ハンター×ハンター


クラピカとお人形さん

初春の日差しは生暖かく、再会した友人達を温かく迎える。 ここはパドキア共和国デントラ地区ククルーマウンテン付近の街。 キルアと合流したゴンたちは、飛行機の時間待ちで飛行場近くに宿を取ることにした。 カチャ… 「ふぅ…」 ベッドに腰を下ろすとため息を吐くクラピカ。 流石に今日は少し疲れた。 肉体的には余裕さえあるのだが、 真剣勝負の余波で神経がずいぶんと消耗してしまった。 ゴトーは本気だった。 本気でキルアに相応しくないと思ったら殺すつもりだった。 一時的なキルアの感情よりも我々にキルアを任せられるか…それを見ていた。 「ふぅ…」 再度ため息を吐くクラピカ。 右隣はレオリオの部屋。 左隣はゴンとキルアの部屋だ。 再会できてさぞ嬉しがって居ることだろう。 「…」 クラピカはカバンに手を突っ込むと、 なかから手縫いの人形を二体とりだした。 名前をぷりちーキルア1号とぷりちーゴン君1号と言う。 クラピカ作である(笑) 「はぁ…キルアもゴンもやっぱり可愛いなぁ…」 人形を抱いて嘆息するクラピカ。 「今ごろ隣で何をしているんだろう… もしかして…」 ☆ ★ ☆ 「ありがとう来てくれて…すげー嬉しいよ」 「そんな、大好きな友達だから当然だよ」 「友達…友達だよな…オレ達」 「うん」 「…イルミになんて言ったか聞いた…」 「……」 「連れ出しに来てくれてありがとう…」 ☆ ★ ☆ 「で…ここでキルアがゴンを…」 キルア人形を動かしてゴン人形に口付けをさせる。 ☆ ★ ☆ 「…キ…キルア…」 「…キス…いやか?」 真っ赤になる二人。 でもゴンは心外だと言わんばかりに 「嫌な訳無いじゃないか…キルアだし。 ただびっくりしただけで… だけど…キスされるとは思わなかった。」 「…好きな人にはキスするものなんだぜ…」 「…それじゃあオレも… 大好きなキルアに」 ☆ ★ ☆ 「……ああっ♪…」 自分の妄想に興が乗ってきたのかベッドで転げるクラピカ。 ☆ ★ ☆ 「…んっ…」 「…っはぁ…」 長いキスをして潤んだ目をゴンに向けるキルア。 唇同士の接触で上気した頬に赤味が差す。 「なぁ…ゴン…本当に好きな同士は… どうするか知ってるか…?」 「…知らない…」 ゴンの返答を聞いたキルアはにこりと笑みを浮かべると、 「…こんな事…知らないだろ…」 キルアの手がゴンに伸びて… ☆ ★ ☆ 「…ああっ♪可愛い…」 自分の妄想ですっごく盛り上がるクラピカ。 すでに暴走しまくっている。 「…ぁっ…」 さっそくキルア人形とゴン人形でいけない遊びを始めようとしたクラピカだが、 自分の身体の奥が反応してきたのに気付いて動きが止まる。 「…想像しただけで…」 当然このあとキルアがゴンを誑かして(笑) 身体に触れたり、敏感な所を弄くったり… 「…もっと来た…」 妄想が過激になるほどに彼女の体は強く反応する。 耐え切れずにサラシの上から胸を撫でるクラピカ。 しかしきつく押さえつけられた胸は軽い反応しかもたらさない。 手は自然に蜜壷の方に向かう。 ズボンをゆるめて、下着に指を潜り込ませる。 ちゅく… ちゅく… しっとりと湿ってきた秘所は、 指が動くたびに淫猥な音を立てて彼女に快感をもたらす。 だが、クラピカは不満だった。 「…こんなのじゃ足りない…」 自分のカバンを探ってゴムを取り出すと、 マントの下から木刀を取り出してそれにゴムを装備させる。 ぺろ…ぺろ… それを男性器に見立てて、舌で舐め上げる。 そうしているうちに気分が昂ぶってきて、 身体の奥が熱くなる。 「…はぁ…」 木刀から口を離すと、それをゆっくりと秘所にあてがう。 ごく… 唾を飲み込むと、ゆっくりとそれを押し込んでいくクラピカ。 つぷ…つぷつぷ… 「…ふぁ…あああぁっ!…」 恐ろしく強烈な衝撃に彼女は身体を震わせながら声を上げた。 ☆ ★ ☆ 「…クラピカっ!どうした?!」 びくっ!!! あまりにも大きな声を出しすぎてレオリオに聞こえてしまったらしい。 ダダダダ… 走ってくるのが聞こえる… 慌てて布団をひっかぶって、何でもないと叫ぼうとした瞬間。 「おいっ!開けるぞ!」 ガチャッ! ドアが乱暴に開かれてレオリオが入ってきた。 ☆ ★ ☆ 「…あうあうあう…」 「…どうした!クラピカ、突然大きな声を上げて… ん?顔が赤いぞ、熱が有るんじゃないか?」 ぶるぶるぶる… 慌てて顔を振るクラピカ。 「…医者志望のオレが診てやるからさ…」 (いらないいらないいらない) ベッドに腰掛けたレオリオがクラピカの顔を覗き込む。 ベッドが衝撃できしんで、木刀が動く。 「…あっ…」 「…?大丈夫か?本当に変だぞ…と」 (すっかり忘れてたけど…まだ挿れたままだ…) どうしようもない状況に落ち込んでしまったクラピカであった。 ☆ ★ ☆ 「…ちょっと熱いけど…別に病気じゃなさそうだな…」 レオリオの顔が近づいて来て、恐ろしく恥ずかしいのと、 いつばれるか分からないという恐怖で、何故か倒錯的な快感がクラピカを襲う。 (…なんで…こんな時に…) ☆ ★ ☆ レオリオは別の意味で困っていた。 (…なんか今日のクラピカは妙な色気が有るな…) しかも変な症状だ。 全く正常に見えるのに、息はちょっと荒いし、 顔は赤い、熱も少し有る。 これは… もしかして全く未知の病気なのでは… 「…こうなったらちゃんとした医者に診てもらうしかないか…」 「い、いい…」 「馬鹿なことを言うな、体は大切にしないと復讐だって出来やしないぞ!」 「ち…違う。病気じゃない!」 「熱も有るし、息も荒いし、病気じゃなかったらなんなんだ! さぁ!行くぞ!」 と言うとレオリオは布団をはだけた。 ☆ ★ ☆ カー… 夕焼けの窓の外ではカラスが空を飛んでいた。 夕焼けの差し込む部屋では二人の男女が硬直していた。 ☆ ★ ☆ 「…レオリオっ!」 「すすすすす…済まねぇっ!」 逃げ出そうとするレオリオ。 だが、そんな彼をクラピカは強引に掴むと、 ベッドに押し倒した。 木刀を引き抜きながらレオリオに話し掛ける。 「…レオリオ…」 「…お…おい…」 「…もう駄目…して…」 「してって…おい…」 「…ああっ、じれったい!」 クラピカはレオリオのズボンのチャックを下ろして、 中のモノを取り出すと、それを舐め始めた。 「…おぉっ…」 小さな舌でちろちろと舐めるとそれに反応した レオリオのモノが肥大化する。 木刀ぐらいの大きさになった所でソレを口に含んで、 口の中で舌を使う。 「ぷはぁ… 入れるよ…」 「…はっ!駄目だっ!」 我に返ったレオリオがクラピカを押し留める。 「…怒るぞ。ここまでさせといて…」 「…違う、違う!そういうことじゃない!」 「…私とだったらそんなにイヤか!… 確かにいつも愛想良くは無かったけど・・・」 「ゴム」 レオリオが言う。 「え?」 「…お前とだったら文句はないよ… だからこそきちんとしなきゃな。あるか?」 「…あ、ああ…バッグの中」 ☆ ★ ☆ パックに包まれたそれを破いて、 中のゴムを取り出す。 それを屹立したモノの先端にあてがうと、 脱いだ靴下のように巻かれたそれをくるくると下ろしていく。 最後に先をゆるめておいて、終わりだ。 (こうしないとイッた時に精子がゴムを破ることがある) ☆ ★ ☆ 「さ…行くぞ…」 「ああ、早く…」 ゴムの装備を終了したレオリオのモノが少しずつクラピカの膣内に埋まっていく。 クラピカは巨大な男の存在感に身体を貫かれ、 目を閉じてその快感を受け入れている。 レオリオが抽送を繰り返す度にクラピカの身体が反応し、 締付けて精を絞り取ろうとする。 「…くぅっ…きつい…すぐイキそうだぜ…」 「…まだ…まだ駄目だ…もっとぉ…」 「だあっ!」 レオリオが気合を入れてクラピカを衝く。 男が身体の深奥にぶつかる度にクラピカが甘い声を上げるようになってきた。 「…ああっ…いい…イク…ああっ!!」 突然クラピカの身体ががくがくと震えたかと思うと、 弓なりに反らせていた身体をベッドに沈める。 「オレももうイクぜ…」 レオリオが抽送を早める。 「あっ…イッたばかりなのに… ああっ…また…イクゥ…」 先ほどの絶頂で敏感になっていた部分を乱暴に攻められて再度絶頂を迎えるクラピカ。 レオリオもようやくゴムの中に精を放った。 ☆ ★ ☆ 「…綺麗だな…その眼」 「ありがとう」 イッた直後のクラピカの眼は綺麗な緋色をしていた。 「レオリオ…」 「なんだ?」 振り向いたレオリオにいきなりキスをするクラピカ。 「…なんだよ突然」 「好きな人にはキスをするものなんだよ」 「…じゃあキスのお返しだ…」 ☆ ★ ☆ ち・な・み・に、 クラピカの妄想と大変似通った状態にキルアとゴンの部屋はなっておりましたとさ。 何って…プロレスごっこなんかやってたりします。(笑) それはまた楽しい青春の一ページ
あとがき
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Page written by Eque Somatoya Novels written by Souma Toriya