BLEACH


Beauty and the Beast (w Strawberry)

by 551 and few other people …ルキアの衣服は、虚によって溶かされてしまっていた。 しかもルキアは下着を身に着けていないため、 いきなり全裸になってしまったのである。 「き、貴様…!」 ルキアは顔を真紅に染めながら、口をパクパクさせていた。 動揺のせいか、体が小刻みに震えている。          ☆       ★      ☆ ルキアをとてつもない羞恥心が襲う。 いくら人が見てないといっても、街中で全裸なのだ。 なぜか身体が熱い。 「?…虚の液体のせいか…?!」 そうしている間も、虚はルキアとの距離を縮める。 早く攻撃しなくてはいけないのに、 熱のせいでうまく動けない。 ルキアはその場にペタンとしゃがみこんだ。          ☆       ★      ☆ 虚の体液は、即効性の媚薬だったのだ。 「くっ…こんな……!」 アスファルトの上に手をつきながら、 ルキアは浅い呼吸を繰り返した。 身体の奥底が熱い。 白い額には脂汗がいくつも浮かび上がっている。 「はぁっ……はぁ……」 虚はどんどん歩を進めてルキアに近寄ってくる。 (くそっ……一護の奴はまだなのか……このままでは…!) 一糸纏わぬ姿で跪くルキア。 ふいに虚が身動きをした。 虚のテラテラと光る腕が、どんどん変形をしていく。 その生々しい様相に、ルキアは大きく目を見開いた。 「…………!!」 虚の触手がルキアに迫って行く。 「い…!や、やめろっ……!!」 「ルキアっ!?」 一護はそれ以上ないくらい目を見開いてその様子を眺めていた。 彼の目の前では、ルキアが一糸纏わぬ姿で 虚の触手に弄ばれていたのだ。 「い…いち……ご……!!」 少女の身体はじんわりと汗ばみ、ピンク色に色付いている。 菊門からは、透明な液が流れ落ちていた… 「は…早く助けぬか、馬鹿ものっ…!!」 精一杯虚勢をはるものの、ルキアは思う様に身動きが出来ない。 「あ…」 一護は、ルキアの姿に釘付けになっていた。 「ルキア…お前…」 ルキアは催淫効果のため、愛液がとめどなく溢れ出し、 虚の触手をなんなく受け入れている。 激しく突き上げる虚。 「いっ…いっ ちっ ごっ…早く…助け…ぬか…あぁん!」 「い…いち……あ、あああぁぁぁっ!!!」 虚の触手が激しく抜き差しを繰り返し、ルキアは果てた。 信じられなかった。尻に挿入されて達してしまうなど。 屈辱に顔を赤らめ、ぼうっとしながら、 ルキアは虚ろな視線を一護に向けた。 「くっ…」 一護の刀を持つ手が震えている。 「くそがあぁぁぁーーーー!!!」 叫んだと思うと、一護は虚に向かって走り出して行った。 一護の刀が虚を一刀両断にする。 断末魔の悲鳴を上げて、虚は葬られた。 そして… 肉体に戻った一護の腕の中には、 ぐったりとした裸のルキアが収まっていた……          ☆       ★      ☆ 裸のルキアに自分の制服の上着を被せ、 一目につかないようにして一護は自宅へと帰っていった。 自宅の診療所は本日休診となっており、父親は出かけていた。 遊子もカリンもまだ学校から帰ってきていない。 家には完全に誰もいなかった。 この場合は、好都合と言ってもいいのだろうか。 とにかく、一護は気絶したままのルキアを抱きかかえながら、 半ば途方にくれていた。 彼女が目を覚ます気配は一向にない。 (くそっ…どうしろってんだよ…) 小さく舌打ちしながら、一護は腕の中のルキアを一瞥した。 途端にその白い肌が視界に入り、思わず目を逸らす。 なんだか身体が熱い。 