つっぱりドーナツ現象

 文化はどのようにして離れた地域へと伝わって行くのか?ある地域から隣の地域へと人間同士の交流によって伝わることもあれば、テレビなどを通じて遠隔地に一気に伝達したりすることもあるだろう。
 昔、八王子と高崎を結ぶ八高線という電車に乗ったことがある。そのときに印象に残ったのは、乗り降りする中高生達の多くがリーゼントやパーマに長ラン(長い学生服)など都内では既に見られなくなった「つっぱりファッション」をしていたことだった。思わずタイムスリップしたような錯覚に襲われたものだ。当時、関東平野中心部ではロンゲとか茶髪とかつっぱりに代わる新たな文化が発生しつつあったのだが、その文化の波はまだそこまで到達していなかったわけだ。この現象は、関東平野の何処かで発生した若者の文化が、テレビやマンガなど全ての地域に同時に伝達されるタイプのメディアを媒介せずに、地域から地域へと人づたいに伝わって行ったことを示唆している。
 このように、文化はある所で発生し、そして時と共に変化して消えていく。ある特定の場所では消えて行くが、その周辺部では伝達が遅れた分だけ消えるのも遅れる。その結果、文化は発生地点を中心としてドーナツ状に広がっていくことになる。そこでこの現象を「つっぱりドーナツ現象」と呼ぶことにする。ドーナツの穴の部分は中心地に近いため既にその文化が衰退した場所である。そして、時と共にドーナツは巨大化していくわけである。
 これは、物理学で言うところの波動の性質である。文字通り文化の波である。物理学で習う典型的な波動は、例えば空気を伝わる波動(音)がある。音は空気の分子の運動を媒体とする波動であるが、つっぱりという波動は、ヒトという動物の頭髪やその胴体を覆っている布の形態を媒体とする特殊な波動なのである。しかし、それが波動の性質を持っているならば、その伝達の速度は一般的な波動の物理法則に従うことが期待される。
 もちろん、その伝達はいろいろ複雑な地域的な事情によって影響されるはずだ。山や川があれば伝達は遅れるだろう。学区の境でも伝達は遅れるだろう。地域の人口密度も伝達速度に影響するだろう。しかし、小さな地域においてはそういう局所的なばらつきがあるにしても、ある程度広い地域を見れば、一定の速度で波動が拡散していく様子が観察されるのではないか。そのような一般的な傾向を探る事も興味深いし、また、局所的な伝達速度のばらつきを見つけて理由付けをするのも興味深いことだ。また、都市から都市へとより広範囲に広がっていく様式にこのような波動がどれだけ影響しているのかも興味深い。

そこで、
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 その内分け
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       パーマ___
       その他___
あなたはその中に含まれますか?___
学校の種類(共学、男子校、女子校)___
学校の所在地
      都道府県___
       市町村___


あなたが高校生の頃周りの生徒のおよそ何割がつっぱりでしたか?___
 その内分け
      リーゼント___
        パーマ___
        その他___
あなたはその中に含まれますか?___
学校の種類(共学、男子校、女子校)___
学校の所在地
      都道府県___
       市町村___

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