwar/event_main.htm#haroon

STOP WAR のインデックス(上記で見られなくなっているときはこちらから)
http://www2.justnet.ne.jp/~bamako/stopwar/index_main.htm



共催: PeaceT (Peace from Todai): 平和を望む東大生の会
アンケート用紙から
http://users.goo.ne.jp/peacetea/020120otsukamosque/enquete.htm



[2] 多文化交流会
主催: CHANCE!
ハールーンさんを囲んで空爆後の現地の様子などについての質疑応答が行われました。参加された方からのレポートと感想をご紹介します。
Chance Maker 原さんより
1時間ほどのお話は、既に出回っている現地レポートの文章にほぼ沿った形で、現地で撮影されたビデオを流しながらの説明になりました。 本論の方はそういう訳で現地レポートが既にあるので、その内容はここでは繰り返しません。質疑応答で気になったことだけ記します。
1)アフガン国内避難民=1400万人 vs アフガン難民=700万人
国境を越えて来られるだけまだまし(難民の定義は国境を超える事)で、国境を越えられない国内避難民の状況が厳しい。NGOの救援も、比較的手を付け易い難民から始まる。国内の治安が悪く、アフガン国内まで援助を浸透させるのが至難の業。
2)北部同盟 vs タリバーン
 タリバーン政権下の方が治安が比較的良く、11月にハルーンさんが訪問できたのもこの時期。タリバーン政権が崩壊した今の方が治安が悪い。 北部同盟は米軍の空爆がなければタリバーンに代わり政権を取るのは、夢のまた夢であったはず。

norikoさんより
「石を食べている」の ところで みんなが うっと 呻き声を あげました。
質疑応答


ここで紹介されているアフガニスタンの現状についての話は、ハールーンさんの認識を尊重して、そのまま掲載しています。 これとは違う情報があるとのご指摘もあるかも知れませんが、現地に行って、見てきたままを話されるハールーンさんの認識もまた、現実の一側面に違いないと思います。

読んでのご感想、また、ほかにも講演会に参加された方がいらっしゃいましたら、付け加えてのお話をお待ちしています。

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