虚に捉えられていたルキアを目の当たりにした時から、 自分の中で何かが絶えず疼くような思いに駆られていた。 赤く色付く肌。快楽に仰け反る肢体。 小さな口唇から洩れる切なげな呻き声… 一護の鼓動が速まった。 (馬鹿か、俺は…何考えてんだよ) 浮かび上がる考えを振り払うように、 そのオレンジ色の頭を振る。 深呼吸してから、もう一度ルキアの身体を見た。 「……………」 あちこちに白濁した液体が飛び散り、 そのすべらかな肌を汚している。 「こ…」 ゴクリと唾を飲み込んでから、 一護は誰に言うとでもなく、一人ごちた。 「このままじゃ、汚ねぇよな……」 頭の中で警鐘が鳴っているような気がしたがそれは無視し、 一護はルキアを抱いたままシャワールームへと足を運んでいった。          ☆       ★      ☆ バスルームの白いマットにルキアを寝かせて、 一護は制服の上着だけ脱ぎ捨て、ワイシャツの袖を捲った。 この間、随分と時間が経っている筈なのに、 ルキアが目を覚ます様子は見られない。 「…………」 シャワーの栓に手を伸ばそうとして、一護はぐっと思い留まった。 俺は今から何をしようとしている? 一体、こいつに何を…… 「…ルキア」 最後の望みをかけるように、 ルキアの耳元に口唇を寄せ、低く囁いてみる。 「ん…」 しかしルキアは小さくうめいただけで、その瞼を開こうとはしなかった。 (マジかよ…) 「…おいコラてめー、起きろってんだよ。 今の状況分かって狸寝入りしてやがるのか?このままじゃ、お前…」 お前…俺に何されるかわかんねーんだぞ。 しかし、それ以上口にすることは出来なかった。 改めて、ルキアの身体に目を落とす。 普段の彼女の尊大な雰囲気はどこにも感じられない。 完全に無防備な姿だった。 一護はすっと手を伸ばして、 無意識にルキアの小さな乳房に触れてみた。 思った以上の柔らかさに、もう一度、ごくりと唾を飲み込む。 (何やってんだ…何やってんだよ、俺は……!!) それでも、その温もりから手を離すことが出来ない。 どくどくとうるさい脈動を耳の奥に感じながら、 一護は殆ど無意識にルキアの寝顔に顔を近付けた。 「ルキア…起きろって…」 でないと…… 「このまま、ヤっちまうぞ。…いいんだな?」 口唇を合わせ、それからハッとしたように顔を離す一護。 その時、ルキアの瞼がゆっくりと開かれた。          ☆       ★      ☆ 「いち…ご……?」 紫色の瞳を揺らがせ、ルキアが目を覚ました。 「ルキア」 逸らすことなく、真っ直ぐに自分を見つめてくる一護に、 少しだけ訝しげな表情をする。 やがて自分の身体の違和感に気付いたのだろうか、 ルキアは驚いたように目を見開くと、 自分の乳房を庇うようにして両手で身体を抱きすくめた。 「なっ……!こ、これは…」 今になって、ようやく自分が全裸であることに気がついたらしい。 ルキアは頬を紅潮させてマットの上に蹲ると、 羞恥心に耐えるようにして身体を頑なに強張らせた。 その様子をどこか閑散とした視線で見つめながら、 一護はゆっくりと口を開く。 「覚えてねーのかよ。お前」 「覚えて…?な、何を……」 困惑した表情でルキアが聞き返す。 虚との対決を忘れてしまっているらしい。 例の体液のせいか。それは彼らの与り知るところではなかったが。 「へー、お前覚えてねーのか」 こころなしか怯えを含む瞳で見つめられた瞬間、一護の中で何かが壊れた。 それは壊れたというよりも、突き抜けた、といった方が正しいのかもしれない。 とにかく、状況がわからないルキアは、ただ一護を見上げるしかなかった。 「一護…?お前、まさか…」 「まさか?…なんだよ?」 一護はすっと腕を伸ばすと、 ルキアの小さな肩を掴んでマットの上に押し倒した。 「一護っ!?」 戸惑いを含んだ声色で、ルキアが叫ぶ。 おかしい。即座にルキアは考えた。 あきらかに一護の様子がおかしい。どういうことだ、これは… 「はー、ったく、お前にはやられたぜ」 くっくっ、と喉の奥で笑いを噛み殺しながら一護が呟いた。 「………え……?」 「俺の目の前で、虚にあんなことされてよ」 「虚…?一体、何を…」 肩を抑える手に力が込められる。 身動き一つ取れないまま、ルキアは一護を見上げた。 「覚えてねーってんなら、俺が思い出させてやるよ」 「いち……んぅっ…!!」 一護のオレンジ色の前髪が動いた。 次の瞬間には、ルキアの愛らしい口唇は一護のそれによって完全に塞がれていた。          ☆       ★      ☆ 一護の舌に翻弄され、 ルキアは眼をぎゅっと瞑りながら、 ひたすら抵抗していた。 「………っ…」 歯列を割り押し入ってくる一護の舌を押し返すように、 舌を口内に引っ込めるが、 それすら絡めとられてしまう。 (息が…出来ない……!) ルキアに限界が訪れた時、ふいに一護が舌を引っ込めた。 そのまま口唇を離し、ルキアの口唇を軽く吸ってからゆっくりと顔を離す。 「…っはぁ……は…」 潤んだ瞳をぼんやりとさまよわせ、 ルキアはぼうっとなって虚空を見つめた。 小さな口唇の端からは、つ、と唾液の糸が紡ぎ出されている。 力無くマットの上に寝転がるルキアに身体を覆い被せると、 一護は骨張った手をその肢体に滑らせた。 「んんっ…」 途端に甘く痺れるような感覚がルキアを襲う。 一護の手は遠慮の無い動きでルキアの頬から首筋、そして小さな乳房に触れていく。 ルキアは最早普段通りに思考を巡らせることが出来ないでいた。 抵抗しようと身を捩るが、それすらも一護に抑えつけられてしまうのだ。 「一護……貴様、いい加減に……!!」 「黙ってろ」 必死の思いで抗うルキアだが、 普段のそれとは違う一護の鋭く低い声色に、びくりと肩を震わせる。 一護はルキアの柔らかい乳房に手を這わせながら、ぐっとルキアに顔を近付けた。 その口唇が、にやりと邪な笑みを象る。 「それとも、またさっきみたいに塞がれてえのか?」 「…………!!」 ルキアの眉根が寄せられた。 先程から状況が上手く飲み込めない。 ただ、この一護の様子は尋常ではないと悟ったのだ。 そんなルキアを満足そうに見下ろしながら、一護は半ば意地悪く言った。 「ったく、てめぇは普段から偉そうに説教ばかりしやがって…」 「…………」 「俺、思ってたんだぜ、いつかその口塞いでやるってなあ」 そう言うと、一護は左手でルキアをマットに抑えつけながら、 右手を自分の下半身に伸ばした。 ジーッという音がする。 上半身を抑えられているので、ルキアからは見えなかったが、 それでも一護がジッパーを下げているというのは分かった。 「一護、貴様、まさかっ…」 だが、それ以上は声にならなかった。 「ん…ぐっ…!!」 大きく開いたルキアの口の中、 一護の怒張した肉棒がつきたてられていた。          ☆       ★      ☆ 口内に無理矢理押し込まれた異物に、 ルキアは思わず目を見開いた。 「ふぅっ…フ…ぅぐ……!!」 ルキアの頭をしっかりと掴んで固定する一護の力は、決して弱くは無かった。 ひどく乱暴な手付きだ。自分の下半身から離れさせまいとしている。 「おら…どうしたよ」 それを満足そうに見下ろしながら、 一護は余裕の表情で言って返した。 言いながら、ルキアの口内の更に奥深く、肉棒を押し込む。 「…っ、んん〜っ……!!」 喉の奥につっかえながら、ルキアはぎゅっと眼を閉じた。 その端からは、生理的な涙が流れ落ちてゆく。 「……もっと、舌、使えって…」 一護が低く囁いた。バスルームの中に、湿った空気が漂う。 ルキアは訳も分からず、口内に熱を与えているそれを舐め回した。 とにかく、一刻も早く解放して欲しい。それだけだった。 先走りの液と唾液が混じり、ルキアの口唇の端から零れ落ちてゆく。 「ん…っ…」 ルキアは無我夢中で舌を動かした。 意識の上でなく、身体が勝手にそうするのだ。 先端の部分だけを口に含んでみたり、 深く加え込んで口腔で圧迫を加えてみたりする。 一護の息が荒くなってきた。 ルキアも、それまで感じたことのない、 身体の奥からじんわりと溢れ出してくる何かの存在を感じていた。 ふいに、ルキアの頭を掴む一護の手に力が込められた。 「ん…ン……ッ!?」 口の中いっぱいにぶちまけられた熱い精液に、 ルキアはとっさに口を離した。 「ゲホッゲホッ……ぅ……っ…」 無意識に吐き出す。 「あ〜あ、なんだよ、吐き出してんじゃねーよ」 口ではそう言っているが、 射精した一護の表情はどこか満足げに歪んでいた。          ☆       ★      ☆ ―――いったい一護はどうしたと言うのだろう。 訳が分からぬまま、ルキアはごほごほと咽込んで、 たった今口内に放たれた精液をマットの上に吐き出した。 卵のカラザのような、ところどころ濁った透明な液が、 ルキアの唾液と混じりながらぽたぽたと落ちていく。 困惑と屈辱の念がルキアの脳内を支配していた。 「……………」 最早抵抗する力も沸いてこないのか、 一護から顔を逸らすようにそっぽを向いたまま、 とさりとマットに寝転がっている。 そんなルキアの様子を満足げに見下ろしながら、 一護はもう一度ルキアの乳房に手を伸ばした。 掌にちょうど収まるような、決して大きいとは言えない、 けれども触り心地の良い胸が、一護の手の中で形を変えていく。 自分の乳房を鷲掴みにされ、それを更にこね回される感触に、 ルキアは目を閉じてひたすら耐えていた。 時折、薄目を開けて一護を睨みつけようとするが、 途端にびくりと身体を痙攣させ、再度眼を瞑る。 「はぁ…ん…ん、んっ……」 鼻にかけるようなルキアの切なげな喘ぎ声が、バスルームの中に響く。 その声に気分を良くした一護は、ルキアの小ぶりな双丘の上に色付く、 ピンク色の乳首に口唇を落とした。 「っは…」 すぐにルキアが反応する。 おとがいが反らされ、白い喉が露わになった。 「んんっ…や、やめ……!」 ルキアの反抗の声に耳を貸す様子もなく、 一護はそのままルキアの乳首に舌を這わせた。 彼の舌が這うたびに、その軌道に沿って唾液の筋が通っていく。 「あ…んっ…」 一護の舌と口唇は、ねちねちと執拗に乳首を舐め回し、 一方の彼の右手はルキアの右乳房を弄んでいる。 途方もない羞恥心がルキアを襲っていた。 ―――これは誰だ。 年端もいかぬ小僧に良い様に弄ばれ、こんな淫らな声を上げている私は―――          ☆       ★      ☆ (違う!こんな…こんな私は……) 「っ…一護、貴様…いい加減にっ……!」 身体中を支配する甘い痺れを必死になって堪えながら、 ルキアが抵抗の声を洩らした。 「…いい加減に?なんだよ?」 一護は相変わらずその口に意地の悪い笑みを湛えながら、 ぐっとルキアの紫の瞳を覗きこんだ。 ルキアはキッと一護を睨みつけたまま口を開く。 「いい加減に…や…やめろと、言っている! …こんな…貴様、こんなことをして、許されるとでも…!」 「……へえ。お前はやめて欲しいのか。そうか」 小馬鹿にしたような声で、一護が返した。 「―――本当に止めていいんだな?おい」 このままで。