極道くん漫遊記
ゴクドーのオゴり
−1−
ガヤガヤ…酒場は別に何にも関係なく盛り上がっている。
「さー飲もー!」
「ねーちゃん、俺に生中。
そんでそこの金髪女に小ジョッキ1」
「コラゴクドー!
賭けに負けたんだからおとなしくオゴりなさい!」
金髪女…ルーベットは俺の注文を差し止めると、
かわって酒場のねーちゃんに注文した。
「という訳でまずは大ジョッキ5」
「てめぇ人の財布だと思って!」
「オーホホホ、その通りよ!
さらにツマミも高い順に五つ注文してあげるわ!」
「毎度ありがとうございます〜」
ねーちゃんがそそくさと去って行く。
「さー飲むわよ!
ゴクドーのおごりなんて珍しいんだから、
この店飲み潰してあげるわ」
「そうかそうか、じゃあそうしよう」
「へ?…ゴクドー、ちょっと大丈夫?
賭けに負けたからってどっかおかしくなったとか…」
「あ?…そ、そーだな、サイフの範囲で飲めよ」
「…ま、いっか、カンパーイ!」
俺達は丁度運ばれてきたビールで乾杯をした。
☆ ★ ☆
人にオゴる…
こんな常にもないことを俺がしているのは、
一にも二にも、この金髪女を追い払う為である。
しかし、この間オゴりに見せかけて酔い潰し、
そのまま人買いに売り払うと言う手は失敗した。
おとなしく買われるようなタマじゃなかったからだ。
お陰で酒一つオゴるにもいろいろ…
小細工が必要だ。
そこで今日の飲み代を賭けて勝負し、
わざと負けた、ということだ。
ああ、オレって頭がいいねぇ。
☆ ★ ☆
「ケラケラケラ…」
ルーベットの奴、気分よく酔っ払ってやがる。
「それ、ゴクドー!あたしを宿まで連れてけ〜」
「おう」
べろんべろんになったルーベットをおぶって、
宿に帰る俺。
「ん〜…なんかおかしいぞ〜…ゴクドー、
またなんか企んでるでしょ〜」
ギクッ!!
「ば、ばか言うな!俺が親切でやってるのが理解できないのかよ」
「えへへ…優しいんだ…」
…なんか妙に可愛いじゃないか。
ルーベットの体温を背中に感じながら俺は宿に辿り着いた。
☆ ★ ☆
ドサ…
宿に帰った俺は、ルーベットをベッドに寝かせた。
よーしここまでは作戦通りだ。
ルーベットに酒を飲ませて抵抗できなくさせて、
思いっきり鬼畜に犯しまくる。
そうすれば…
「わーん、ゴクドーの馬鹿〜、
お父様に言いつけてやる〜!」
とか言ってルーベットがいなくなる。
厄介払い終了!
ふっふっふ。
ベッドの側で計画を反芻していた俺に、
突然ルーベットが抱き着いてきた。
「お、おい!」
「ありがと」
キスされた。
「……」
計画にないぞ、これは。
えーい!とにかく計画どおりやるんでい!
☆ ★ ☆
−2−
オレは自分からキスしなおした。
「ん…」
そしてルーベットをベッドに押し倒す。
「きやぅ…ゴクドー…」
顔を潤ませて俺を見詰めるルーベット。
…なんか嫌がってないような…
えーい、計画計画…
俺は心の中で念仏のようにそればっかり唱えて、
ルーベットに挑みかかった。
もみ…
手でルーベットの見た目の割には大きい胸を揉む。
指が吸い付くように沈み込んで行く。
暖かくて柔らかいその膨らみを手のひらで包み込むようにして、
気の済むまでその触感を楽しむ。
「…はぁっ…」
ルーベットが甘い吐息を漏らしはじめた…
ん?
…ここらへんでルーベットに弱々しく抵抗されて、
俺がムリヤリにやっちゃうはずだったんだが…
ちょっと強めに乳首をつまんでやる。
「やっ…んっ!」
どうも嫌がって悶えてるのか、
感じて悶えてるのかわからない。
こうなったら…
☆ ★ ☆
すっごくイヤラシく触ってやる。
太股をナデナデする。
「へへへ…」
太股を撫でる手をすこしづつ、
上の方に上の方に動かして行く。
「やぁ…ん…」
ルーベットが股を閉じた。
俺の手が挟まれる。
ふふふ…嫌がってきたぞ…
「ほら…閉じるなよ」
その閉じた膝を両手を使ってこじ開ける。
ルーベットの白い下着がその膨らみを包んでいるのが見えた。
「やぅ…恥ずかしい…」
ルーベットが(信じられないことだが)
顔を赤らめて横を向いている。
ドキッ…
…何を興奮しているんだ俺は…
素早く下着を脱がせる俺。
ルーベットの頭と同じ金色の毛が姿を覗かせる。
指でその茂みをかき分けて割れ目を探る。
指先がピタリと閉じた門のような場所に触れた。
「あっ…そこは…っ」
何が「そこは」なのかわからないが、どうやらここらしい。
俺様の『とっても』大きな肉棒をズボンから取り出し、
あてがう。
そして…
☆ ★ ☆
−3−
…入らねぇ…
よく考えればほとんど濡れてないんだから入るわけがない。
「…ゴクドー…入った?」
「うんにゃ…濡らさないとな…」
俺は自分で舐めて滑りを良くしようと思い、
ルーベットの秘所に顔を近づけた。
…?なんか予定と違うような?…
俺の舌がルーベットの門を舐めて、
濡らしながらちょっとづつ這入り込んで行く。
「んっ…ゴクドー…そこ…気持ちいい…」
…やっぱりおかしい…ルーベットが喜んでるような…
なっ?!
気がつくと俺の肉棒をルーベットが掴んでいた。
身体をにじらせて体位を変えたらしい。
「濡れないと…入らないんでしょ…
ゴクドーのも舐めてあげる…」
ちろちろ…
くっ…温かいナメクジが這っているみたいだ…
ルーベットの舌が俺の肉棒を舐めまわす。
先の方から始まって棒の方も…
「ん…間に合わないや…」
おうっ…!
俺のモノが一瞬にして温かいぬるぬるしたものに包まれた。
見てみるとルーベットが俺のを咥えている。
ちろちろと口の中でルーベットの舌がうごめく。
駄目だ気持ちよすぎる…
ルーベットの口で言ってしまいそうになった時、
突然俺の物が冷たい外気にさらされた。
「ぷはっ…
ほらぁ、ゴクドー止めないでよぉ…
こっちも止めちゃうぞ」
「…もう十分だよ」
「そう?」
☆ ★ ☆
−4−
体位を元に戻す。
そしてハチキレそうになった俺の肉棒を、
ルーベットの門につける。
「力抜けよ…入らねぇからな」
一気に突き入れた。
「あっっ…!痛っ…!!」
ルーベットが悶える。
今度は純粋に痛いらしい。
はじめてだったのか…
「はぁ…はぁ…はぁ…」
荒い息をするルーベット。
目には涙が滲んでいる。
「おい、大丈夫か?」
「うん…多分…」
可愛いじゃねぇか。
「じゃあ動くぞ…」
俺はせめて一刻も早く抜いてやろうと、
二三回突き入れると、
まったくガマンせずにルーベットの中に精を放った。
どちらにせよ処女の膣内はせまくて締め付けてきて、
そう長く持つわけでもなかったが…
☆ ★ ☆
道を歩く俺。
…非常に歩きにくい。
昨晩以来ルーベットが離れやがらねぇからだ。
「おい、離れろよ」
「えへへ…」
はにかんだ笑いを浮かべるルーベット。
「人が見てるだろうが…」
「見せたらいいじゃない」
「…」
なんか酷い失敗をしたような気がする…
結局計画も不成功におわったし…
「ね、ゴクドー」
「なんだよ」
「また…しよっ!」
ま、いいか。
☆ ★ ☆
ほほほ…私があの程度のお酒で酔っ払うわけないでしょ!
何しようとしてたのかは知らないけど…
もう離さないからね!
ゴクドーのすぐとなりで歩きながら、
ルーベットは思った。
☆ ★ ☆
おわり
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya