藤崎版封神演義
雲中子、生物治療薬を使い
天化と蝉玉が迷惑するのこと
バキッ!!
「何やってるさっ!!!」
宝貝「莫耶の宝剣」で思いっきり雲中子(触手付き)は度突き倒される。
「ぐわわわっ!!!
痛い!痛い!頭が割れたよーに痛いっ!」
ごろごろ転がる雲中子。バリンと言う音と共になにかが割れた。
恐怖の極限までイッテしまった蝉玉は突然の変化にただポカンとしているだけだった。
「やっ!」
気合と共に雲中子を山から蹴り落とす天化。
天化は蝉玉に近づくと優しく声を掛けた。
「大丈夫だったさ?蝉玉」
「ふえええええええん〜」
緊張の糸が切れて泣き出す蝉玉。
その時、さきほどの天化の攻撃で割れていた、
『元始天尊様秘伝の媚薬』が揮発して周囲に蔓延しはじめた…
「おや…?変な匂いがするさ…」
突然辺りはピンク色の薄いもやに包まれた。
甘ったるい妙な匂いが周囲を包む。
天化は花をひくひくさせて匂いの元を捜し求めた。
その匂いは蝉玉も嗅いでいた。
「なにこれ…」
身体がカーッっと熱くなる。
蝉玉は地面に膝を突くと、
自分で自分を抱きしめた。
もどかしい感触が体全体に広がる。
周囲はすでにピンク色のもやに包まれていて、
向こうに浮いている巨大なモノリスのような岩はぼんやりとしか見えない。
じわ…
身体の奥からなにかが溢れ、染み出してきた。
(やだ…漏らして…ないよね?)
ダーリンでもない人の前で股間を濡らしているかも…
そう考えると背筋がぞくそくしてくる。
(…触りたい…)
必死で自慰を始めようとする自分を制御する蝉玉。
その時、自分の股間になにかが触れた。
☆ ★ ☆
天化はそんな蝉玉に気付かない振りをして
匂いの元を探して回っている。
(なんか蝉玉さっきからすっごくエッチさ…
見ちゃだめさ…)
見たら多分襲ってしまうかもしれない。
自制心に自信が無くなった天化は周りの小石を蹴りながら、
地面を見つめる。
すると割れた小瓶が目に留まった。
(ん?これ、何さ?)
「元始天尊謹製:媚薬」
「まさか…これ…」
天化は冷や汗を流しながら、
タバコをクイッと動かして振り向く。
「はぁ…ん」
その時、蝉玉が喘ぎ声をあげた。
☆ ★ ☆
天化の目が釘付けになる。
蝉玉が地面に転がり、
スカートの中に手を突っ込んでいるのだ。
「やぁ…あくぅっ…」
(何…?何なの?)
さきほど雲中子が落としていったバイオキシンZ改の触手が
蝉玉の股間に侵入していたのである。
緑色で突起が沢山ついた触手はすこし動くだけでも、
媚薬で敏感になった蝉玉に耐えられない刺激を与える。
何とか触手を引き抜こうと指を突っ込む蝉玉だが、
結局微妙な動きを生んでさらに感じてしまうのだった。
「ふあっ…変に…なる…」
顔中を真っ赤にして感じる蝉玉。
そして調子に乗ったナマモノは触手をさらに伸ばす。
シャツに潜り込んで胸に巻き付き、
さらに口にまで侵入しようとしている触手もある。
☆ ★ ☆
「はっ…見てる場合じゃないさ…
助けなきゃっ!」
天化は蝉玉に駆け寄ると、
触手をひっぺり剥がそうと掴んだ。
(こんな所を見られてる…)
蝉玉は恥ずかしさと快感で顔が桜色に上気している。
ズルッ…
天化はなんとか触手を掴んで、
蝉玉の股間に侵入した触手を引っ張り出す。
「やっ…ああっ…止めてっ…」
しかし抜く際にも触手の突起が蝉玉の膣内で暴れる。
天化は時間を掛けてはいられないと一気にひき抜いた。
「あっ…ああああっ…!!!」
ズポッ…
急激に触手が動き、
蝉玉はイってしまった。
☆ ★ ☆
「宝貝「火竜標」!」
やっとのこと蝉玉から引き剥がしたナマモノを焼く天化。
火竜の炎で瞬時に焼き尽くされ、消し炭となる。
「大丈夫だった…さ…」
ドクン…
(やば…)
さっきから凄まじいモノを見せられて、
天化の身体の一部分に変化があったのだ。
(やばいさ…絶対蝉玉を襲っちゃうさ…)
とにかく振り返らないようにその場を立ち去ろうとした天化だが、
その背中に蝉玉が抱き着いてきた。
「な…」
チュッ…
天化の顔を手で挟むと、
タバコを捨てさせ、キスをする蝉玉。
「天化…まだ疼くの…
あんなとこ見たんだから…して…」
天化は取り敢えずやりたい事をすることにした。
「蝉玉!」
押し倒す。
☆ ★ ☆
「あん…あっあっあっ…」
天化の肉棒に貫かれ、蝉玉が切ない声を上げて喘ぐ。
天化のものは媚薬の効果で隆々とそそりたっているが、
さきほどから溢れんばかりに濡れている蝉玉の秘所は楽々と彼を受け入れた。
シャツを脱がせ、胸に吸い付く天化。
「はぅ…」
天化の舌がちろちろ動いて胸の突起を重点的に責めあげる。
ちゅく…
胸から離れると、天化は蝉玉に深いキスをする。
舌を差し入れて、蝉玉の口を犯す。
「あふ…ふむ…ふぐ…」
天化に激しく突き上げられる蝉玉。
しかし漏れてくるはずの甘い声は天化の口に吸われてしまう。
「へっ…蝉玉…すごく綺麗さ…」
「ありがとう…天化…気持ち良いっ…もっとぉ!!」
天化は蝉玉をひっくり返すと、今度はバックから責めあげる。
中ほどまで抜いた肉棒を再度おくまで突き入れた。
「あっ!!イイっ!!天化ぁっ!!」
「蝉玉っ…」
天化は蝉玉の腰を掴むと、
更に激しく身体を動かして快感を増幅させる。
「やぁっ…イク…イッちゃうよう…」
「蝉玉っ…俺も…イクさ!」
蝉玉の身体が大きく震える。
絶頂に達した彼女の体はひときわ強く天化を締め上げ、
天化は蝉玉の膣内で果てた。
☆ ★ ☆
「ふうっ…」
座り込んでタバコを一服する天化。
靄も晴れて心身ともにスッキリした気分で浮遊する山海を眺めている。
その天化の肩に頭を乗せる蝉玉。
「天化…」
「何さ?」
「よかったわ…これはもう結婚しかないわね」
真顔で言う蝉玉。
天化の横顔に冷や汗が流れる。
「…なんでそうなるさ」
「えっ?あれだけしておいてそのままバイバイってわけにはいかないでしょ?」
「…モグラはどうなるさ?」
「運命は変るのよっ!」
「……」
取り敢えずちょっとだけ幸せな天化であった。
☆ ★ ☆
「はっ!!私はどこに…」
下界にぶちおちた雲中子が言う。
樹海の奥深い所に落ち込んだらしくて薄暗くしかものが見えない。
「えーと確か…生物治療薬の被験者を探していて…
あ、そうか。誰もいないから自分につけたんだ。
そしたらなんか気が遠くなって、蝉玉君を呼び出して…
まてよ…すると…すばらしい効果だっ!
あんな効果があるなんてっ!」
ひとりで盛り上がっている変人仙人だった。
「とりあえず雷震子を呼ばなきゃ帰れないなっと」
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya