きんぎょ注意報!
葵ちゃんと秀ちゃんの上映会
新田舎ノ中は騒がしい。(特にあるクラスが)
授業中でも騒がしいのに、休み時間になればどうなるか…
「だからですね、今学期の予算はもうマイナスすれすれなんです。」
「え〜…でもぉ…節約してるわよ〜ちゃんと」
生徒会室へ向って歩きながらシビアな話をする生徒会長と副会長。
どか〜ん!!!
「何やってるのよあんた達はっ!!」
藤ノ宮千歳が怒鳴る。
鬼ごっこをやっている一団と正面衝突したのだ。
「やべっ!ち〜ちゃんだ逃げろ〜!!」
文太のクロパトキンさながらの指揮で総退却を始める一同。
「待ちなさ〜い!!」
怒りに我を忘れて駆け出す千歳。
「わ〜い!今度はち〜ちゃんと鬼ごっこだぁ〜」
無責任に喜ぶわぴこ。
ガヤガヤ。
「あの〜…ろ〜かは走らない…ってもう聞こえないか。」
秀ちゃんはため息を一つつくと、
生徒会の書類を持って生徒会室へ急いだ。
「おい、秀ボー」
「ん?」
書類を置いて出てきた秀が振り向くと
グラサンの男子が手に白い長方形の箱状のモノを振って立っていた。
「…あ、それ…」
「…ああ、そうだ。…ところでまた生徒会室の名前変ったのか?」
『あじさいの間』と書かれた生徒会室のドアを指差す葵。
「うん…なんでも新しくあじさいを生けたから…」
「まだ懲りてないのか…」
「大丈夫、今回はてって〜的に駆除…タイジしたからって」
「とりあえず行くぞ」
「うん」
突然連れだって何処かへ行く二人。
その二人の後ろ姿をわぴこが何気なしに見ていた。
(ドコ行くんだろ…)
「ろ〜かは走っちゃだめ!って言ってるでしょ!
待ちなさ〜い!」
千歳はそう言いながら爆走してきた。
「わ〜い!逃げろ〜」
(ま、いっか)
今の所のわぴこには鬼ごっこの方が大事だった。
☆ ★ ☆
「ふっふっふ…
ココなら誰もイナイ」
「…うん、居ない」
視聴覚室に辿り着いた葵と秀。
慌てて周囲を確認する。
「さてと…秀ボー、約束のモノ…」
「はい、二千円。しかし良く買えたね」
「二丁目のビデオ屋が特売をしてたんだ」
秀は葵から白いビデオケースを受け取ると、
視聴覚室のビデオデッキにテープをセットした。
「始めるよ…」
「ああ…」
ごくりと唾を飲み込む二人。
リモコンの再生ボタンを押す。
「……」
「……」
扇情的なタイトルと、
えっちな身体をしたお姉さんがテレビに映った。
☆ ★ ☆
「『タカシ君…』
『アイコちゃん…僕…』
『いいの…タカシ君だったら…私…』」
ビデオは高校生の『恋愛』モノだった。
テレビの中で『タカシ君』が『アイコちゃん』を体育用具室につれ込んで、
体操マットの上で少しづつ脱がせていく…
『…ゴクッ…』
同時に生唾を飲み込む二人。
何故か机の上で正座していたりする。
「『あっ…そこは…』
『ガマン出来ないよ…アイコちゃん…』
『…タカシ君…いいよ…』」
ついに、話が「核心」に入ってきた。
その刹那。
「ねぇ、秀ちゃん・葵ちゃん何してんの?」
『うわああああああああっ!!!』
慌てまくる二人。
秀は即座にリモコンのスイッチを押し、
葵はテレビにダイブして電源を切る。
「?」
テレビの横から近づいたので画面を見ていないわぴこには
何が起きたのか理解できなかった。
「わわわわ…わぴこか…」
「わ…わぴこちゃん…どうしたの?」
声が震える二人。
「どうしたのって…二人とも何してんの?
…あ〜ビデオ見てたんだ。」
「ま、ま〜そんなトコだ」
冷や汗をたらたらと流しながら答える葵。
「ね〜、わぴこにも見せて」
何も知らずに言うわぴこ。
『だめ!!』
つい二人は声を荒げてしまった。
☆ ★ ☆
「…う〜…」
わぴこがちょっと泣き出しそうな顔をして怒っている。
小さい体がぶるぶると震えて、ちょっと涙の浮いた瞳が二人を見つめている。
「あ…ごめん、わぴこちゃん…そんなつもりじゃ…」
わぴこを傷つけてしまったと思った秀は慌てて謝った。
「ごめん、わぴこ。怒鳴ったりして悪かった…このとーり」
葵も両手をアタマの上で合せて謝る。
「んじゃあ一緒にビデオ見よ♪」
機嫌を直したわぴこが微笑みながら言う。
「そ、それはだ…んぐっ!」
断ろうとした秀の口を後ろから葵の手が塞ぐ。
「あ〜、いいぜわぴこ。一緒に見よう」
机の上に飛び乗る葵、手招きをしてわぴこを呼び寄せる。
「き…君は…」
秀はすでに青くなっている。
「ね〜秀ちゃんも一緒に見ようよ〜」
葵のとなりに座ると、
秀の手を取って無邪気に言うわぴこ。
「ででででも…」
秀はどう受け答えしていいのか混乱してしまった。
断ったりしたら、わぴこを悲しませるだろう。
しかし受けたりなんかすれば…
(破滅だ…)
顔面蒼白になって悩んでいる秀を葵は面白そうに見ている。
なんでこの男はこう気楽なんだろう。
秀は葵を見やって考えた。
「ね〜嫌なの?わぴこと一緒に見たくないの?」
「…見たいです…」
ついに覚悟した秀が答える。
(責任取れよ…葵〜)
☆ ★ ☆
「ね〜何のビデオなの?」
「ああ、愛と真実についてのビデオだ」
「え〜、なんか難しそう〜」
ガタッ!
秀が机からずり落ちる。
「大丈夫?秀ちゃん」
「うん…大丈夫…」
しかし秀の心の中はぜんぜん大丈夫じゃなかった。
(この男は何を考えているんだぁああっ!!)
☆ ★ ☆
(変な秀ちゃん…)
わぴこは奇妙には思ったが、あまり深く考えずにいた。
もともとそういうタチではない。
それに今はビデオの方に興味が行っていた。
「じゃあつけるぞ〜」
葵はすごく楽しそうにリモコンのスィッチを押した…
☆ ★ ☆
「『ああっ…タカシ君…タカシ君…』
『アイコちゃん…好きだよ…好きだよ…』
『私も…私も、タカシ君のことが…』」
ビデオはすさまじく「核心」に入っていた。
体育マットの上の二人は、互いの名前を呼び合いながら絡み合う。
タカシ君はキスを唇に、首筋に、乳首にと繰り返し、
アイコちゃんはその度に悦びの声を上げる。
☆ ★ ☆
わぴこはテレビの中で繰り広げられる嬌態に吸い寄せられるように見つめていた。
(イッタイコレハナニ…?)
なぜか嫌な気分はするのだが、
それはインパクトがありすぎて目が離せなかった。
テレビの中で男が自分のものとはまったくサイズの違う胸を揉んでいた。
(わぴこも大きくなったらああなるのかな…)
☆ ★ ☆
ふと気付くと顔面蒼白だった秀も、
莞爾としていた葵も真面目に画面に見入っている。
「ねぇ…葵ちゃん…これ…何…?」
画面を見ながらわぴこが言う。
葵もわぴこを振り向きもせずに答えた。
「ん〜?だから愛と真実についてのビデオ」
「…あの…二人とも…何してんの…」
ニヤ…
葵は会心の笑みを浮かべると、
口を耳元に寄せてわぴこに囁いた。
「愛し合っているのさ…」
ビクッ…
耳元に熱い吐息が掛かって、わぴこが身体を震わせる。
「…あ…愛し合うって…ああいうことすんの…?」
震えながら聞くわぴこ。
「ああ、こういうことも…するんだぜ」
そういうと葵は、隣に座っているわぴこを抱き寄せて、
頬にキスをした。
わぴこの震えは一瞬止まったが、
また震え出した。
「…葵ちゃん…わぴこのこと…好きなの?」
葵の手の中で問うわぴこ。
葵はサングラスを外すと、
しっかりとわぴこを見つめながら言った。
「ああ、俺は…わぴこが好きだ。
わぴこはどうなんだ?」
「…好き…なのは…みんな好き…
葵ちゃんも秀ちゃんもちーちゃんもぎょぴちゃんも…」
ゆっくりと答えるわぴこ。
「それはちょっと違う…」
ちょっとガックリしたように言う葵。
だけど気を取りなおして言う。
「だけど俺は…わぴこを愛しているんだぜ、
これは好きよりもっとスゴイんだ…」
☆ ★ ☆
葵は暖かくわぴこを抱きしめながら、
優しく語り掛けてわぴこの恐れを少しづつ取り除こうとしていた。
ふと気付くと秀がこっちを睨んでいる。
(げ…しまった秀ボーのこと忘れていた…)
しょうがねえな。
「ほら…秀だってわぴこのこと、
愛しているもんな?」
突然話を振る葵。
傍目にも秀は動揺したようだった。
「え…ああ…うん、僕もわぴこちゃんのこと愛しているよ…」
なんとか動揺する心を抑えて答える秀。
「だから秀も愛している証拠…わぴこにあげられるよな?」
これは結構面白いかもしれない。葵はそう思った。
「……う、うん…わぴこちゃん…」
ずり寄ってきた秀が逆方向からわぴこを抱きしめる。
そして目を閉じると思い切って頬にキスをした。
しかしわぴこの震えは止まらない…
(困ったなぁ…)
葵は一層強く、わぴこを抱き寄せると、
そっと囁いた。
「大丈夫…恐くない。俺達を信じて…」
震えが止まる。
葵はわぴこの顔を上げさせると、
今度は唇に長いキスをした。
☆ ★ ☆
「『キスして…タカシ君…』
『うん、アイコちゃん…』」
ビデオの中では二人が長いディープキスをやっていた。
☆ ★ ☆
葵ちゃんのキス、唇と唇が直接ふれあって、
わぴこは少し落ち着いた。
葵ちゃんが何がしたいのか、すこし分かる…
(わぴこは葵ちゃんと秀ちゃんが好き。
でも愛してる?)
こっちは少し分からない。
でも葵ちゃんも秀ちゃんもわぴこにしたいことをするって言うことと、
わぴこがそれを嫌じゃないってことだけはちょっと解った。
☆ ★ ☆
葵の手がわぴこの上着の下から潜り込む。
ブラもつけていないシャツの上から膨らみかけた胸をなぞる。
痛くしないように加減しながら、優しく胸を揉み始めた。
秀の手がわぴこの顔に伸びてきた。
頬をそっと指でなぞると、
顔を秀の方に向ける。
そのまま、秀は顔を近づけてわぴこにキスをする。
葵はそっと胸を揉みながら、
わぴこの制服をたくし上げていく、
白いシャツもたくしあげると、
うすい桃色の乳首が二つ顔を覗かせる。
葵はそれにもキスをした。
吸い付いて、放して、舌を使って乳首を転がす。
☆ ★ ☆
何か解らないけど、すっごく気持ちイイコト…
葵ちゃんも秀ちゃんもビデオの中でやってること似たようなことをして来る。
くすぐったくて、でも何か…熱くなる…
秀ちゃんの手がスカートの中に潜り込んできて、
わぴこのちょっと湿ったパンツに触れました。
それだけで何故か身体がビクッとなって、
胸に吸い付いている葵ちゃんの頭に抱き着くみたいになりました。
葵ちゃんの舌が動く度にくすぐったさが溢れてくる。
だけどそれだけじゃなくて…
がまんできないよ…
☆ ★ ☆
「…ふぁ…ああっ…ああん…」
ついに耐え切れずにわぴこが甘い声をあげた。
それに元気付けられて、二人とももっとわぴこを責め立てる。
秀の指は下着の中まで侵入して、
まだ薄い春毛をかき分けてワレメをたどる。
葵は乳首へのキスをやめて、わぴこの胴体に舌を這わせ、
そのあいだにも手でわぴこの胸をまさぐる。
「…あ…なんか…変だよう…あっ…」
「大丈夫…変でいいんだよ…」
「気持ちイイってことだからさ…」
☆ ★ ☆
(もう限界だ…)
「…おい、秀ボー。
ちょっとどけ」
「…まてよ、ファーストキスは葵がとったじゃないか
だったらこっちは僕のだ」
「何…秀ボーはさっきから
そこさわりまくっているじゃねーか」
睨み合う二人。
わぴこは突然愛撫がとまったにも関わらず、
快感の余韻に浸っている。
『よーし…』
構えを取る二人。
『ジャンケンポン!』
葵がパー、秀がグー。
葵の勝ちだった。
自分の拳をみて、落ち込む秀。
「わぴこ…最後までするぞ…」
「…うん…大丈夫…して…」
目を潤ませたわぴこを見て、
秀はかなり嫉妬に駆られた。
☆ ★ ☆
「じゃあ僕はこっちね…」
秀は後ろからわぴこを抱きしめ、
振り向かせたわぴこにキスした。
右手を胸に這わせ、
左手で、ワレメをすこし広げた。
「いくぞ…」
葵が秀に抱かれたわぴこに覆い被さる。
秀の指で押し広げられたわぴこの秘所は、
狭くてきついが意外とすんなりと入っていく。
(あ…れ?)
処女の抵抗を予想していた葵はあっけに取られてしまった。
しかしすぐにわぴこの膣内の感触に魅了されてしまう。
「あっ…気持ちいい…ぜっ!」
柔らかくも暖かい筒が、葵の棒を締め付ける。
葵は早くも快感を求めて上下運動を始めた。
☆ ★ ☆
挿入の瞬間、わぴこは顔をすこし歪めた。
声は漏れない。
秀がキスして放さないからだ。
だが、小さなわぴこにはかなりの衝撃であることは、
震え出したくちびると、きつく閉じた目尻に浮かんだ涙でわかる。
秀はいとおしそうにわぴこの頭を抱いた。
☆ ★ ☆
「やべ…出るっ…」
「抜いて、早く!」
秀が口早に指示する。
わぴこから引き抜いた肉棒から迸り出た精液がわぴこの腹を濡らす。
「あ、すまね…」
放心状態から立ち直って、ティッシュで拭き取る葵。
当然ビデオがビデオなので準備してあった。
「じゃ…僕 いくよ… ねぇ、わぴこちゃんどうだった?」
わぴこは秀に優しく聞かれて、やっと覚醒したようだった。
「…あのね…最初ちょっと痛かったけど…
途中からもう…頭がボーっとしてきて…」
「きもちよかった?」
「わかんないけど…よかったかもしれない」
「よかった」
秀はすこし笑った。
☆ ★ ☆
「手…ついて…」
わぴこを机にうつ伏せにさせると、
秀は背後からわぴこに侵入した。
細い筒の中に押し込むように、
だんだんと突き入れていく。
(気持ちいい…)
「わぴこちゃん…スゴク…いいよ…」
「ふあっ…ああ…秀ちゃんが…来るぅ…」
もう机に崩れ落ちて快感に身を委ねるわぴこ。
「動かすよ…」
「あっ…あうっ…はぁん…やぁ…ああっ…」
秀の身体が動く度にわぴこは途切れ途切れに声を漏らす。
「気持ちいい?」
「また…頭が…やだっ…解らな…ああっ!!」
絶頂寸前なのを見て取って、
さらに激しく動く秀。
秀のモノが深く突き入れられる度に、
わぴこの身体が弓なりに反って、
手がガクガクと震えだした。
、
「ああっ…駄目っ…ああ…あああっ!!」
ビクッビクッとわぴこの身体が大きく震えると、
そのまま机に崩れ落ちるわぴこ。
「あっ…出るっ…」
一段と強い締付けで出そうになった秀が慌てて根元を掴んで引き抜く。
びゅるっ…びゅるっ…
白い液体がわぴこの背中に飛び散った。
☆ ★ ☆
さっきから待ちぼうけを食っている
葵が耐え切れずにわぴこを呼んだ。
「おーい…」
「…何?葵ちゃん…」
机につっぷしたわぴこが答える。
「自分だけ気持ち良くていいと思うのか?」
「えっ…葵ちゃん気持ち良くなかった?」
「ん〜とだな、まだまだだ。
と言うことでどうやって男の子を気持ち良くするのか教えてやる」
偉そうに言う葵。
「うん、教えて」
「これを持つのだ」
自分の肉棒をわぴこに掴ませる葵。
「これをどうするの?」
「こうやって…」
葵はわぴこの手を上から掴んで、上下にしごかせる。
「こ…こう…やると気持ちよくなる…」
感じてきて、声が途切れる葵。
葵は手を放した。わぴこは葵の反応が面白いので、
どんどん派手にしごき上げる。
「…タ、タンマ!ストップ」
「え〜…なんで?」
「よすぎる…わぴこ上手いから…」
「わーい」
無邪気に喜ぶわぴこ。
「それじゃあ今度はね…お口でするんだよ…」
「こう…?もご…」
葵の肉棒を頬張るわぴこ。
「そ…そう…舌も使って…」
「もごもご…」
唾液と口内の温かさで膣と勝るとも劣らない感触を与えるわぴこ。
(ええと…上下に動く…)
顎を使いながら、上下に動き出す。
「うわ…出る…」
熱い肉棒から生ぬるい液体が迸り出て、
わぴこの口内を満たした。
「う…ごくっ…きもちわるい…」
「はぁ〜…」
わぴこの口内で果てて、ぐったりとする葵。
☆ ★ ☆
「なぁ、お前はわぴこにしてもらわねーの?」
「そうそう、秀ちゃんにもしてあげるよ?」
一人だけ蚊帳の外の秀に声を掛ける二人。
「僕はいいよ…わぴこちゃんを気持ちよく出来たらそれでいいの。
僕は気持ちよくなくても…」
(さんざんやっておいていい人ぶる気か)
ちょっとカチンと来た葵は秀を後ろから羽交い締めにすると、
「まぁまぁ、秀サマにも一度体験を…」
「そうだよ、わぴこしてあげる…」
「やめろ〜!!」
「まぁまぁ照れナイ照れナイ、さぁわぴこ」
「うん…」
わぴこは秀のチャックを下ろして、秀の一物を掴むと、
それをちょっとしごいて、勃たせる。
「わ〜い、大きくなった」
大きくなった秀の一物を口に含むわぴこ。
「ちょっとわぴこちゃん…あっ…」
「おっ、感じてるぞコイツ。わぴこ、もっとやるのだ!」
「はむはむ…もごもご…」
わぴこが口の中で秀のモノを転がす度に、
秀の息が荒くなる。
「はぁ…わぴこちゃん…はぁ…」
「とってもイイそうだ」
通訳する葵。
わぴこがきつく秀の一物を舌で擦り上げると、
秀の一物は暴発した。
またもや「気持ちの悪いもの」がわぴこの口をいっぱいにする。
「ごくん…」
「はぁ…」
葵に持たれて力を抜く秀だった。
☆ ★ ☆
「ところでさ…膜…なかったのか?」
「え?」
服を着直して、わぴこが視聴覚室を出ようとしたとき、
葵が気になっていたことを聞いた。
「もしかして…僕たちが最初じゃないとか…」
(むか…)
ちょっと腹が立つわぴこ。
「うん、そうだよ」
『えっ?!誰っ!?』
「不良牛」
『ガーーーーン!!!!』
凄まじい衝撃に立っていられなくなる二人。
「牛…牛…」
「…ははは…」
地面に倒れ伏してぶつぶつと何か言い出す二人。
「嘘だよ!じゃ、またね〜」
去っていくわぴこ。
『嘘…』
しかし二人にはダメージが大きすぎて、
しばらく「嘘…」と繰り返すだけだった。
☆ ★ ☆
ガチャ…ウィーン…
テープがまわりだす。
いつのまにかビデオは終っていた。
その音に正気に返る二人。
「はっ…」
「そ、そうだよな、嘘だよな…」
「ははは…」
「とにかく帰ろう…」
「ビデオどうする?」
秀が聞く。
「いらね〜よ、そんなもん」
「…そうだよね」
苦笑しながらテープをごみ箱に放り込む秀。
「しかしなんで初体験が…上映会している時なんだ…」
「よく考えたら恥ずかしいよな…」
いまさら激しく後悔する二人。
「ま、いいか…わぴこはわたさね〜からな」
「それは僕のセリフだよ…
でもわぴこがどっちをえらんだって文句はいわない」
「当たり前だ…じゃあな」
視聴覚室から出て、二人は別々の場所に出ていった。
☆ ★ ☆
PS:
「で、わぴこさんは一体いつロストバージンを…」
「なんでぎょぴちゃんがそんなこと聞くの?」
「いやぁ…だって謎ですし」
「ふ〜ん…ま、いいか。今日だよ。葵ちゃんにとられちゃった」
「えっ…でもマクが…」
「ふっ…はげしい運動で割けちゃうことあるんだって…」
「ああ、わぴこちゃんの『運動の激しさ』は凄まじいですものね」
『じゃ、そういうことで〜!!』
戻る
Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya