ハンター×ハンター


キルアの誕生日

           コンコン… ドアを叩く音が響く。 「入って良いよ…あ、クラピカ」 振り向くと金色の髪と茶色の瞳の少女が佇んでいた。 なにか緊張したような面持ちで、 手に箱のようなモノを提げている。 「キルア…これ…」 「…あ、ケーキじゃん…ってどうしたの?」 「その…誕生日プレゼントだよ… 遅くなって済まないが…」 それを聞いて、にこりと微笑むキルア。 「ありがとう」 ドキ… そのとても透明な笑みを見せられて、 胸が高まるクラピカ。 なんとか言葉を紡ぎだす。 「お菓子…好きなのだろう?」 「うん、甘いものは好きだよ でもさ…もっと甘いものあるの知ってる?」 「え?」 キルアが近づいてくる。 目の前まで来て、背伸びをすると、 両手をクラピカの頭に回した。 そしてキルアは目を閉じる。 「な……んっ…」 唇が合わさった。 クラピカの頬があっという間に真っ赤に染まる。 「ほら…甘いだろ? クラピカのはイチゴの味がするね…」 真っ赤になって黙りこくってしまったクラピカ。 それを見たキルアが何故か少し哀しそうに言う。 「お菓子は嬉しいけどさ プレゼントならもっと欲しいものあったんだ」 「え?それは?」 キルアが突然見せた哀しそうな表情に慌てるクラピカ。 「言ってくれれば何だろうとあげたのに…」 「…そう? じゃクラピカが欲しいな♪」 「えっ…」          ☆       ★      ☆ ドサ… 気がつくとクラピカはベッドの上に押し倒されていた。 「あ…その…キルア……んっ!!」 抵抗する手首を掴まれ、 口で口を塞がれる。 「ん…ん…んっ…」 「ぷは…クラピカの唇本当に甘いね… 他のところはどんな味がするのかな♪」 「だ…駄目…あっ…」 首筋をキスされ、舌がそっと肌の柔らかい部分をなぞっていく。 それだけでぞくぞくと背筋が震えるような快感が走る。 キルアの手はクラピカの手首を離すと、 わき腹の方に伸びていく。 「この服…邪魔だなぁ」 「ちょ…ちょっと…」 マントの合わせを開かれ、 上着を脱がされるクラピカ。 「あっ…」 鎖骨のあたりを集中的にキスしてまわるキルア。 ぺろ… 「っ…!」 「へへ…味見♪」 キルアの顔が少しずつ下がってきて 胸のあたりに来た。 「あっ…」 胸のふくらみを軽く撫でられ、 キスの雨が降ってくる。 「はぁ…はぁ…っ!…はぁ…」 クラピカの顔が桜色に上気して、 息も荒い。 「美味しいや♪」 返事は無い、 どうやら立て続けに責められて頭がぼぉっとしているようだ。 (丁度いいや)          ☆       ★      ☆ 「ふあっ!…あっ…はぁっ…そこは…」 クラピカが気が付くと、 何時の間にかズボンが脱がされていて、 キルアの舌が自分の蜜壷を舐めていた。 「だ…駄目…あっ…」 染み出してくる愛液をすべて舐めとりそうな勢いで舌を動かすキルア。 「甘酸っぱいね…クラピカの…」 ちゅく…ちゅく… 舌がしっとりと濡れたその部分で動き回る音がする。 「ぷは…クラピカ…オレ…もう…」 「えっ…あ…ああっ!!!」 クラピカと同じく赤くのぼせた顔で言うと、 キルアは自分のモノをクラピカに埋め込んだ。          ☆       ★      ☆ 「あっ…あぁっ…んっ…あっ…」 「はぁ…はぁ…はぁ…」 熱くて硬くなったモノがクラピカの中で暴れる。 キルアが動くたびにクラピカの身体の奥に衝撃が響いて、 そのたびにクラピカは頭の奥に何か白い光りのようなものを感じていた。 「はぁ…クラピカ…気持ちいいよ…」 「…私もだ…」 こんどはクラピカが手を伸ばして、 キスを誘った。 「ん…」 唇を合わせる二人。 「あっ…イキそう…」 「私も…ああっ!!」 そして二人はベッドに倒れこんだ。          ☆       ★      ☆ クラピカが服を着終わる。 「あはは…美味しかったよ、誕生日プレゼント♪」 それを聞いたクラピカの顔がまた真っ赤になる。 「…ふん…誕生日だから特別なのだよ…」 照れ隠しにそっけない素振りを見せるクラピカ。 「…んじゃあさ、また頂戴ね♪」 「な…?」 「来月も誕生『日』あるじゃんか」 予想もしなかった発言に返答に詰まるクラピカ。 「あ…誕生『時』プレゼントでもいいよ♪ とりあえずプレゼントのお礼」 キルアはちょっと背伸びして、 クラピカにキスをした。
あとがき
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Page written by Eque Somatoya Novels written by Souma Toriya