2003夏祭り


アメリカ・シカゴから日本に戻り、その週末に名古屋で行われた国内学会大会で発表をした。
海外の学会大会に比べると国内大会の規模が小さいのはどうしても否めない。
しかし、それでもいろいろな意見や批評を受けることができ、勉強になる。

名古屋へは行きは新幹線で帰りは相変わらず各駅途中下車の旅。
おかげて、御殿場で夏祭りにも遭遇。
多くの屋台が車道を閉鎖して歩行者道となった道沿いにずらーっとならぶ。
そして、道路一帯を人が埋め尽くす。
久しぶりに人あふれる道を歩く。

基本的に人ごみの中を歩くのは好きではない。
どちらかといえば、そんな忙しい道路脇の階段に座り、ヒューマンウォッチングする方が好きである。
ただ、なぜかこの夏祭りでは屋台の出ている人ごみの中を歩くのは楽しい。
いくら歩いても歩き疲れない。
何を買うわけでもなく、何を特別に観るわけでもない。
ただ歩く。
いろんな人がいる。
子供連れの親子。
カップル。
浴衣を着た女の子たち。
それを追いかける浴衣や甚平姿の男のたち。
道脇の屋台では声を張り上げて客を呼んでいる。
人は人の集まるところ、並ぶところに寄っていく。

なんか日本人じゃない女性にも目、声をかけられたな。
なんだお店の子か。
半喜びして、勘違いしていた。

夏の蒸し暑い、8月の最初の週末。
汗だくになるそんな夏、好きです。


2003.夏


山内潤一郎