魔術師オーフェンはぐれ旅無謀編


オーフェンの借金回収

「納得がいかねぇぞ…」 オーフェンは昨日のことを思い出していた… 黒髪黒目の黒づくめと言えば極悪借金魔術士もとい 金貸し魔術士オーフェンのことだが、 彼は昨日器物破損及び公共物損壊の罪で起訴されかかったのだ。 これは白魔術師に操られていたせいなのだが、 そんな事に耳を貸すような当局でもない。 さらに派遣警察官のコンスタンス・マギーの部屋に 事故で飛び込んでしまったのだが、 それで不法侵入に婦女暴行未遂のオマケがついた。 ちなみに強調フォントは作者の悪意である。 ☆ ★ ☆ 「大体、犯ってもねぇのになんで婦女暴行罪に問われなきゃなんねぇんだ」 彼ほどの魔術士なら追いすがる官憲をすべて吹き飛ばして 逃げ出すこともできるが、まだ大陸指名手配に成りたくはないので それは考慮の外である。 だからコンスタンスの持ち出した司法取引 「だからね、これから暫く私の仕事を手伝って欲しいの〜」 を受けざるを得なかった訳だが… これでは収支決算は大幅なマイナスである。 今までの仕事料はチャラにされた上にこれからも 滅私奉公をせよというのだから… 「決めた、一発犯ってやる」 決心したオーフェンだった。 ☆ ★ ☆ 今日もコンスタンスがここ、 オーフェンの定宿であるバグアップズインにやってきている。 こざっぱりとしたスーツ姿で黒髪を上げている二十歳前後の女性だ。 全体的に子供っぽい印象があるのでもっと若く見えるのだが。 「オーフェ〜ン♪いい天気ねぇ、仕事に行きましょう」 「そうだなぁ、なんかそんな気分だから行くとするか」 「…だめよぉ来てくれないと〜、このままじゃクビ…え?」 「だから行くって言ってんだろ?」 「…オーフェンが変…」 「おいっ!」 だがコンスタンスは右手を握り締めると無意味にポーズなんか取って、 「ついに…ついに私の理想がこの暴力魔に通じたのね! 仕事料のことはおくびにも出さずに二つ返事でついてきてくれるなんて…」 「おい、どうでもいいけど早く行くぞ」 「うん!ありがとうオーフェン!この日は一生忘れないわっ!」 そうだろうよ。 ☆ ★ ☆ 「我は放つ光の…」 「ちょっとオーフェン!」 コンスタンスが何か言っているようだったが、無視する。 「白刃!」 「どぐぁああああああああ!!」 「ああああああああっ!!!」 悲鳴二つと共に光熱波が真正面の空間を焼き払う。 「ちょっと何してるのよっ!」 「とりあえず存在自体が犯罪な不良債権を焼き払ったんだが」 「…だからって破壊活動をして良い訳が無いでしょう!?」 「しかしだなぁ、悪を追求するに仮借するなかれって言う 故事成語もあることだし」 「ないわよそんなもの!」 コンスタンスが精一杯反論する。 こうしてみると、色気はそんなにないが可愛い。 どっかに連れ込もう。 「まぁそれより巡邏を続けることにしよう… 犯罪はいつどこで発生するかわからないしな」 「貴方を野放しにしていることのほうが犯罪かもしれないって 思い始めてきたわ…」 ようやく気がついたのか? 「おい、コギー。あそこの人通りの少なそうな裏路地なんか 犯罪が多そうだから行ってみるべきじゃないか?」 「…なんか積極的なオーフェンって嫌な予感がするんだけど」 その通りだよ。 「気のせい気のせい」 オーフェンは殆ど強引に裏路地にコンスタンスを連れ込んだ。 ☆ ★ ☆ 「ねぇ、オーフェン…ここ気味が悪いわね…」 「気味の良い裏路地ってのも嫌だけどな」 まだ昼間だというのにもう裏路地は暗かった。 そのせいでどこか薄気味悪い。 それほど汚いという訳でもないから理想的な場所と言えた。 「う〜ん、オーフェン。犯罪なんか見当たらないから表に戻りましょうよ」 「いや…犯罪はあるぜ」 「え?」 と言うが早いかコンスタンスの口を自分の口で塞いだ。 抵抗を始めるより早く抱きしめる。 「な、婦女暴行罪の現行犯がいるぜ?」 「オーフェン…」 コンスタンスは意外にも抵抗らしい抵抗はしてこなかった。 それを良いことにオーフェンは手を コンスタンスのスカートの中に差し入れた。 「んっ…」 コンスタンスが声を飲み込む。 オーフェンの手は彼女の臀部を充分堪能すると、 秘所へと侵入していった。 下着の中に潜り込むと探索を開始する。 オーフェンの指が秘所をまさぐり、 コンスタンスの深奥部の泉から愛液を導き出す。 割れ目をなぞると彼女は体をビクリと震わせて 身体をもたれかけてくる。 「おい、コギー。自分ばっか楽しんでるんじゃねえよ…」 「うん…」 コンスタンスはオーフェンの前に跪く(ひざまずく)と ジッパーを下ろしてオーフェンの愛棒を引っ張り出す。 「あむ…ぺちゃ…ぺちゃ…」 口でオーフェンに奉仕するコンスタンス。 「…上手いな…お前、ただの無能警官じゃなかったのか…」 「うるさいわね…これでもそんな事言える?」 と言うとコンスタンスはオーフェンの愛棒を全部飲み込んだ。 「おっ…」 生暖かくて粘性の液体に包まれたオーフェンの愛棒は ビクンと波打つと硬さを一層増して行く。 「むむ〜♪」 コンスタンスはそのまま顎(あご)を使ってオーフェンに まるで出し入れをしているような感触を与えた。 「くっ…出る…」 ビクンと跳ねたオーフェンの愛棒は彼女の口から飛び出て、 白濁した液体を彼女の顔に撒き散らした。 「うー…オーフェン、汚したわね…」 「仕方ねぇだろ、お前上手いんだからよ」 「ふふぅん♪」 ハンカチで顔を拭くとコンスタンスは立ち上がる。 オーフェンは彼女をビルの壁に寄りかからせると 彼女の右足を持ち上げた。すらりとした美しい脚だ。 スカートに隠されていた秘所が丸見えになる。 コンスタンスは流石(さすが)に恥ずかしいのか赤くなった。 「へへ…」 オーフェンはコンスタンスの右足を肩に乗せると、 彼女の股間に頭を埋める。 「あぅ…」 オーフェンの暖かい息が秘所に掛かる。 それだけでむず痒い変な気持ちになってくる。 オーフェンは口を開けて彼女の秘所を塞ぐと、 舌を侵入させた。ちろちろと各部を刺激していく。 陰核(クリトリス)も舐め上げて快感を送り込む。 オーフェンの舌の動きが必要以上に快感を伝えたのか、 コンスタンスの身体ががくがく震え始めた。 「ああっ…オーフェン…いいわ…気持ちいい…」 すっ…オーフェンが突然離れる。 だがコンスタンスをまだ掴んだままで離さない。 「あっ…オーフェン…止めないでよ…」 「ん?どうした?何かして欲しいのか?」 「意地悪ぅ…」 「冗談だよ…すけべだなぁお前は」 「だってぇ…オーフェンが始めたんでしょ?」 上気した顔で反論する彼女の顔は多分にそそるものだった。 耐え切れなくなったオーフェンが言う。 「入れるぜ…」 「うん…」 これ以上はないという所まで屹立した己の物を コンスタンスの秘所にあてがうと、 オーフェンはゆっくりとそれを沈めていった。 「はぁ…ああっ!」 挿入の感覚に耐え切れないのかコンスタンスが声を上げる。 「くぅ…締め付けてきやがる…」 充分に濡れている為挿入はスムーズだったが、 膣内(なか)は狭くて充分な締付け感を与えてくれる。 一端奥まで突き入れるとオーフェンは前後に動き始めた。 「あんっ…あんっ…イイっ…イっちゃう…」 オーフェンの動きに合わせてコンスタンスの身体が震える。 「イケよ…もっと動かすぜ」 オーフェンは動きを早めた。 さらなる快感がオーフェンにもたらされる。 「…っ!」 声にならない声を上げてコンスタンスが絶頂に達する。 それを見たオーフェンは堪えるのを止めた。 コンスタンスの中に精を放つ。 そのまま暫く彼女の中で快感の余韻に浸っていた。 ☆ ★ ☆ 「なんて言うか…お姉様の魅力に参ったんでしょう?」 「それで良いけどな…」 魅力だろう、色気じゃないから。 とりあえずずっと立ったままヤっていたので酷く疲れた二人は バグアップズインに戻っていた。 「でもね、屋外は疲れるから今度は室内がいいわ」 「そうか?」 「ま、これからも巡邏に行きましょうね♪二人で」 「そうだな…」 うーん…結局得したのか損したのか分からない結果になってしまったな…。 一発やれたのは良いんだが…、警邏(けいら)に付き合わなきゃ行けないのは 変らないじゃないか… オーフェンはコギーを見つめた。 コンスタンスはそれに気付いてちょっぴり赤くなっている。 可愛いな。 ま、良いか。これから何発でも元が取れるまでやってやる。 トトカンタの日は暮れようとしていた。
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Page written by Eque Somatoya Novels written by Souma Toriya