42 マーク・クルーン/Marc Jason Kroon
05/06/12 肩の稼動域がなんか異常らしい



<プロフィール>
・188センチ、86キロ。右投右打。
・1973年4月2日生まれ。31歳。
・シャドー・マウンテン高−メッツ−パドレス−ロッキーズ−横浜
・背番号は42
・05年年俸は40万ドル(約4160万円)+出来高5万ドル(520万円)の1年契約。
・家族はトリシア夫人と2男。


<成績> 英語成績1/2/マイナーも含めた成績
メジャー通算0勝2敗、防御率7・24。マイナー通算41勝49敗69セーブ、防御率4・06。
04年はロッキースで9試合登板、0勝0敗0セーブ、6回 4失点 7安打 10与四球 3奪三振。
マイナー3Aで50試合登板、2勝3敗20セーブ、49.2回 23失点 44安打 26与四球 72奪三振 防御率2.72


<05年のマーク・クルーン>
 獲得前から心配されていた制球難は、牛島監督や吉田投手コーチの指導で劇的に改善された。「フォームの質をより高めよう、と話し合った。ひっかくような腕の振り方を微調整している」(吉田コーチ)
 4月、序盤こそ四球を連発し不安定さを見せていたが、徐々に安定。4月末に佐々木が二軍落ちしてからはストッパーの役割を負かされ、6月7日現在、救援失敗なし。
 4月30日、日本球界歴代1位タイの158キロを計測。
「誇りに思うし、うれしい。それよりチームがこういう状態(5連敗)だったので、勝てたことの方が大きい」。
 5月11日、日本球界新記録の159キロを計測。


<ピッチング>

158キロ計測の瞬間158km達成の瞬間
「自分は力いっぱい投げないようにしている。力を入れると球威も、制球も落ちる。毎日同じようにしている」
・MAX163キロのの剛速球とスライダー、スプリット(フォーク)、チェンジアップが持ち球。日本に来てカーブを覚えた(週べ)そうだが未確認。
「右の本格派」「素直なボールを投げ、日本向きの投手」(山中専務の獲得時のコメント)
 制球がかなり悪い。マイナーでは50イニングで26与四球。メジャーでは6イニングで10与四球。
 反面、三振が取れる。マイナーでは50イニングで72奪三振。

・球速について。
 自己最速は10年ほど前に出した101マイル(たしか)。
「昨年(2004年)だけで160キロを4回、出しています。米国ではマイナーからメジャーを含めて5本指に入る速球投手です」(クルーンを獲得したリチャード瀬古・国際編成担当)
 伊良部(元阪神)や、山口(オリックス)のようにズバ抜けた背筋力があるわけではない。それでも球速が出るのは「ボールを放す、コンマ何秒の間に力を伝える能力が並外れている」(山口フィジカルコーチ)からだ。(報知)
「剛速球の秘密は肩甲骨の稼動域の広さ。投げるときに異常なところまで動いているのがユニフォーム越しでもわかる。」(手塚一志氏)
「地肩もあるけどばねが違う」(野村投手コーチ)
「瞬発力が抜けている」(牛島監督)

・フォームについて。
 独特のフォームは、通算2293三振で「ドクターK」と呼ばれた名投手ドワイト・グッデンをマネしたのが原点。
「彼の投球フォームの最大の特徴は左足のヒザ。体重移動するときヒザは曲がるのが普通なのにクルーンは真っすぐ。肩など関節が柔らかい人でなければ危険な投げ方。」(槙原氏)

「腕の振りが小さくて、左足がクロスするように出てくる。打ちづらそうな印象」(巨人の田畑スコアラー。オープン戦時)
 ↓
「キャンプで見たときはインステップ気味に投げていたが、今は綺麗に足が出ている。」(解説の原氏。4月末)
「どうしても左肩でひっぱってしまうため、リリースポイントが安定しない。だからコントロールが悪い」(05.05.28斉藤明夫氏)

・変化球について。
 フォーク・スライダーともに140キロ程度の球速がある。
「(フォークは)左右に落ちる。それも揺れながら」(葉室ブルペン捕手)
 なおクルーンのフォークは佐々木から教わったものと誤解している人が多いが間違い。実際は、握りを教わって試してみたものの3球で断念している。(CSキャンプチャンネルより)
 04年メジャー昇格したときの記事
 彼は「古いタイプの」(訳注:「スプリットファストボールでない」という意味か)高速フォークがある。今はスライダーも投げている(訳注:「得意球」というニュアンスではない)。


<フィールディングなど>
・今のところまずいプレーはしていない


<04年までのマーク・クルーン>
・2001年に右ひじのクリーニング手術を受け、2シーズンを棒に振った。
・04年はロッキーズ傘下3Aコロラド・スプリングスの抑えとして2勝3敗20セーブ


<その他>
・腕にタトゥ、耳にピアス。
極度の偏食。食べるものはパスタやハンバーガー・好物のノンオイルツナ缶ばかり。試合前は必ず球場内のマクドナルドに現れる。もちろん日本食は大の苦手で、来日して体重激減。
 クルーンなりに食生活を改善しようとして入るとは聞くが、「フィレオフィッシュバーガーが食べられるようになった」とか「ご飯にタルタルソースをかけて食べはじめた」とか・・・。
・佐々木と仲良し。というか、いつも佐々木の後をついて回っている。
フォークを教わるクルーン
・獲得の経緯について。「とにかく速い球を投げる投手、という現場からの要請があった。」(山中専務)」
・教師の母親の影響か、勉強熱心。日本語も勉強中。「いろいろ教えもらいたい」と頼んだ佐々木のことを「ササキサン」「センパイ」と呼び、野手陣の輪にも飛び込んで自己紹介する。「おはようございますは覚えた。最初は変だろうけど、これから学びたい」
・外国人ながら、ムードメーカー的なところがある。

・母親は博識の持ち主。「いま、アリゾナ(米国)のスコッツデールで、先生を教育する仕事をしています。頭も切れ、顔はライス国務長官似で、とにかく素晴らしい方です」(リチャード瀬古・国際編成担当)
・高校時代は中堅手。3年次に投手にコンバートした。
・登板前のウォーミングアップのやり方が変わっていて、ベンチ裏の廊下を何本も何本もダッシュする。

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