ハンター×ハンター


コインと嘘と去勢と

           「マチと組めて嬉しいな★」 「アタシは最悪だね」 ノブナガが留守番をすることになったので、 二人一組(ツーマンセル)をヒソカと組むことになったマチ。 その筈なのだが、 マチはヒソカを待たずツカツカと先に行ってしまう。 「つれないなぁ◇」 残念そうに言うヒソカ。 マチが歩みを止める。 「…いい加減うざいね… アタシはあんたと付き合うつもりはないよ」 「ボクにはあるよ◆」 また歩き出すマチ。 それを追うヒソカ。 「…だからってアタシがあんたと付き合う義理はないね」 「ククク…そういうところも好きだよ☆」 「あたしはあんたのそういうところが嫌いだけどね」 「いいよ☆気が変わるまで誘うから★」 「団員でよかったね、そうじゃなかったら死んでるよ」 「…じゃこうしよう◇」 「ん?」 ヒソカがコインを取り出す。 振り返ったマチがコインを見つめる。 ヒソカはコインをほうりなげると、 パシッ… 音を立てて右手を左手の甲にかぶせた。 そしていつもの表情で言う。 「表だったら犯らせて◆ 裏だったらすっぱり諦めるから☆」 何かに疲れたようにため息をつくマチ。 「……ふぅ……まぁいいけど」 「ホント?★」 「その代わり裏だったら…」 シュッ!! 両手から糸を繰り出し、 引っ張るマチ。 「…去勢するからね」 目が座っている。 ヒソカの表情が変わる。 (そんな目で見られると欲情しちゃうじゃないか…☆) 「ククク…◆いいよ始めようか◇」 そしてヒソカが右手をどけた。          ☆       ★      ☆ コインは表だった。 「…っ!」  マチの顔が屈辱にゆがむ。 「さ…★しようか☆」 ヒソカが言う。 「…ファミリーの連中の捜索があるんだからね、 やるならさっさとしてよ」 「それはキミ次第◇」 そういうとヒソカはマチを薄暗い裏路地に誘った。 「んじゃあコレお願い◆」  壁際によったヒソカがズボンの切れ目から自分のモノを取り出す。 「…どうするのよ」 「知らないわけがないよね☆準備★」 微笑を崩さないヒソカ。 「…する必要ないじゃない」 マチの言うとおりだった。 ヒソカのそれはズボンから解き放たれたとたん、 隆々と天を指して屹立していた。 「でもこのままだと痛いよ?◇ま、キミがいいなら構わないけど◆」 意味もなく人差し指を立ててにこやかに言うヒソカ。 「…わかったよ」 マチがそっとヒソカの前に膝を折った。          ☆       ★      ☆ ぴちゃ…ぴちゃ… 液体の撥ねる音が静かな路地裏に響く。 そこにはそそり立ったヒソカの一物に奉仕するマチの姿があった。 少しでも挿入時のダメージを減らそうと舌で唾液をすりつけていくマチ。 血管の浮き出たヒソカのアレの根本から全体的に舌を這わせる。 「ん…☆とってもいいよ★」 目を軽く閉じてマチの舌の感触を味わうヒソカ。 「でもね…◆もっと一気に濡らさないと◇」 そう言ったかと思うと、ヒソカがマチの頭を掴んだ。 「んっ…ぐ!!」 一気にマチの口を犯すヒソカ。そのまま腰を動かし始める。 マチの顔が苦しそうに歪む。 しかしヒソカは構わずに口の中に突き入れつづけた。 「ん…☆」 ピクピクッ… ヒソカの身体が軽く震えた。 それと同時にマチの口内にヒソカの白い液体が放たれる。 「……」 ヒソカの体液を口に含んだまま、 マチがたち上がる。 ヒソカを睨みながらしばらく口の中でおねおねしていたかと思うと、 ぺっと吐き捨てた。 「…気が済んだ?」 「ん〜…★なかなか◇」 楽しそうに言うヒソカ。 「まだまだ◆お楽しみはこれから☆」 そう言ったヒソカのモノは一発抜いたとは思えないほどに元気一杯だった。 「じゃあズボン脱いで★」 言われたとおりにズボンを下ろすマチ。 白く小さな下着が姿を見せた。 「…これでいいの?」 「可愛いパンツだね☆」 「…変態」 「ククク…◆」 反抗的なマチの態度を楽しんでいるようなヒソカ、 指をつかって近づくように指示する。 ヒソカはマチを壁に寄りかからせると、 右手で下着の上から秘所を愛撫し始めた。 つつつ… 指先で割れ目をなぞる。 「…っ…」 マチが声にならない声を洩らした。 奇術師の指先がそこを軽く押しては引く。 マチの顔が上気してくる。しかし表情は険しいままだ。 ヒソカが両手を使って下着をそっと下ろす。 マチの愛液が細い糸を引いていた。 「いくよ…☆」 ヒソカはマチの片足を持ち上げると、 大きく広がったマチの秘所に挿入した。 「んっ…!!!」 かなり大きめなヒソカの一物の進入に顔をしかめるマチ。 それでもヒソカは構わず抽送を繰り返す グチュ…グチュ… だんだんと淫猥な音が路地裏に響き始める。 「♪」 ヒソカが左手でマチの胸に触れ始めた。 くにくにと手を動かしながら胸の感触を楽しむ。 「あっ…はぁっ…」 マチからついに甘い声が出てきた。 しかしすぐにそんな声を出したことに悔しそうな表情をする。 「気持ちいいでしょ?★」 「…ぜ…全然っ!…あっ…」 その返答を聞いてさらに嬉しそうになるヒソカ。 キスしようとする。 「キ…キスはだ…んっ…ぅん…」 嫌がるマチの首を掴み無理矢理にキスすると、 ヒソカは腰の動きを早めた。 ヒソカの唇がマチの唇に触れる… その途端マチの中で何かが崩れた。 手をヒソカの背中に回して抱きついてしまう。 「あっ…ああっ…あああっ…!!」 「んっ…☆」 ヒソカが軽く声を上げた。 その瞬間、マチの膣内を熱いほとばしりが埋め尽くす。 チャリ… 「…?」 ヒソカの肩に抱きついたマチは、 薄れそうになる意識の中で、何かに気付いた。          ☆       ★      ☆ 「どう?◆良かった?◇」 楽しそうにマチに尋ねるヒソカ。 「別に…」 二人とも元通り服を着終わっている。 「…あんたってさ、奇術師なんだよね。忘れてた」 「ん?☆」 マチの手の中にはあのコインがあった。 「…薄っぺらな嘘(ドッキリテキスチャー)…便利な力だね」 ペリ…コインの表面が剥がれる。表が裏になる。 「イカサマはばれなきゃイカサマじゃないの◆」 「…まぁ、いいけど…裏の約束も履行するから」 「え?☆」 マチの手から糸がヒソカの股間に伸びていた。 クイッ… 終わり
あとがき
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Page written by Eque Somatoya Novels written by Souma Toriya