止めても、お前はいいって言うんだな? 重ねて聞き返してくる一護の言葉に、ルキアは大きく眼を見開いた。 「そ…そうだ。さっさと……そこを、どけ…」 そう言い退けてみせるが、ルキアの声色が段々弱まっているのを、 一護は聞き逃さなかった。 「嘘ついてんじゃねーよ、バァカ」 ふいに一護の右手がルキアの下半身に伸ばされる。 「!」 慌てて足を閉じようとするルキアだが、既に遅かった。 一護の右手は、ルキアの太腿を割って、 その中心にある女性器に触れていた。 「…あっ…!」 瞬間、ルキアは眉根を寄せて、切なげな吐息を洩らした。 その声に順応するように、ルキアの花弁の奥から愛液が漏れ出す。 「こんなんで止められる訳がねぇだろ。あ?」 ルキアの秘部から指を引き抜くと、 一護は愛液でテラテラと滑っている自分の人差し指を 彼女の眼前に突き出した。 何か言おうと開きかけたルキアの口唇に、 有無を言わさず指を突っ込む。 「んっ…!」 ルキアはとっさに眼を閉じて、一護の腕を掴んだ。 しかし、ルキアの口内に挿入された一護の人差し指は、 遠慮の無い動きで彼女の口腔を甚振る。 上顎を指で擦られ、歯茎を撫でられる。 「ん…んーっ……」 いつしかルキアは抵抗することを止めていた。          ☆       ★      ☆ 一護はルキアの口唇から指を引き抜くと、 彼女の愛液と唾液に塗れたそれを再び下肢に伸ばした。 つぷ、 と指が秘唇に沈んでいく。 虚の催淫効果のある体液が、 抵抗しようとする意識をぼんやりとさせているため、 ルキアは先程よりも抵抗しなかった。 「…っ……」 「すげ…グショグショだ」 指の先に感じる熱と湿りに、一護が小さく吐息を洩らす。 そのまま顔をルキアの胸部から腹部へと下ろし、大きく開かせた脚の中心にある、 外見よりもずっと幼さを感じさせる割れ目に口唇を落とした。 「あっ…」 途端に、ルキアの声が上擦った。 一護は、その白い内腿がびくりと強張るのを確認しながら、 その秘所に右手を這わせ、ゆっくりとそれを開いていく。 おそらく未開発なのであろうルキアの桜色の恥部は、 その奥からとろとろと絶えず透明な液を流し続けていた。 一護はルキアに聞こえないように小さく息を飲み込むと、 割れ目にそって舌を這わせた。 「ん…く…っ……」 一護の舌に嬲られている下半身を中心に、 ルキアのつま先、脚、太腿、腰、背筋、首、 そして頭にかけて、甘く痺れるような感覚が襲う。 それは決して穏やかな感覚ではなく、神経に直接触れられているような、 どこか切ない、言葉では言い表せないような感覚だ。 「は…あっ、い…いやぁ……」 切羽詰ったような悲鳴を上げると、 ルキアは力の入らない腕を必死に伸ばして、 自分の太腿の間に滑り込んでいる一護のオレンジ色の頭を掴んだ。 それでも一護の舌は止まらない。 まるでそれ自体に生命が宿っているかのようにいやらしく蠢いている。          ☆       ★      ☆ 「い…一護、そんな、 そんな…ところ……を、 舐め…舐めるんじゃっ…ああっ…」 絶えず沸き上がってくる感覚を堪えながら、 ルキアが精一杯の言葉を返した。 一護は一端舌を引っ込めると、 ふと顔を上げてルキアを見やった。 そのうろたえているような、 紅潮している顔を見て、少しばかり口元を歪める。 「あ?なんだよ。舐めたら、なんだって?」 ルキアは既に涙幕の張られた紫の瞳をゆっくりと開くと、 自分の腿の間から見上げてくる一護を見下ろした。 「ばっ…馬鹿者っ……何って…き、汚らしいだろうが……!」 更に頬を赤く染めて、精一杯強がるルキア。 その言葉に一護は少しばかり眉を動かすと、 「……別に汚くなんかねーよ」 そう言って再び花芯に口唇を落とした。 「は…んっ…」 突然舞い戻ってきた鋭い感覚に、ルキアは思わず小さく唸った。 びくっと身体を震わすたびに、秘所の奥からどっと愛液が溢れ出してくる。 「や…やぁあっ……」 一護は濡れる割れ目をなぞるように舌を這わせ、 その頂点にある女性の一番敏感な部分を探り当てると、 舌の先で転がすようにそれを舐めた。 「あ…あん…っ…ん……はぁっ…」 途端に、薄く開いたルキアの口唇から甘い泣き声が洩れる。 一護はわざと音を立てて舐め続け、最後にチュッと軽く秘唇を吸い上げると ようやくそれでルキアの下半身から顔を上げた。          ☆       ★      ☆ もはやルキアは抵抗する気力すら失い、 桃色に染まった肢体を小刻みに震わせていた。 一護の舌から解放されてもなお、 深奥から溢れ出してくる愛液は彼女の内股を濡らしている。 無言でルキアの上半身を起こし、一護はその白く細い両腕を取ると、 それを自分の両肩にしっかりと絡ませた。 訳も分からず抱き着いてくるルキアに体を密着させ、 開きっぱなしのズボンのジッパーの奥から、 再び硬く熱く張り詰めてきている自身を取り出す。 一護は先端を軽くルキアの秘部に何回か擦りつけた後、 ゆっくりと腰を沈めた。 「うぅ…っ……!!」 自分の体奥に埋没されていく異物感に、ルキアは目を閉じ、息を飲んだ。 熱を帯びた欲望の塊が膣を割って奥に入っていく度、太腿を捩る。 ぷちぷちと何かの膜を破るような感触が、 突き立てられた一護の肉茎から感じられた。 「あぁっ…いっ…痛……っ…!!」 身体を真っ二つに裂かれているような、今まで感じたことの無い痛みに、 ルキアは眉根を寄せて切なげにうめいた。 一護の肩に縋るように絡められた腕が、ぎゅっと力を込めていく。 ルキアは瞳を頑なに瞑ったまま、 無我夢中でワイシャツ越しに一護の肩に爪を立てた。 「―――っ……い、一護っ…一護……!!」 「…痛ぇのか?」 はぁ、と息を吐きながら一護が問う。 あまり余裕の無い声色だった。 「……ぅ…」 自分の問いにひたすらこくこくと頷くルキアを見て、 一護の眼が少しだけ意外そうに見開かれる。          ☆       ★      ☆ 「はぁ…はぁっ……」 苦痛に顔を歪ませ、浅い呼吸を繰り返すルキア。 ようやく己の男性自身の全部を秘所に埋めると、 一護は一端動くのを止めてルキアの頭に軽く手を置いた。 そのまま、触り心地のよい艶やかなルキアの黒髪を撫でていく。 今までの彼の言動からは考えられないような優しい手付きだった。 ルキアはおずおずと目を開けると、 その潤んだ紫の瞳を一護に向ける。 「あー…まぁ、その……なんだ…」 その視線から逃げるように目を逸らしながら、 一護はどういうわけか曖昧なセリフを吐いて言葉を濁した。 「一護……?」 涙の粒が浮かんだ瞳を丸くさせ、ルキアは不思議そうに首を傾げる。 その震える白い内腿に小さな血痕の筋が見えて、一護は微妙に表情を曇らせた。 「ルキア」 ルキアの頭に置いた手を細いうなじに回し、美しい黒髪を弄る。 ややあってから、ルキアの耳朶に口唇を寄せると、 一護はぼそっと何かを呟いた。 「―――――」 狭いバスルームの中ででも、一護のその言葉は音としてよく響かなかった。 それでも、耳元で直に囁かれたルキアだけは、 それをしっかりと聞き取っていて。 ルキアは大きく目を見開いてから、 「…たわけが……」 喉の奥から押し出すように、 それでもどこかこそばゆそうな表情で返した。          ☆       ★      ☆ 湿った淫猥な音が耳に入ってくる。 羞恥心に頬を桃色に染めながら、 ルキアは甘い吐息を洩らした。 