東京のてっぺん
高い山のてっぺんから遠くを見渡したい。
ただそれだけで東京都で一番高い山、雲取山(2017.1m)に登ってきた。
ここんところずっと体調がいまいちで、脳の中も酸欠状態。
自分の中の天井を上に押し上げるのでアップアップしている中、
前日アメリカから契約書も届きいよいよ切羽詰って嬉苦しい状態。
久しぶりの山、前日は恐さで緊張も。
山の中を歩いていても身体が重く、なかなか思うように動けない。
こんなカゼぴきの状態でいくのだから、バカだな。
でも、不思議なことに自然の中で空気を吸って汗をかき、てっぺんに着くとなぜか頭の中がすっきりとし身体が軽くなる。
天候もくずれず晴天、
泊まった鷹ノ巣山(1737m)の避難小屋も立派で寒さに凍えることもなく、
良い山行ができ感謝。
そしてこんな時にいっしょに歩いてくれる仲間に感謝。
紅葉がきれで、富士山を遠く雲の上にみることができた。
日・月曜日と2日かけて自然の中を歩き、リフレッシュできたかなと。
日本、東京の自然もまだ捨てちゃもんじゃありませんよ。
外から内からいろんな角度から自分をみつめ、物事を見て感じていきたい。
次は東京の島で笑ってのんびりしたいなぁと。
透き通る深い青に潜って
雲の上の頂に登って
肉体的・精神的な辛さ痛さを身にしみて生きているって実感したい。
そして、ちょっとした達成感と優越感を感じ味わうために。
そんな自然との調和が生を満たす。
2004年10月の終わりに、
山内潤一郎