ドイツ人と夏休み
Isabel Harter, Tottori 2002
自然に恵まれている鳥取市は、休暇を楽しく過ごせる場所だと思いますが、夏休みには、国内外で新しい経験をしたいと思っているみなさんがたくさんいらっしゃることでしょう。ドイツ人も、夏休みには、よく休暇をとって旅行します。今回は、ドイツの夏休みの過ごし方をご紹介します。
ドイツでは、すくなくとも24日間の休暇をとることができ、多くのドイツ人はこれを遠慮しないでとっています。休暇の時期は自由に選べますが、人気のあるシーズンは7月と8月で、5日から14日までの旅行が一般的です。(例えば、去年に旅行したドイツ人のうち、74%は5日間の旅行しました)。
夏休みを「日焼け」や「海水浴」と結びつけるドイツ人の一番人気は地中海、いわゆるスペイン、イタリア、ギリシャなどのきれいな海と海岸を持つ国々です。山が好きな人はオーストリアやスイスのアルプスでハイキングやマウンテンバイキングなどをします。ドイツ国内では、北海、バルト海や自然あふれるバイエルン州が人気です。
夏休みでは「気分転換」や「気晴らし」は大きな目的ですが、休暇の使い方はいろいろです。男性は「スポーツ」や「自然」、女性は「健康」や「エステ」の人気があります。
私の子供の頃の家族旅行の思い出はあまり楽しいものではありませんでした。私の家族5人は車に乗って、ヨーロッパ各国の首都に行きました。ところが数時間ドライブすると、すぐ喧嘩になりました。それは文化的また歴史的に重要な所の参観ばかりで、子供の目に見るとあまり楽しいものではなかったからです。でも振り替えって見ると、ヨーロッパ各地のさまざまな文化の違いを体験できとても勉強になりました。今では両親に感謝しています。
しかし、休暇をとっても旅行しないで家でゆっくり掃除したり、ガーデニングをしたりするドイツ人もいます。私の両親も最近そうです。「みんなと同じ時期に夏休み旅行に行くとアウトバーンは渋滞してるし、海岸も人であふれてて、疲れるよ」と私の母はいつも言っています。
日本のお盆もどこも人でいっぱいですが、私も今年の夏はぜひ鳥取市・鳥取県で過ごしたいと思っています。