「あ…あぁっ……」 恥部に埋め込まれた一護の分身が律動を繰り返すたびに、 愛らしい喘ぎ声が小さな口唇から紡ぎ出されている。 お互いの性器が交わっている部分からは、絶えず体液が溢れ、 くちゅくちゅと湿った響きが狭い空間に漂う。 ルキアは薄目を開けて見てみるのだけれど、 そのあまりにも淫靡な光景に、 すぐに目を閉じ、頭を振るのだった。 痛みは随分と引いていた。 耐えているとすれば、それは――― 全身を支配する、 なんとも言えない快楽の暴走を鎮める場合にのみだけだ。 「んっ…ん、ん…っ…」 時折、その羞恥心に耐えるように声を無理矢理押し殺して 下口唇を噛み締めているルキアだが、 「あぅ…っ…!!」 体奥の敏感な部分を突かれると、息を飲んで切なげに眉を顰める。 ぎゅっと閉じた眦から、ぽろぽろと涙が零れ落ちた。 「なに…声、我慢してんだよ…」 ルキアの両脚を抱え込み、一端律動のピッチを緩めると 一護はその小さな耳朶を甘噛みしながら低く囁いた。 「んんっ…」 耳元に吐息を吹きかけられ、 ルキアの背筋にゾクゾクとした感覚が伝わる。 一護の背中に必死にしがみ付きながら、 ルキアは途切れ途切れに声を洩らした。 「…っ……だ…って……そんな…」 「だってじゃねーよ。俺が聴きてーんだ」 「あ…やっ…!」 円を描くようにわざと一護が身動きすると、 ルキアは耐えきれず甘い声を出す。 緩急をつけながら出し入れを繰り返すたび、 ルキアの白い脚がぴん、と引き攣った。 「あんっ…あっ…はぁあ…っ…」 切ない悲鳴が洩れるごとに、内股は愛液でびしょ濡れになる。 ルキアの舌ったらずな喘ぎ声にたまらなくなり、一護は思わずその小さな 口唇をむさぼった。 「ん…む…」 突然のキスに、ルキアはあからさまな抵抗などしなかった。 口内を蹂躪する一護の舌を、自ら受け入れる。 その間にも一護は容赦無く身動きをするが、口唇をふさがれているため、 ルキアの喘ぎは喉の奥に吸い込まれていくのだった。          ☆       ★      ☆ 「っはぁ……」 長いキスの後、とろんとした目付きで上目遣いに見つめられて、 一護の欲望が更に掻き立てられた。 「…はぁ、あっ……い…一護…一護……いち……」 瞳を閉じ、ルキアがうわ言のように何度も何度も同じ言葉を繰り返す。 その甘い響きに、一護はくらくらと眩暈がするような感覚にとらわれた。 「も…もう……わ、私は…わたし、は……」 ルキアの両脚が、一護の腰に絡まってゆく。 それに答えてやる余裕も一護には既に無かった。 「あっ…あぁっ…だ、駄目だ…… 身体が…あ、熱……おかし…っ…もう…!」 切羽詰った悲鳴を上げながら、ルキアは急激に昇りつめていった。 一護の男根に柔らかい内壁がこねくり回され、奥から更に多量の蜜が溢れ出してくる。 最初に比べると随分と滑りが良くなった膣内を堪能しながら、 一護は何度も何度も挿入を繰り返す。 やがて彼にも限界が訪れてきた。 「ルキア…」 「やぁっ…あ…あぁんっ……!」 その名前を呼んだ途端、 自身を包み込む柔肉がぎゅっと収縮した。 一護はぐっと眉根を寄せると、 最後の力を振り絞って、一際強く突き上げた。 「あっ、あっ、あぁっ……はぁああぁぁぁっ…!!」 ルキアの絶頂の声を耳にしつつ、一護も今まで張り詰めていた熱いものを解き放った。 堰を切った精の奔流が、ルキアの体奥目掛けて迸る。 首を折らんばかりに身を反らせるルキアの肢体は、小刻みに震えたあと、 力無く一護の腕の中に身を預けた。 全てを出しきった男根を尚も締め付けながら、 ルキアの秘唇はひくひくと痙攣し続けていた。          ☆       ★      ☆ 「………あ〜……」 「……………」 「悪かったな……」 「……………」 「…いきなり、あんなことしちまって…」 「……………」 「お、おい!なんとか言えって!!」 遊子のパジャマに着替え、 一護のベッドの上で正座したまま俯いていたルキアは、 それでがばっと顔を上げた。 「ルキ―――」 「…このっ…たわけがっ!!!!!」 「ってぇ!!」 開口一番、怒号を浴びさせられ、更に頭をどつかれて、 予想もしなかったことに一護は思いきりベッドに伏した。 「何しやがる!」 頭を押えながら非難の声を上げる一護。 だが、彼の視線の先では、 たった今自分を殴ったパジャマ姿のルキアが、 身体を小刻みに震わせ蹲っていた。 「…ルキア?」 「うぅ…な、なんなのだ、 この痛みは…大声を出すたびに、下半身に響いて…」 おまけに――― (さっきから…ま、股が噛み合わん……) 顔を真っ赤にして、 もぞもぞと身動きしているルキアを見て 一護は思い出したように口を開いた。 「そういや、お前、その…初めてだったんだな」 「初めて?何がだ?」 未だ怒りの表情をその顔に浮かべながら、 それでもルキアは微妙に首を傾げて返す。 「何って……だから…」 もごもごと口篭もる一護。 その脳内では必死に論議が行われていた。 なんで義骸(とかいうやつ)なのに処女膜があるんだ、とか。 (ちくしょう、だったら尻の方も俺が開拓してやりたかったぜ。あのクソ虚!!) それを作った開発の変人どもは、生殖機能はつけてねーだろうな、とか。 (中で出しちまったじゃねーか。まぁすぐにシャワーで洗い流したけど) 身体を洗ってやった時は大人しかったのに、なんで急に怒り出したんだ、とか。 (本当にあの時は不気味なくらい大人しかったよな…借りてきた猫みたいに) まぁ、いろいろと思うこともあったが、あえて口には出さない一護だった。          ☆       ★      ☆ 「まったく……とんだ目に遭ったわ」 それでも、ルキアの怒りは先程までよりは収まっているようだ。 腕を組みつつ睨みつけてくるが、それでもその瞳に刺々しさは感じられない。 一護は心の中で小さく舌打ちすると、ルキアの横に腰を下ろした。 「いっそのこと、あのバネ付きライターみてーなので記憶消しちまえばいいんじゃねーか」 あまり言いたくはなかったが、一護はルキアを気遣って提案をした。 「?記憶置換装置のことか??」 目を丸くして聞き返してくるルキアに、こくりと小さく頷く。 「ふむ…」 ルキアは視線を泳がせて暫く考え込むような仕草をした後、 一護に顔を近付けて上目遣いに覗き込んだ。 「一護」 「なんだよ」 「…貴様は先刻の記憶を消して欲しいのか?」 大きく開いたパジャマの襟元から覗く白い素肌が見えて、 一護は思わず目を大きく見開いた。 赤くなる顔を誤魔化すようにそっぽを向く。 「いや、俺は別に…」 「何故だ?嫌なんじゃないのか?」 「嫌じゃねぇよ」 あらぬ方向を向きながら、 一護はオレンジ色の髪の毛をぼりぼりと掻いた。 「そうか。ならばよい」 ルキアはすっと身体を引くと、 再びぎこちなく脚を組みなおしてベッドの上に正座した。 「『ならばよい』って…お前、記憶消さねーでもいいのか?」 「わ、私は…」 怪訝そうに問うてくる一護の顔を見て、 ルキアの頬がほのかに朱く染まる。 「わ…私も、別に、その…特別、嫌と言う訳では…」 俯き、ぼそぼそと小声で呟く。 「え?なんだって?」 「し…知るか!貴様で考えろ!!」 ますます首を傾げて聞き返してくる一護に、 ルキアは近くにあった枕を投げつけた。
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