04年オープン戦評


<27日対中日オープン戦評>
 今季初球場観戦。佐々木負傷退場。

×佐々木:
 今年一年間引きずるんでしょうね、下半身の負傷。右足首を捻挫するまでの佐々木は、すごくいいピッチングでした。140キロ超の力あるストレート。今日は佐々木のフォークが見やすいようにと三塁側一番前の席から観戦していたのですが、ありえないぐらいに落ちてました。グチりたくもなります・・・

◎多村:大当たり。3安打2HR。凡退した打席も、センターへの痛烈なライナーが中日アレックスのスーパープレーに阻まれたものでした。こんな大当たりして、故障でもしなければいいんですが(笑)

○吉見:MAX143km/h。山下監督の口癖を借りれば、「吉見は球自体はよかった」というかんじ。とにかく味方エラーに足を引っ張られた。初回先頭バッターの井端に打たれたヒット以外は痛烈な当たりはなかったように思う。あとは渋く内野の間を抜けていったり、うまい内野なら捕れていた当たりだったり。ただ、大事なところでの四球はいただけなかった。

○石井&鈴木:初回は、石井ラートオーバーのツーベース→鈴木のセンター前、で一三塁のチャンスを作った。二回は、石井内野安打→盗塁→鈴木センター前で石井生還。1、2番が機能すると野球が楽しい。石井はほかにもホームラン性のファールなどもあり、バッティングのほうは復調気配?初回のエラーについては、内川が悪いとも石井が悪いとも、何とも言えなかった。

ウッズ:最終回のレフト前ヒットは、ホームランの打ちそこないという感じの痛烈なゴロ安打でした。打球に角度が付いてこない、ということなのかな。去年もそんなかんじの不調の時期があった。

ギャラード:MAX146キロ。今日も130キロ台後半の変な球を投げている。変化球なのか?

△内川:相変わらずの魔送球。今日はショートから一塁頭上を越す大暴投。

番外
△中日・石川賢:MAX151km/hがふれこみの自由枠新人だが、今日の最速は138km/h。中日つかまされましたか?




<26日対阪神オープン戦評>
 ウォーカーが二試合目の登板。期待のもてる内容。

ウォーカー
 これはいいですよ!MAX143km/h。変化球はカットボール・ツーシーム・スプリットと全て130キロ台でいやらしく動きます。去年のホルトと例える人もいるようですが、ホルトはナックルカーブで緩急を使う投手でした。ウォーカーはそうではなく、とにかくムービングファストボールが主体のようです。ちなみにカーブも投げられるそうです。一球だけ、鳥谷に投げた110キロ台の球がそれだと思いますが、高めに浮いてドカンとスリーベース。シーズンに入れば投げない球なのではないでしょうか。
 課題は左打者に対する投球。金本(レフト単打)・赤星(レフト単打)・藤本(三塁ライナー)に痛打された球はいずれも高めに来た外角ツーシーム(もしくはスプリット)。レフト線へ見事に流し打たれていました。マレンのときも思いましたが、阪神の左打者は軽く流すのが本当にうまいですね。なお、アリアスのホームランは完全な失投でした。
 牽制は相当得意なようで、今日は赤星を刺しました。牽制暴投もありましたが、これはウォーカーが突然牽制したためウッズが対応しきれなかったもの(球が若干それたことも事実ですが)。
 私の持論ですが、一般論として「球が速くないのにメジャーで通用していた投手は、日本では大活躍する可能性がある」と思います。ウォーカーについてはもう何試合か見たいところですが、今日のところはいい印象を受けました。
○木塚:MAX141km/h。木塚の評価は非常に難しい。抑えたときの木塚は、いつでもとてもよく見えるから。両サイドのコントロールはあいかわらず見事だし、高めストレートで空振りも獲れる。復活間違いなし??
 だけど、木塚が去年終盤に一軍昇格したときも全く同じ印象を受けたんですよね。そして、数試合後に打たれて二軍落ち。では、復活するほうに賭けるか、しないほうに賭けるか?私はイイ方の目に賭けます。

○吉川:MAX148キロ。スローで確認しましたが、間違いなくフォークを投げています。プロに入ってから覚えたようですね。教えたのは小谷コーチ?野村コーチ?チェンジアップはこの日はあまり投げていませんでした。フォークがあればチェンジアップは不要かも。あまり得意なようではなかったし。




<24日の対巨人オープン戦評>
 気温9度・天候小雨という悪条件の中、佐々木が日本復帰初登板。開幕確実の三浦も登板。

△佐々木:
 ストレートはMAX137km/h。素人でもわかる力感のない投球フォーム。10度を切る寒さのせいか、はたまた走り込み不足の影響か。救いなのは、フォークが素晴らしかったこと。4-5球投げてそのほとんどで空振りを取っていた。今朝の新聞には「清水の初球にシンカー」と書いてあるものがあったが、本人によると「ツーシームを一球投げた」。確かにそれっぽい変化をしていた。
 なお、佐々木の次の登板は27日、対中日戦の予定。見に行きますよー

◎三浦:素晴らしい。見ていた限りMAX145km/h。三浦の140キロ台中盤はオープン戦二度目。計器の誤差ではなく、本物でしょう。カットボールでも130km/h台後半。オープン戦序盤の投稿で「球速が出ていなくて残念」みたいなことを書きましたが、完全に撤回します。ゴメンナサイ。
 結果の方は5回5失点ですが、いまさら投球術云々言う投手じゃないです。

◎鈴木:オープン戦二個目の盗塁。木佐貫ー阿部のバッテリーから完全にモーションを盗んだ。左中間に豪快な一発も。
○佐伯:木佐貫の外角高め146km/hをレフトスタンドへ。



<23日の対広島オープン戦評>
 新外国人、ウォーカーお披露目。斎藤隆が復帰。

ウォーカー
打者に投げること自体ひさしぶりのはず。「今日は結果は問うまい」と思っていたのだが、存外に結果を出した。球速はMAX140km/h。広島は130キロ台半ばの動く球を打ち損じていた感じ。もっとも、イイ当たりもあった。解説の平松氏は「正直、ホルトの方が上」と辛口コメント。見極めるの速すぎ。
どうせ平松氏は彼のメジャー時代の映像などチェックしてないでしょうけれど、私が以前見た映像ではウォーカーは大きく落ちるシンカー(フォーク?)を主武器にしていた。今日はその球を確認できず。まだまだ調整中なのだろう。ダメ出しは、変化球を全てチェックしてからでも遅くない。

◎加藤:オープン戦初先発。ついに来るべき物が来た、という感想。せっかく中継ぎ連投対策のフォーム改造までしたのにね。投球内容自体は非常によかった。本人曰く「初回から全力で飛ばしてどのくらい持つか、ということだったんですけど、5.6回までは保つな、という感じです」。この不器用さ。早く起用法を安定させないと、いつか故障しそうで怖い。
○斎藤隆:MAX148km/h。いい球投げていた。もっとも、重要なのは投球内容より股関節の具合だろう。
ギャラード:シュートかなにか試していたのだろうか。たまに130km/h台後半の遅い球があった。
×打線:たしかに河内はよかったけれど。



<21日の対西武オープン戦評>
 自由枠吉川の投球を初めてちゃんと見た。デニーや山田などのベテランも続々登場。
○吉川:球速は142-139km/h。セットポジション、もっといえばクイックで明らかに球速が落ちる(130キロ台)。そのクイックだが、西武の俊足・柴田選手に「完全に盗まれて」(by解説者)盗塁を許した。
    なお、解説者が「吉川は浅い握りのフォークを投げる」と言っていた。これは初耳。スローを見ると、確かに浅く握っているように見える落ちる変化球があった。見づらくてチェンジアップの握りのようでもあったので、確信はないのだけれど。今日はスライダー・チェンジアップなどの変化球も多く投げていたが、そこそこのように見えた。

○河野:しばらく体調を崩していたらしい。妙に使われていなかったが、そういう理由なら納得。
○古木:古木の犠牲フライなんて、初めて見たかも知れない。
○デニー:球速は145-141km/h。一球だけ、力のない棒球が魔が差したようにど真ん中に行きホームランされたが、デニーらしいといえばそれまで。今年もそこそこ活躍してくれそう。
マレン:三回無失点だが、とにかく球威がない。球速も137-135km/h程度。しかし消去法でローテー入りか。140km/hでればおもしろい投手だと思うんだが。
△石井:公式戦では一度も守ったことのないセカンド守備。打撃はあいかわらず低調。今日は松坂が良すぎたと信じたい。
△田中:二遊間へゴロを放ち、セカンドが体勢を崩して捕球。ところが田中はクロスプレーにすらならず悠々アウト。セカンドがよく投げたのか、田中の脚が遅くなったのか。
△相川:やっぱりフォークの捕球が。
×山田:手術明けで調整が遅れているのが明白。球威・コントロール共になし。中継ぎに山田がいるといないでは大違いなのだが。
◎西武・松坂:ストレート・変化球ともにコントロール良し。とても打てそうもなかった。やはりすごい。



<08日、対近鉄オープン戦>
 ベテラン陣がそろってオープン戦初登場。三浦はまずまずの投球も、球威に不安を残した。
◎加藤:いつでも開幕OK!
◎小田嶋:心はレフトスタンド、打球はライトスタンド(笑)調子良さそう。
○石井:追い込まれてからの粘り・選球眼が戻ってきている。
ウッズ:ライトフェンス直撃二塁打。走塁も積極的。オフの充実ぶりを窺わせる。
○佐伯:走塁もマズマズ。脚の状態は悪くなさそう。
○岡本:MAX138キロ。今日は中村さんに受けてもらった。もしかして開幕一軍あるのか?
△三浦:少なくとも、本人が言うほど調整順調・絶好調とは思えない。直球は平均137キロ程度。MAX139キロしかでていなかった。変化球は全球種を試し、本番並みの投球。コントロールもまずまず。それだけに球威のなさが気になった。
△東 :MAX139キロ。今年はこんなものなのか。対左シンカーはよかった。
×宅和氏(解説):かつての首位打者を「かねしろ」呼ばわり。そりゃないぜ。



<3月5日 対巨人オープン戦>
 期待のマレンが登場。打たれはしたが、まだ希望のもてるピッチングだった。
◎谷口:イイ!安定して142-4キロ。ストライク先行。対左カットボール有効で高橋由伸など巨人の主力打者を封じた。昨日は東にガッカリさせられただけに嬉しい。オフが充実していたのだろう。ローテー候補に急浮上。
○富岡:順調。昨年の同時期には140キロそこそこだったが、今日はMAX144キロ。
○加藤:順調。MAX147キロ。
△マレン:コントロールは良い。仁志のバットを折ったカットボール、ローズを打ち取ったシュートなどはよかった。投球術もある。打たれたのはひとえに球速がないせいだと思う。昨年はMAX147キロを計測した投手だが、今日のMAXはたった140キロ。調整不足?球速が戻れば日本でも通用すると思うのだが。
△万永:守備範囲狭すぎ
×打撃陣:昨日も思ったが、敵チーム主力投手が出てくると打てない。


<3月4日対ダイエーオープン戦>
 投手に収穫。守備に課題、という感想。
◎門倉:予想外、といっては失礼だがとても良かった。球速は平均でも142キロ程度。見ていた限り最速144キロ。エラーがらみで失点したが、近年にない出来の良さ。ローテーションに入ってくると思う。
○川村:まずまずの仕上がり。球速は常時140キロを超え、最速143キロ(147キロというのがあったが計測ミスか)。変化球はカーブを多投。シュートにスライダー。調整中なのかフォークは投げなかった。昨年よりずっと期待できる。
△岡本:最速139キロ。大きなカーブとフォーク(スライダー?)は有効。しかし、まだまだという印象。スタメン級との対戦が見たかった。
△東 :最速141キロは寂しい限り。退化してどうする。
×チーム守備:マズい守備の連発で投手の足を引っ張った。村田のサードもなんだかなあ。捕手の相川は解説の若菜からダメ出し連発をくらっていた。そんな中、吉村が慣れないファースト守備を無難にこなしていたのが印象に残った。

HOME