Re:Sbia undead home de suck
夢に咲き、刻に裂かれた被害妄想 なれの果て・・・
「ネェ、可愛イ、可愛イ貴方ニダケ教エテアゲル・・・
誰ニモ言ッチャ目ヨ・・・
貴方ノ知ッテ惨芽で、醜イ、不様ナ姿ハ本当ノ私ジャナイノ・・・
悪イ夢ヲミテルダケ・・・コンナハズジャナカッタ・・・
ダカラソウ来世コソハ
モット気高ク、モット麗シク生マレ変ワリ
返リ咲イテミセルワ・・・見テテネ、ホラ・・・」
そう虚ろに呟いた後、彼女に羽が生えた
僕が彼女と愛し交わえたのはそれが最期の夜で
ビルから見下ろすその先にはゆらゆら宙を舞う彼女
その姿は天使にも、悪魔にも・・・まるで胎内羊水の赤子の様に・・・
She said「I dead・・・」
そして彼女は言った通り・・・裂いていた
それはそれは月が丁度、綺麗に輪郭だけの月蝕の夜だった
気がつくと僕は置いてかぼりハイヒールを
片手に彼女の愛液かすかに残る
「クスリ指」を丁寧に、丁寧に・・・
かつて彼女に捧げた愛撫の様に・・・
She said「I born・・・」
Be born and then dead
やがて土に還るべき運命なら、さぁその躰「薔薇薔薇」に散るまで
狂い咲き乱れてみせてよ・・・ねぇ母さん・・・
貴方のあんなに愛した「クスリ指」だよ・・・
そういえば、何度この指に嫉妬した事か・・・ 「畜生・・・」
いつも貴方に嫌われるのが恐くて、ふった斬れなかったんだよ・・・
いつだったかなぁ・・・傷のついた僕の指を見て言ったね・・・
今となってはもう、ただの口癖 「このメス脈」
あの言葉でどれだけ僕が・・・
あっ、そうだ・・・そんな過ぎた話しはもういいや・・・
今日はね、とっておきのプレゼントがあるんだ・・・「フフン♪」
19になった貴方にぴったりの贈り物が・・・
何だと思う?受け取ってくれるかなぁ、僕の「第二関節」
「貴方の嫌いだった貴方自身、それでも僕は心の底から愛していた。」
さぁ、おうちに帰ろう・・・
彼女がグチャグチャに逝ってからどれくらい経っただろう
あぁ、なんて僕は一途でビドイ男(?)なんだ・・・
最愛の彼女が死んだというのにこの胸の内、喜びでいっぱいだよ・・・
笑いがとまらないよ・・・
何故かって?決まってるだろう彼女が四六時中
僕だけのそばにいてくれるんだもの
そうだ、彼女を迎えに行かなくちゃ
僕だけのオモチャにするために・・・
「待っててね、マイハニー」
しかし其処に潰れてたはずの彼女は・・・
消去えていた「あぁ、なんてこった・・・」
たしか僕は螺旋状の階段を鼻歌まじりに駆け降りていたはずで
浮かれ気分の僕が眼にした光景は、妙に静かな辺りにけなげに咲く
いちりんの花だけが妖しくも、艷やかに・・・
断末魔の悲鳴あげるかの様に
仮想現實への逃避悲劇・・・
とうせ灰に埋もれるのが理でも、そうこの躰「不要物」に成るもて
瓦礫に華咲かせてみせましょう
Be born and then dead
やかて土に還るべき運命なら、さぁその躰「薔薇薔薇」に散るまで
狂い咲き乱れてみせてよ、ねぇ母さん