GS美神
御散歩
「横島先生〜」
「おおっ、ポチじゃないか」
「どうしたんだ?」
「長老が〜」
「そうかぁ〜」
「ということで東京で修行をつむでござるよ!
あのじーさんよりすごいGSになるでござる!」
「あのじーさんってマーロウか?」
「そうでござるよ。
修行の基本は足腰の鍛練でござる。
それでは晩の散歩に…」
「俺はつきあわんぞ」
「え〜っ…なんででござるか〜…そんなに歩いてはござらんのに…」
「そんなに歩いていないで新宿から浅草まで歩いて平然としているやつは知らん!」
「それなら今日は千代田のお堀までにするでござるよ」
「うわっ…引っ張るなっ…」
「あ、そうでござる。上野公園も一度見てみたいでござるな」
「こらぁ〜っ…」
「上野公園は広いでござるなぁ〜」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「どうしたでござるか?」
「どうしたもこうしたも人間は一日50キロも歩けないの!」
「まさか、今晩はせいぜい10里ほどでござるよ…」
「10里って…40キロ?充分だっ!」
「そんなに疲れるのでござれば拙者がこの間申したように、
拙者がこうソリを引いて…」
「それで東京を縦断する度胸は俺にはない」
「はっ、そういえばむこうの河原で花火が…」
「いやだぞ俺はもう…」
「ほんの一里半といった所でござるよ、さぁ参るでござる」
「放せぇ!!」
「綺麗でござるなぁ…」
「……」
「…おや?…横島先生!大丈夫でござるかっ!!!」
☆ ★ ☆
という訳で…
「ペロペロ…」
「おわっ…!!」
「気がついたでござるかぁ〜」
「シロっ!こういうことは…
誰か見たらどう…」
「誰もいないでござるな」
夏の河原は花火客も帰ってしまい、
だた銀白色の月明かりに草と二人が
淡く照らされているだけだった。
「…」
「…」
「……あっ、月だっ!」
間に耐え切れなくなった横島が突拍子もないことを言う。
「…」
「…」
(外したかな…?)
心配になる横島。
「綺麗な月でござるなぁ〜」
「お…ああ、そうだな」
合わせるシロ。
(先生はいつも楽しい…)
そのまま横島の隣に座って、
月を見上げる。
「ドクン…」
(な…?月を見ていたら…)
シロが突然胸を抑えた。
胸の奥が切ないような暖かいような感じになる。
「…ん?」
シロの様子に気付いた横島が振り向く。
(あいつ…こんなに可愛いかったっけ…)
極上の絹で裏ごしされたような月光に照らされた、
月を見上げながら胸を押さえるシロ。
シロは月から目を逸らせた。
このまま見つめていたら、どうなってしまうか…
(収まった…)
草を見つめながら身体の変化に戸惑うシロ。
「…シロ…どうかしたのか?」
「い…いや…なんでも無いでござる」
「そうか?…しかし綺麗になったよなぁ…シロも…」
正直に言う横島。
「…へっ?…あ…そ、そうでござるか?」
シロは突然の横島の発言に戸惑ってしまう。
「昔はこんなちっちゃな小犬だったのに」
「…狼でござる」
「…」
「…」
「月が綺麗だなぁ〜」
「そうでござるなぁ〜」
ジェリーならばチーズのようなと形容する月、
しかし今夜の月は億千万の蛍を集めて光らせたようだった。
突然、シロが擦り寄ってくる。
「横島先生〜、誰か見たら…どうなのでござるか?」
「…なっ…だっ…だから誤解されるだろ?」
「誤解ってどんな誤解でござるか?」
「だから…恋人とかと間違われる訳で…」
唇がふさがれる。
シロは肩に手を回して、
顔を近づけるとキスをした。
「横島先生〜…」
「ど…どうしたんだ?」
「間違われたっていいではござらんか…」
「…それって…」
シロが一つうなずく。
「身体が…熱くて…
抱いてくだされ…」
(…あいてはシロだぞ?
でも抱いてくれって言ってるし…
兄のように慕ってくれている子を欲望の餌食にするつもりか?
でも可愛いし…)
(だ〜っ…)
悩乱する横島。
だがピタっと引っ付くシロの身体や、
さきほどしたナマのキスの感触…
(やりたい?やりたくない?)
「先生…」
「ここはあれだ」
「…?」
(やりたい?YES)
「自然の通りにしよう」
「先生〜♪」
☆ ★ ☆
横島はシロに長いキスをすると、
シロを草むらに押し倒した。
発育のよい体がいっぱいに詰まった
シャツとGパンを丁寧に一枚づつ脱がしていく。
ふに…
シロの胸にふれる。
柔らかくて弾力のあるそれは横島の手に
吸い付くような感触で答える。
しばらく女性の胸の感触を楽しむ横島。
しかしシロはそれだけでは足りないかのように催促する。
「ふぁっ…先生…
もっと…ここも…触って下され…」
自分で秘所に手をやって、
慰め始めるシロ。
「だめだよ…自分でしちゃ…」
横島の手がシロの秘所に伸びる。
すでに濡れ始めているそこに驚きながら、
横島の指が割れ目を割って、
浅くシロの秘所を犯す。
「ああっ…拙者も…」
横島の背中に手を回して愛撫をするシロ。
しかし横島の与える快感の方が大きかった。
だんだん深く指を突きいれていく横島。
その度にシロの喘ぎ声が大きくなる。
「先生…横島せんせい…
はぁっ…横島先生のを下され…」
「もうこんなに濡れて…
えっちな狼だな…」
横島の指に責め抜かれ、
理性が吹っ飛ぶシロ。
「はぁ…
そうです…
シロはえっちな狼です…
ですから…先生のを…」
「いくぞ…」
横島が勃起したそれをシロの濡れている場所に
あてがうと、ゆっくりと膣内(なか)に埋めていく。
「くはぁっ…」
侵入した男の圧力に耐え切れずに声を漏らすシロ。
まだ大きくなったばかりのシロの身体の中は狭く、
それでもさきほどまでの愛撫で充分に濡れていて、
絶妙の快感を横島に味わあせていた。
ピストン運動を開始する横島。
「いいぞ…シロ。シロの中は気持ちがいい」
「そうでござるか…先生に喜んでもらえると…
はぁっ…う、うれしいでござるっ…」
「そうか?そんなことを言って…」
横島はさらに強くシロを突き上げた。
「実は気持ちがいいことをしてもらっているから、
嬉しいんだろ?」
「あくっ…ああっ…
先生っ…そんなことは…あう…」
「もうなんて言ってるかわかんないな…それ」
ピッチをさらに上げる横島。
シロはさらなる快感に身を捩り、
涙を流して歓びにうち震える。
「ふぁぁ…先生っ!!
先生っ!!シロはもう…ああっ!!」
「イクか?俺もだっ…
くっ!!」
シロは身体の中にじわりと広がる生暖かい横島の感触の余韻に浸っていた。
☆ ★ ☆
「さぁ、家に帰るでござるよ!」
「帰るって…イテテ…」
「どうしたでござるか?」
「ちなみにな、普通の人間は
数十キロ歩いてから4、5回やりまくると
足腰がたたなくなるんだ…」
「そんな…やりまくるだなんて…
先生もえっちでござるな!」
「誘ったのはお前だろうが…」
「また散歩に来るでござるよ!
ここはいいところでござる!」
「今度は電車つかおう、
頼むから…」
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Page written by Eque Somatoya
Novels written by Souma Toriya