ツインシグナル
正信のプログラム
音井ロボット研究所。
今日は音井教授は留守。
カルマとオラトリオを連れて会議に出席です。
シグナルと信彦はエララさんの家に遊びに行きました。
と言う事で残っているのは…
「正信さ〜ん、早く行きましょ〜」
「うん、ああクリスくん」
玄関ですっかりよそ行きに着替えたみのるが呼びかけたので、
行きかけた正信が突如何かを思い出したかのように
立ち止まってクリスに手招きする。
「はい、なんですか?」
「コレなんだけどね…」
正信が手渡したのは一枚の高容量ディスクだった。
「なんです?コレ」
「お・も・し・ろ・い・モノ」
にやぁと笑う正信。
「はぁ?」
怪訝な顔をするクリス。
「今日そこのねぼすけくんの整備なんだろ?」
パルスを指差して正信が説明する。
「これを使ってみなさい、まぁ…整備プログラムのような物だ」
「そうですか…わかりました」
あまり納得の行かない顔でクリスは肯く。
みのるに呼ばれた正信は早足で家を出ていった。
☆ ★ ☆
「うん…?」
ぼやぁぁああああ…
ピント修正…
「おわっ!!!」
「あら、やっと起きたの」
クリスが声を掛ける。
パルスは整備ユニットに拘束されている自分を見つけて驚愕した。
「何をする!すぐに離せ!」
「い・や」
ピポポパ…
クリスは先ほどのディスクを整備用コンピューターに放り込むと
プログラムを起動させ始めた。
ただならぬ雰囲気に気が付いたパルスがクリスに問い掛ける。
「おい…クリス。何を使っている?」
「正信助教授のプレゼント」
突然パルスが暴れ始めた。
「やめろぉお!!!若先生が何を入れたかわからないのに!!」
「大丈夫よ、ただの整備用プログラムって言ってたもの」
キーボードを叩きながら答えるクリス。
「せめて音井教授にチェックしてもらってから…」
「はい、すべてOK。実行!!」
「だぁああああっっ!!!!」
☆ ★ ☆
「なにも起きないわね…つまんない…」
「あのなぁ…」
雑談をしながら通常に整備を進めるクリス。
「今回はまだレンズ交換はしなくていいのよね?」
「そうだったはずだが」
「ならこれで終了」
パシュッ…
拘束が解かれる。
クリスはお茶でも飲むかと言いながら居間に
いってしまった。
自由になったパルスが立ち上がる。
「まったく何をされるかと思った…」
ドク…
「?」
妙な【鼓動】のようなものを感じる。
ドク…
「?」
絶対おかしい、ロボットが…
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「なんだ…これは…」
パルスは床に崩れ落ちた。
☆ ★ ☆
居間。
ソファに腰掛けてお茶しているクリスがいた。
「あらパルス…どうしたの?パリ…
ほわいふぁおしへ…(恐い顔して)」
せんべを食べながら喋るのでイマイチ日本語になっていないクリス。
パルスは何も言わずに近づいてくる。
「…ねぇ…なんかおかしいんじゃないの?パルス」
ちょっと恐いので逃げ腰になるクリス、
しかし逃げようとするクリスの手をパルスが掴む。
「ちょっと…離して…」
振りほどこうとするクリス。
しかしロボットの力で掴まれたらそう振りほどける物ではない。
パルスの左手がクリスの後頭部に回る。
「あ…」
突然抱き寄せれるとキスされた。
「うぅ…ぷはぁ…」
長いキスのあと、ようやく唇が解放される。
「突然何すんのよ!!パルス……きゃ…」
そのままクリスはソファに押し倒された。
☆ ★ ☆
「正信さん楽しそうね…どうかしたの?」
「ん?みのるさんと一緒にいるからだよ…」
「…いやだぁあ正信さんったらぁ…ゥ」
照れるみのる。
しかし正信は別の事を考えている。
(感情増幅プログラム…上手く作動しているかなぁ…)
☆ ★ ☆
「パルス…」
パルスの手がクリスの胸を掴んだ。
リズムをつけて手全体を使って愛撫する。
「あぅ…」
背筋に軽い電流が通ったような気分になって
力が抜けるクリス。
それを見てパルスの長い指がクリスの秘所に伸びた。
下着に潜り込んで刺激する。
「ひぁっ…」
「濡れているぞ…クリス。感じたのか?」
「あっ…パルスがぁ…変なコトするから…あん…」
甘い声が漏れるクリス。
「お前はなかなかスタイルがいい」
胸を揉みながらパルスが言う。
「今更何言って…ひっ!!」
突然悲鳴を上げるクリス。
パルスが突然クレバスに指を突っ込んだのだ。
「ら…乱暴に…ああっ…しないでよっ!」
「済まない、こういうことは馴れていないのでな」
そう言いながらグリグリ指をかき回すパルス。
クリスは乱暴な快感から逃れようと股を閉じるが、
それがパルスの指を刺激していることに気が付いていない。
「はぁっ…ああっ…あうぅ…」
「良くないか…抜こうか?」
「そんなコト…あっ…ない…」
ヌルっ…
洪水となっているそこから指を引き抜くパルス。
「そろそろいいのだろう?」
「ヘ…何を…?」
パルスが股間に手をやると彼の一物が懸命に自己主張をしていた。
「…パルス…あったの?」
「恋愛感情があるんだ…これもあるさ」
「音井ブランドって…じーさんは一体何を考えて…」
クリスの顔にタテ線が入る。
「まぁ、それより本来の使い方をしよう」
パルスがクリスをソファに横たえて、その上に覆い被さる。
「…初めての相手がパルスだとは思わなかった」
「…奇遇だな、私もだ」
と言うと同時にパルスは腰を沈める。
「あっ…あ…入って来るっ…大きくて熱いモノがっ…」
「くっ…」
初めて感じる快感に顔をしかめるパルス。
クリスもパルスにしがみ付いて『初めて』の痛みに耐えた。
よく濡れているのでさしたる問題もなく奥までするりと入る。
「締め付けがっ…いいぞクリス…」
もっと快感を求めようとパルスはピストン運動を始めた。
腰を前後に振り始める。
「駄目っ…ゆっくりっ…ああっ…」
それを聞いて出し入れのスピードをゆるめるパルス。
クリスもだんだんと馴れてきたようで、
痛みが薄れてきて快感がそれを上回りつつあった。
「…気持ちいいぞ…クリス…」
パルスの腰の動きに合わせて、クリスも腰を動かしだした。
快感が倍増する。
「ああっ…パルスぅ…イクぅ!!」
「うっ…出るっ!!」
パルスのアレから液体がほとばしり出て、
クリスのアソコを満たす。
それと同時にクリスも絶頂を迎えた。
☆ ★ ☆
「なんでロボットに処女を奪われなきゃならないのよ…」
「嫌だったか?」
「嫌な訳ないでしょ…パルスだし」
ソファの上でパルスの胸に抱かれるクリス。
ふとした疑問が浮かんできて質問する。
「…なんでロボットからドピュっってでるの?」
「さぁ…なんでも『これが無いと気分が出ないから』とか
言っておられたが…」
「じーさんが?実は変態なのかしら…」
☆ ★ ☆
エララのおうち。
『エララさ〜ん!』
「あら、信彦さんとシグナル(ちび)さん」
エララが優しく出迎える。
「えららさん♪」
ちびはちゃっかりとエララに抱き上げられたりする。
「う〜…」
それを見て信彦が機嫌を悪くする。
しかし突然二人の調子がおかしくなった。
「あっ…」
「…」
崩れ落ちるエララ。
転がるちび。
「ど〜したの!大丈夫?エララさーん!」
駆け寄る信彦であった。
☆ ★ ☆
(うーん、そろそろ他にも感染がはじまるころですねぇ)
「正信さん何を考えてるんですか?」
ボートの上でにこにこしているみのるさんが言う。
「当然みのるさんのことですよ。
いつ見ても綺麗です」
「やだぁ、正信さんたらぁ…ゥ」
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya