GS美神
愛子ちゃんの輪姦学校
「ふんふんふん〜♪」
朝から教室を熱心に掃除している生徒がいる。
しかし現在朝の6時。
普通の学生なら、寝ているか、ひきつづきチャット中か、
もしくは通学電車の中で寝ている時間帯である。
そう彼女は普通の生徒でないのだ。
机妖怪の愛子ちゃんである。
腰までとどくつややかな黒髪に、
染み一つないセーラー服。
典型的な清純派女学生である。
美神に退治されていらい、この学校に棲み付いてしまっているのだが、
誰も奇異に思わないほど馴染んでしまった。
むしろ教師達などは非常なマジメ学生である
彼女に授業する方が楽しいらしい。
そんな人生を(妖怪のも人生と呼ぶのかは知らないが)
彼女も非常に楽しんでいる。
(みんな優しい人たちばっかりだし…)
この学校に発生する怪異を解決するため、
学内の霊能者をあつめて霊能委員会ができたこともある。
委員は、横島・タイガー・ピートに愛子。
(そう、横島さんもいるし…)
じつはこの机妖怪、横島に懸想している。
学校生活の青春に恋愛は欠かせない、
そして彼女がその青春の相手に選んだのが横島だ。
(この間のバレンタインは迷惑をかけちゃったけど)
さっ…さっ…
いろいろなことを考えながら、
箒で床を掃く愛子。
しかし、
突然ビクッと身体を震わせると、
彼女は長い髪をたなびかせて振り向いた。
微弱にだが霊力を感じたのだ。
「…気のせいかしら…」
学校と言う物は怪異の宝庫である。
七つの怪談や、13段ある階段、有名なトイレの花子さん、太郎君(嘘付け)、
さらに首でまりつきをする少女、怪人赤マント…
妖怪の一番の発生源は負の感情である。
夜の学校の恐怖…
イジメ、テスト…あらゆる物から学校妖怪は発生するのだ。
強力なモノが発生するのは非常に稀だが。
「そうよね…
どうせそういう妖怪のひとつでしょう」
自分もそれだということに気がつかないまま、
独り言を言う愛子。
とりあえず掃除を終えることにした。
☆ ★ ☆
「霊能委員、貴方達の今回の任務は…
音楽室のベートーベンの目が動くのを退治することよ!」
昼休み、音楽教師(女性、26歳、独身)が高らかに宣言する。
ちなみにどうやら昨夜辺りに霊能モノのTV番組を見たらしい。
陶酔しきっている。
「はぁ…」
困惑ぎみのピート。
「はいっ!やりますっ!」
愛子は元気に答えている。
だが、
「腹が減ったノー…」
「ううっ、弁当を俺達が食っちまうからってバラを差入れるようになりやがって…」
のこりの二人の元気が徹底的になかった。
「元気がないわよっ!そこっ!」
女教師が活を入れる。
「腹がへっとるんジャー…」
「死にそうだ…先生っ!もう助けてくれるのは先生しかっ!!」
言葉とは裏腹に、
恐ろしいほどの元気で音楽教師に襲い掛かろうとする横島、
しかし音楽教師は彼をひらりとかわして…
「しょうがないわね〜成功報酬にパンを二個づつ買ってあげるわよ」
『何っ?!』
すぐさま成功を誓う二人だった。
☆ ★ ☆
妖怪の退治はあっけなくおわった。
もともと夜中に目をぎょろぎょろ動かすだけの、
ほとんど無害な妖怪である。
霊気を抽入して追い出し、
あとはピートに浄化してもらうだけで事は済んだ。
「ヘンねぇ…」
「何がです?」
「ううん、何でもないわ、わすれて」
ピートの質問を慌てて打ち消す愛子。
ちなみに横島とタイガー販売部に行っている。
しかし妙だ。
退治した妖怪の霊気の質が朝に感じたのとは違っていた。
すると他に妖怪がいることになるが、
そんな話は聞いてない。
「新種かしら?」
愛子はポツリと呟いた。
☆ ★ ☆
午後は通常に授業が進められていた。
しかしやっぱり妙な霊気を感じる。
他の三人は別に気にしていないらしいが…
(ヘンなことがおきなきゃいいけど)
「愛子君、つづきを読んでくれ」
さっきから授業をしていた男性教師が突然話を振る。
「えっ?!」
初めての不覚だった。
さきほどから霊気が気になって、
ろくに授業を聞いてなかったのだ。
「なんだ…授業を聞いてなかったのか?
まったく…なんて生徒だ」
「す、すみません!…
あの…何ページですか?」
急いで謝る愛子。
「そんなことなんてどうでもいい!
問題はキミが授業に集中していないということだ!」
「すみません…」
急に語気が荒くなる教師。
愛子には謝ることしかできない。
「高校と言えばもう義務教育ではないのだよ?
だからやる気のない奴に教えても無駄なのだ!
わかるか?」
「はい…」
「だが…私も厳しいだけではない。
キミもついうっかりしていただけなんだろう?」
なぜか口調が優しげになる教師。
「はいっ、そうです…」
「それならちょっとした罰で済ませてやる。
もう二度とするなよ」
「あっ…ありがとうございます」
顔に喜色を浮かべる愛子。
しかし愛子は気付かなかったのだ…
教師の顔が今まで見たことがないものだったことを…
「そうか…
じゃあおしおきの開始だ」
「えっ?」
教師がパチンと指を鳴らした。
急に教室の雰囲気が変る。
そして、男子生徒全員が無言のまま立ち上がり、
顔に表情も浮かべずに近づいてくる。
「せ…せんせい…?」
思わず後じさりをする愛子。
しかし机を数人の男子生徒に押さえられ、
逃げ出すこともできない。
「なんだ?
罰もうけないというのか?
さっき言ったことはなんなのかな?」
見たこともない教師は薄笑いを浮かべながら嘲笑する。
「で…でも…罰って…」
愛子は震えながら、
それでもなんとか一語一語を紡ぎ出して言う。
「そりゃぁ、キミ、きまってるじゃないか、
精神がたるんどるんだから…
男子全員の精神棒で精神を注入してもらうんだよ!」
教師はもう邪悪な笑みを隠そうともしていなかった。
「えっ…きゃあああああっ!!」
愛子は数人がかりで床に押さえつけられた。
☆ ★ ☆
モミ・・・モミ…
男子生徒Aが愛子の胸を揉みしだく。
その間にも他の生徒はスカートの中に手を突っ込み、
パンティをずりおろしていた。
抵抗しようにも手足全部と頭までがっちりと捕まっている。
白いすらっとした彼女の足の白い靴下の上辺りを男子生徒の手が掴み、
空いた手が太股を撫でている。
その手がだんだんと上に上がって来て、
彼女の秘所に至った。
「いやっ!やめ…むぐ…ん…」
男子生徒にムリヤリ唇を塞がれる愛子。
その間にもスカートの中に頭を突っ込んだ男子生徒が、
彼女の秘所を舐め上げはじめた。
「ふぐ…!!ん…!!ぐっ!!…」
塞がれている為、叫び声も声にならない。
胸を揉んでいた男子生徒の手が、
セーラー服の赤いリボンを解く。
そして一気に前を開いた。
ボタンが弾けとぶ。
「…っ!!」
もはや声にもならない。
口腔をネジ開けられ、舌が彼女の口内を犯しはじめていた。
何本もの手が彼女の体を愛撫する。
乳首を攻めるモノ、
太股を撫でるもの、
乳房の感触を楽しむもの…
彼女を責めるのは手に限らず、
口も使われていた。
乳首を含んで、それを舌でころがす。
秘所にしゃぶりついている男子生徒は、
すこし責める場所を変え、
クリトリスを嬲りはじめた。
すさまじい快感が彼女を襲いはじめた。
身体中が責められている。
耳たぶを甘く噛むもの、
背中を舐めるもの、
手の指をしゃぶるもの…
愛子が眉をしかめる。
身体中から刺激の激流が流れ込み、
脳はその処理ができずにパンク状態だ。
すべての感触が入り交じって、
もう気持ちいいのか悪いのかわからない。
ただ、抵抗しようとしても、
がっちり押え込まれていることには変りなかった。
(助けて…!)
愛子は声にならない声で助けを呼んだ。
☆ ★ ☆
「くっくっく…
濡れているじゃないか…」
教師が再度指を鳴らすと、
男子生徒が全員愛子から離れた。
愛子のスカートはパンティごと奪い去られ、
セーラー服の前は大きくはだけられている。
身体中唾液でべとべとになっており、
特に股間のアノ部分は愛液と入り交じって大洪水になっていた。
まるで脳が刺激の処理に困り、
すべてを秘蜜の分泌指令に振り向けたかのようだった。
「はぁ…はぁ…」
荒い息をする愛子。
もはや何が起きているのかさえ認識できない。
自由になったのに逃げ出そうともせずに床に横たわるだけだった。
「さぁ…精神注入の開始だ…」
パチンと指を鳴らす。
その合図と共に、男子生徒達は自分の猛り立った肉棒を取り出した。
☆ ★ ☆
「いやああっ!!!」
正気に戻った愛子が必死に抵抗する。
しかし彼女を取り囲んだ男子生徒達は、
全く構わずに彼女に襲い掛かった。
「はあっ…くうっ…は…」
肉棒が彼女の蜜壷にねじ込まれ、
あまりの衝撃に声を失う愛子。
その上、すぐさまに口にも肉棒が突き入れられた。
なんとか抜こうと手で肉棒を握る愛子、
しかしそれは逆に更なる快感を男子生徒に与え、
さらに猛り狂わせる結果にしかならなかった。
「むふ…ふぅっ…ぐぷっ…」
頭を掴まれ、口で抽送運動をされる愛顧。
下でも男子生徒が盛んに腰を打ち付けている。
その男子生徒の後ろからまた一人…
今度は彼女のアヌスに肉棒を突き入れた。
「っ!!…」
愛子の顔が苦痛に歪む、
しかしそれはすぐに快感に変って行く。
同時進行で進められる肉棒と口、舌、手の愛撫で、
もはや愛子の身体は開発され尽くしたそれに変ってしまったのだ。
愛子の手を男子生徒がとった。
そしてそれで自分のモノを握らせる男子生徒。
もう頭が白紙になりつつあった愛子は何も考えずにそのモノを擦り上げはじめた。
☆ ★ ☆
ビュルッ!!ビュルッ!!
精液が男子生徒達のペニスから吹き出る。
彼女の顔といわず胸といわず股間といわず精液に汚されていない場所はもはやなかった。
愛子は口内に突っ込まれた肉棒を右手で掴んでしゃぶりながら、
左手でもう一人の肉棒をしごき上げている。
愛子の秘所もアヌスにも肉棒が突っ込まれており、
それらは早いリズムで上下運動を続けている。
愛子の頭の中はもう何も残っていない。
ただ犯され続ける快感のみが継続して送り込まれていた。
ビクッ!!男子生徒のペニスが打ち震える。
そしてさらに大量の精液が彼女にふりそそいだ…
☆ ★ ☆
バン!!!
「何っ!!」
輪姦される愛子をニヤニヤしながら眺めていた教師が驚きの声を上げる。
突然『空間が割れ』横島とタイガーとピートが飛び出してきたのだ。
「そこまでだ性妖怪『シチュエーション』!!愛子ちゃんを返してもら…ブーッ!!」
格好良く登場した横島だが、
輪姦される半裸の愛子を見て鼻血を吹き出す。
それはタイガーも一緒だ。
ピートは勤めてみないようにしていた。
「あん?なんだ…悪魔祓いだと思ったらただの経験不足のガキが三匹か…
なにか?お前らもやりたいのかぁ?
すきなだけヤってもいいんだぜ…」
ぼたぼたぼた…
大量の血を流した横島は今生命の危機にある。
しかしそのお陰(?)で頭に血が上らずにすんだ。
「馬鹿にするなっ!!食らえっ文殊!」
文殊:『解』!
解の字が光る。
『空間』が解除された。
瞬時に通常の教室に戻り、
男子生徒も消え去って愛子も普段のまま机に倒れこんだ。
しかし教師はそのままだ。
その教師が口を開いた。
「くっくっく…
そのとおり…我は性妖怪『シチュエーション』の一人…
『学校エッチ』だ!!」
三人ともコケた。
「はぁっはっはっは、
貴様らっ!人間どもが『学校でえっちする』と言うシチュエーションで、
どれだけの妄想をしてきたか知っているかっ?!
我は体育用具室に!宿直室に!
教室に!体育館に!
部室に!屋上に!
体育館のウラに!
さらに応用編として林間学校のキャンプや修学旅行の旅館に!!
その妄想が積もり積もって出現したのが我だっ!
つまり我は人間に支持されている妖怪なのだっ!!
その我を祓うと言うかっ?
我に従え、そうすればすべての学校エッチのシチュエーションを味あわせてやろう!!」
自己陶酔モードに入っている『シチュエーション』。
「わかった」
「は?」
しかし横島の返答(復活したのだ)は彼の予想を越えていた。
彼は『シチュエーション』に詰め寄ると、
「わかったっつーとるんじゃ!従うから早くやらせ…」
バキッ!!
「この馬鹿横島ッ!!}
どこから出現したのか美神が現れ、
横島をしばきたおす。
「ふっ…性妖怪『シチュエーション』…瞬時で横島君の弱点を見抜いて
懐柔に成功するなんてやるわね…」
「いや…あの…」
『シチュエーション』は当惑している。
当たり前だ。
ピートもタイガーもあまりの状況の変化に目を丸くしている。
「だけどこのGS美神令子が来た以上は好き勝手なんてさせないわ!!
ICPOから懸けられた賞金3億!わたしが戴いてあげる!
極楽に…いきなさーい!!」
神通棍の一撃が炸裂する…
「しまったぁ!!…」
バタッ…
『シチュエーション』は床に倒れた。
「くっ…ボケとツッコミで我の動きを止めるとは…
美神とか言ったな…その名…覚えておくぞ…」
「ふっ…すべて計算の上よ…」
堂々と嘘をつく美神。
「どっから嗅ぎ付けたんでしょうか…」
「賞金が懸かってるからには死んでも見つけだすんじゃノー」
無責任に言い合うピートとタイガー。
「そうか…それでは我の最後のあがき…受け取ってもらおう」
「えっ?」
『空間』がつくられる…
☆ ★ ☆
「もうっ…なんでこんな問題が解けないのよっ!」
「しょーがないでしょ、美神先生。頭が悪いんだから!」
放課後のクラス。
メガネを掛けた美神先生と、
居残りをさせられている横島君がいた。
「ここは何度も教えたでしょ?
なのに解けないってのは集中力がないのよっ!」
「…ですけどね…
それは先生もわるいんですよ…」
急に真剣になる横島君。
「な…なんでよ」
「だって…」
横島君はそう言うと、
スーツがはちきれそうな美神先生の身体を抱く。
「先生がこんなに魅力的だから…」
「横島君…」
ポーっとなる美神先生。
「集中なんてできるわけないじゃないですか…
大好きな先生に…こんなに近くにいられちゃ…」
「横島君……」
二人はゆっくりと顔を近づけて…
(横島クンとキス…)
☆ ★ ☆
「はっ!」
バキッ!!
美神のコークスクリューが横島の左頬にクリーンヒットする。
「あ…危なかったわ…もうすこしで横島クンと…」
「クソーッ!!なんであそこで正気にもどったんや〜!!」
「え?」
「え?」
「よ・こ・し・ま・クン、つまり横島君は私より早く気がついてたの?」
「…えーと…」
「横島クン?」
「不可抗力やぁ〜〜!!
仕方がなかったんやぁ〜!!」
「この…アホ〜っ!!」
美神のパンチが横島に炸裂した。
「帰るわよっ!」
☆ ★ ☆
「ふわぁ〜っ…よく寝た…」
そのあと学校では机妖怪の愛子ちゃんが目を醒ました。
『シチュエーション』に見せられた悪夢は…
横島の「忘」の文殊で、すっかり忘れていたそうです。
終わり
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya