BLACK CAT
最強にジユウな女の子
「とりあえず、スヴェンとイヴちゃんが同じ部屋な」
「なっ…」
ボトッ…
タバコが床に落ちる。
「おおっ!!!あぶねーっ!!消せ消せっ!!」
猫眼の青年が慌ててタバコを踏みつけて火を消す。
しかし眼帯をつけた方は呆然としたままだ。
漸く言葉を搾り出す。
「おい…トレイン…お前何を…」
「なんだよ、小さい女の子を一人にするつもりか?」
「それは…」
途端に困ったような表情になるスヴェン。
「それに俺よりお前のほうがイヴちゃんも安心するだろうしさ」
すっ…
音もなく大きなリボンをつけたポニーテールの少女が近づいてきた。
「…どうしたの?」
「よ、イヴ。ここがお前とスヴェンの部屋だからな。
よし、決まり」
「トレインそれは…」
まだ抵抗しようとするスヴェンの声にイヴの声が重なる。
「いっしょ…うれしい…」
ドキッ…
胸が反応する。
(俺はなにをこんな小さな女の子にドキドキしているんだ)
イヴの一言でかなり動揺してしまうスヴェン。
「じゃっ、そーゆーことで。
トレイン」
「何だ?」
不機嫌そうな顔を向ける。
「襲うなよ〜」
「ば…ばかっ…」
バタンっ!
部屋の扉が音を立てて閉まる。
「まったく…」
右手で帽子を押さえつけて、
ソファに沈み込むスヴェン。
とんでもないことになってしまったものだ。
「スヴェンふきげん…いっしょなのいや?」
「い…いや、そうじゃねェ…ただ…」
慌てて手を振って否定するスヴェン。
「ただ?」
「慣れてないだけだ」
「?」
よく理解できなかったらしいイヴは、
興味を失ったのか窓から見える景色を楽しみ始めた。
スヴェンはタバコを取り出すと一服…
(あ、そうか…子供と同室じゃタバコは止したほうがいいなァ…)
どうも調子が狂う彼だった。
☆ ★ ☆
(そろそろフロに入るか…あ、レディが居たな)
「おーい、イヴ。先にお風呂浴びねェか?」
「うん」
テレビに見入っていたイヴに声をかける。
よほど珍しいのか、目もそらさずにじっと見ていた。
「おいおい、テレビならいつでも見れるぜ」
「うん」
イヴはすっくと立ち上がると、
スヴェンの目の前で服を脱ぎ始めた。
背中のジッパーを開け、、
ワンピースがするっ…と
「わあああああっ!!!!」
ずり落ちなかった。
ズヴェンが飛びついてきて、
黒いワンピースをずり上げる。
「どうしたの?」
「どうしたの?じゃねェよ…
脱衣所で着替えろ…」
「うん」
とことことこ…
イヴの姿が脱衣所に消える。
「はーーっ…」
ズヴェンはソファに座りなおすと、
深いため息をついた。
(やべェ…ドキドキしてやがる…)
スヴェンがとにかく落ち着こうと、
タバコを取り出した瞬間。
「きゃあああああっ!!!」
「なっ…大丈夫かっ、イヴっ!!!」
タバコを放り出して風呂場に駆け込むスヴェン。
そこには勢い良くお湯の吹き出ているシャワーと、
バスタブの外に避難した一糸まとわぬ姿のイヴがいた。
傷一つない透き通るように白いイヴの肌が目に焼きつく。
「いや…すまん、覗くつもりじゃ…」
慌てて顔を背ける。
(くそっ…紳士のすることじゃねェ…のぞきだなんて…)
ぴとっ…
「うわぁっ!!」
イヴが寄り添ってきた。
慌てて振りほどこうとする。
「おゆが…あついの…」
「ん?」
振りほどくのをやめて、
シャワーの栓を確かめにいく。
「お前…これお湯しかでてないじゃねェか」
「そうなの?」
「そうなのってお前使い方知らないわけじゃ…」
「しらない」
「……」
唖然とするスヴェン。
「いつもおふろのひとがおふろにいれてくれたの」
「あー…と、とりあえずお湯の温度は調節しといたから、
んでこれがボディシャンプーでそれがシャンプー、これがリンス」
とりあえず展開が読めてきたスヴェンはとにかくそれから逃れようと、
適当に必要事項だけまくしたてた。
「リンスこんなにちいさくないよ」
「いや…そうじゃなくて…
とりあえずそれで体と髪の毛を洗うんだ
わかったか?」
「うん」
「じゃ、一人でちゃんと入るんだぞ」
「うん」
☆ ★ ☆
「大丈夫だろうな…あいつ…」
「きゃあああっ!!」
バタッ!!!
「……またか」
また風呂場に入っていくと、
できるだけイヴを見ないように声をかけるスヴェン。
「…大丈夫か?イヴ」
「うん…」
「ってお前そこらへんじゅう泡だらけにして…」
イヴがいない。
「?…お、おい、お前どこに…」
イヴは泡だらけのまま、浴槽の底に横たわっていた。
「あ〜っ、お前ボディシャンプー一瓶つかったな!」
「だめだったの?」
「……」
頭を抱えるスヴェン。
「身体の洗い方わからないんだな?」
「うん」
「いつもね、おふろのひとがあらってくれたの。
スヴェン、あらって」
「わかったよ…しょうがねェなァ…」
スヴェンは上着を脱いで腕まくりすると、
「まず頭からだ」
と宣言した。
シャンプーを適量手の平にとり、
髪の根本を中心に洗っていく。
頭皮をゆびでマッサージしつつ、
汚れを落とす。
シャワーで頭の泡を洗い流すと、
こんどはリンスを髪の毛の先の方を中心につけていく。
全体的につけたところで、また洗い流す。
この間、スヴェンはできるだけイヴの身体を見ないように努力している。
(そう、俺はロリコンじゃねェ…から見たくなんかないんだ)
いやロリコンじゃなかったら見ても何も感じないから、
意識すらしないんだが…
そしてタオルにボディシャンプーをつけると、
イヴの首筋にタオルをあてた。
タオル越しにイヴの肌の柔らかさが伝わる。
(気にならない気にならない)
肩を洗い、腕をそのガラス細工の様に細くて可憐な指先まで洗う。
そして毛もまだ生えない脇を洗い、
すこし膨らみ始めた胸に…
「スヴェンどうしたの?」
「い…いや…なんでもない…」
胸がドキドキするのを感じながら、
(いや、俺はロリコンじゃねェ…きっと心臓病なんだ…)
などと必死で抑えつけるスヴェン。
止まっていた腕を動かし始める。
かすかにむにっとした感触がタオル越しに伝わる。
それを抑えてお腹…腰と洗っていく。
足を洗い始める。
「あ、ここもあらうよね」
突然イヴが両足を広げて、
自分の淡く覆われた秘所をスヴェンに見せた。
☆ ★ ☆
「スヴェンがしんじゃった…」
「い…いや…死んでねェ…」
あまりのショックにスヴェンは必死で顔をそらそうとして壁にぶつけて、
気絶したのであった。
ようやく起き上がる。
まだ泡だらけのイヴにシャワーをかけて、
バスローブを着させる。
「次は俺が風呂に入るから」
「あ、わたしあらってあげる…やりかたわかったから…」
「いいっ!!!いいっ!!!やんなくていいからっ!!!」
なんとかイヴを追い出すスヴェン。
(俺は頭を冷やさなきゃなんねェ…)
わざとシャワーを水だけにして、
浸るスヴェンだった。
それに傷もあるので、
下手にイヴに洗われると死ぬかもしれなかった。
☆ ★ ☆
「ふーっ…」
数十分をつかって十分に頭を冷やしたスヴェンが、
部屋に戻ってくると、イヴはまだテレビを見ていた。
「お前テレビ好きだな〜…
何をそんなに熱心に…
どぅおわああああっ!!!」
その小さな箱の中には妙齢の男女が数人、
嬌声をあげて絡み合う姿があった。
慌ててチャンネルを奪って、
テレビを切る。
「こ…こんなの見るもんじゃねェ!!!」
「なんで?」
「なんででもだっ!!」
「?」
イヴはよくわからなかったようだが、
とりあえず頷いた。
「ったく…もう寝るぞ…」
「うん」
「…イヴのベッドはあっち!!!」
一緒に寝ようとするイヴを追い払うスヴェン。
「電気、消すぞ」
(ふぅ…なんとか終わったか…)
☆ ★ ☆
もぞもぞ…
「ん?」
見るとイヴが懐に潜り込んでいた。
しきりに傷を撫でている。
「どうした…?イヴ」
「…ごめんね…ごめん…」
ぽろぽろ涙を流している。
「ああ、気にしなくていいぜ」
「いたい…?」
「少しはな」
「ごめんね…」
「イヴ…」
呼びかけるとイヴは顔を近づけてきた。
そのほっぺにキスを一つする。
「…」
不思議そうな顔をするイヴ。
「気にするなよ、
それのおかげでイヴが自由になったんだから」
「うん…」
イヴがまた顔を近づけてきた。
ちゅっ…
こんどはイヴの方から唇を重ねた。
「スヴェン…だいすき…」
「ああ、俺もな」
「うれしい…」
☆ ★ ☆
(や…やべ…)
キスの刺激でイヴの素肌が脳裏に浮かぶ。
その感触を思い出した瞬間、
スヴェンの分身は非常に元気になった。
硬くなったそれが、
イヴの足にあたる。
「……」
イヴが何かを思いついたのか、布団に潜り込む。
「わたしね、スヴェンのやくにたつの」
「って…おい…っ!」
スヴェンの分身が甘くねっとりとした粘膜に包まれる。
ぬるぬるした舌が分身を舐めまわす。
「イ…イヴ…」
とりあえずイヴを引き剥がすため、
上体を起こそうとしたスヴェンの身体に激痛が走る。
(なっ…こんなときに…)
「じっとしてて…」
「くぅ…っ…」
小さな子供とは思えないほどの舌技を駆使され、
思わず声が漏れてしまうスヴェン。
「うぉっ…」
分身が根本まで飲み込まれる。
その小さい口では奥行きが足りるはずはないのだが…
イヴが顔を上下に動かし、口全体でスヴェンの分身をしごき上げ始めた。
「ぅっ…イヴ…出るっ…」
イヴの口内に精を放つスヴェン。
「…ん…んくっ…はぁ…」
イヴは量の多いそれをなんとか飲み干した。
☆ ★ ☆
「すっきりした?」
イヴがスヴェンの分身を愛しそうに撫でる。
「お前…どこでこんなこと…」
「テレビでみたの」
「有害番組は…追放すべきだな」
不覚にも一発抜かれてしまったことを後悔しながら、
スヴェンは快感の余韻に浸っていた。
「あ、またおおきくなってきた」
「もう、口でしなくていいからな」
「うん」
イヴはスヴェンの分身が十分に硬度を取り戻したのを見て、
身体をずり上げてきた。
「ん?」
「あっ…んっ…」
自分の分身の先が少しずつ柔らかい粘膜に飲み込まれていく。
「イッ…イヴ、
口でしなくていいって言ったのはそう言う意味じゃねェッ…!!」
「わたし…ジユウだよ」
「?」
「したいからするの…」
反論できなくなるスヴェン。
「…第一入らねェだろ…」
「だいじょうぶ」
イヴの言うとおり、
絶妙な締め付けを維持しつつ、
少しづつイヴの膣内は広がっていき、
最終的には奥までスヴェンの分身を飲み込んでしまっていた。
「お…おい…嘘だろ?」
「はいるようにしたから…」
すこしずつ腰を動かし始めるイヴ。
すこし浮かすとまた沈め、
また浮かしてまた沈める。
そのたびに膣内の肉がぴったりと締め付けてきて、
スヴェンの分身から精を搾り出そうとする。
「うぉっ…なんだ…これ…」
「スヴェン…きもちいい?」
「…ああ…」
「…うれしい」
イヴが腰の動きを早める。
だが、少しずつ足ががくがくしてきて、
動きがぎこちなくなる。
「あっ…スヴェンの…きもちいい…」
「……」
スヴェンは上体を起こすと、
イヴの腰を掴んで、動きを助け始めた。
「んっ…」
キスを求めるイヴ。
舌を差し入れる。
小さな歯の一つ一つを味わいながら、
薄く、甘いイヴの舌にからめる。
ヌ"ッ…ヌ"ッ…
イヴの細い腰が激しく動き始めた。
その幼い顔を真っ赤にして、荒い息をし始める。
「あっ…わたし…あたまが…へんになっちゃう…」
「それでいいんだぜ…イヴ…」
スヴェンも手でイヴの腰を掴んで、
ガシガシ動かし始める。
「あっ…スヴェ…ン…きもち…いいよぉ…」
細い腕を身体に密着させて、
必死に快感に耐えるイヴ。
「ああっ…あああっ!!!」
「っ…イクッ…」
びくびくと痙攣するイヴの膣内に、
どくどくと精を吐き出すスヴェンの分身。
彼女の狭い膣内は、微妙に蠕動して、
さらに多く搾り取ろうとする。
「うっ…くっ…」
絶妙な肉襞の動きに耐え切れず、
スヴェンは最後の一滴までも彼女の膣内に吐き出してしまった。
「はぁ…はぁ…」
「すぅ…すぅ…」
気が付くとイヴはスヴェンの胸の上で安心しきった寝息を立てていた。
「…寝ちまったか…」
そっとイヴの頭を抱くと、
スヴェンは彼女の髪の毛にキスをした。
「おやすみ、お姫様」
☆ ★ ☆
翌朝…
「よっ、子猫ちゃんとは上手くやったか?」
「あのなぁ…トレイン…」
「ははは、冗談だよ、まさかお前も子供には手を…」
請求書を見て、驚きの表情を見せるトレイン。
「ん?どうした…」
トレインの突きつけた請求書には、
スヴェンとイヴの部屋の有料番組の料金請求があった。
アダルト映画10本分だ。
「そうか…お前あんないたいけな子供に…」
「ちっ、違うっ!!それはっ!!」
「…いいよ…騙されていた俺が悪いんだ…」
一人秋風に吹かれてたそがれているトレイン。
「いや、それはイヴが勝手に…」
「いったいいつから女の子が好んでアダルトビデオ見るようになったんだ。
もちっとマシなうそつけ」
「ホントだぜ!これは!」
「いいよ…俺は…相棒が真性ロリで、
女の子にアダルト映画見せて喜ぶような変態でも…
個人の趣味に口出ししたら悪いよな…うん…
相棒だもんな…理解してやらないと…」
「トレインーーーーっ!!!」
そして、イヴは部屋でまたリモコンを出鱈目に押して、
画面が切り替わるのを楽しんでいた。
終わり
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya