heim

zurück zur Artikel Übersicht

さよならドイツマルク、ようこそユーロ!


Isabel Harter, Tottori 2002



今年1月1日から、10年以上の準備期間を経て、ヨーロッパの12国が自国の通貨を永久に放棄し、新しい単一通貨を採用しました。その通貨こそ、今話題の「ユーロ」です。今回はドイツで経験したユーロの流通開始についてお話ししたいと思います。

ドイツでは、国民が1日も早く新しい通貨に慣れるように、昨年12月17日から20マルク(10ユーロ23セント相当)の「スタート・キット」と呼ばれるユーロ硬貨セットが売り出されました。ユーロは新年1月1日までは使えませんが、私もさっそくこのキットを買いました。やっぱり、まだ誰も使用していない硬貨を初めて自分の手に握った時に、そのしっかりとした重さとともに、キラキラとした輝きがとても気に入りました。

新しい通貨を採用する時には、偽造通貨が出回る可能性がとても高いので、新聞、テレビ、ポスターなどを通じて、国民にユーロのことを詳しく紹介しました。私は、通貨の大混乱を心配する一方で、様々な情報が紹介されるのを楽しみにしていました。

そして、いよいよ1月1日です。深夜2時半ごろ、年明けを祝うのパーティで、友達のたばこが切れた際、隣の自動販売機で苦もなく、3ユーロでたばこを買うことができた時にはびっくりしました。そして、元日にもかかわらず新しいユーロの紙幣を簡単にキャッシュ・コーナーから受け取ることができました。ユーロが採用された後の日々は新鮮な経験の連続でした。新年初めて買い物したり、映画館に行ったり、バスに乗ったりにして、ユーロに慣れていない人々が苦心して財布の中で正し硬貨を探していますので、どこでも長い行列ができました。市人の会話を聞くと、ドイツ人の多くはユーロを楽しみにしていましたが、慣れ親しんだドイツマルクに別れを告げるのを少し惜しく思っている人も少なくないようです。

どこの国でも通貨はその国の独自性を表すシンボルですので、ユーロをEU(欧州連合)の参加各国が取り入れるのはとても大きい問題だったと思います。この問題を解決する一つの方法として、硬貨の片面には各国が選んだ独自のデザインが施されています。そしてもう一方の面には、共通のデザインが描かれ、EUの加盟国間の結束を表しているのです。

当然のことですが、こうしたユーロはどの国のデザインであっても、すべてのユーロ参加国で使用できます。それがユーロの一番の利点です。たとえばイタリアで美術館へ入館する場合、ギリシャで使い切れなかったユーロ硬貨がそのまま使えます。また、フランスでの食事代をスペインのキャッシュ・コーナーから引き出したユーロ紙幣で支払うことも可能です。

ヨーロッパへの旅行が好きな日本の人々にも、ユーロはとても便利なことでしょう。そして、鳥取市民の皆さんがユーロを手にされるのも、間もなくのことと思います。