(書誌+要約+請求の範囲+実施例)
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開平5-7156
(43)【公開日】平成5年(1993)1月14日
(54)【発明の名称】A/D変換器の故障検出装置
(51)【国際特許分類第5版】
H03M 1/10 C 9065-5J
G01R 19/25 A 8203-2G
31/00 7808-2G
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願平3-181868
(22)【出願日】平成3年(1991)6月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号
(72)【発明者】
【氏名】佐川 正人
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】小林 直樹
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 秀夫
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株式会社内
(74)【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】▲柳▼川 信
57)【要約】
【目的】 A/D変換器の故障を簡単な構成で検出する。
【構成】 A/D変換器3のディジタル出力2がアナログ入力信号1の平均レベルと交差するタイミングを、交差点検出器4で検出する。この交差タイミングが最長周期を超えたことを、周期異常検出器6で検出し、異常を検出する。
【効果】 ディジタル出力信号を再びアナログ信号に変換し直して、元のアナログ入力と比較する必要がなく、単にディジタル信号を用いるのみで、簡単にA/D変換器の異常が検出できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器の故障検出装置であって、前記アナログ入力信号の平均レベルを予め設定する平均レベル設定手段と、前記ディジタル信号が前記平均レベルと交差したことを検出する交差点検出手段と、この交差検出出力が予め定められた期間発生されないときに無信号状態を検出する手段と、前記アナログ入力信号の存在期間に前記無信号状態が検出されたときに故障検出出力を発生する手段とを含むことを特徴とするA/D変換器の故障検出装置。
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0006】図1は本発明の実施例の回路構成図である。一定周期以上の周期を持つアナログ入力1は入力フィルタ11を介してA/D変換器3へ入力されディジタル出力信号2となって出力される。このディジタル出力信号2は、平均レベル設定器5において予め設定されているアナログ入力信号1の平均レベルと交差点検出器4にて比較され、ディジタル信号2がこの平均レベルと交差したタイミングが検出される。
【0007】この交差検出出力の周期は、最長周期設定器7において予め設定されている周期と周期異常検出器6にて比較され、交差検出出力の周期がこの最長周期を越えれば異常信号が出力される。
【0008】この異常信号はアンド回路9の1入力とされており、その他入力には信号検出器8の出力が印加されている。この信号検出器8はアナログ入力信号1の信号有無を検出するものであり、アナログ入力信号1が存在しているときに、周期異常検出器6からの異常信号が発生されていれば、アンド回路9からA/D変換器3の故障検出信号10が出力されるようになっている。
【0009】図2は図1の回路の動作を示す各部信号波形図であり、AはA/D変換器3のディジタル出力信号、Bは平均レベル設定器5の平均レベル、Cは交差点検出器4の交差検出信号を夫々示すものとする。尚、この交差検出信号Cは、図示する如く、ディジタル出力信号Aの値が増加する方向で平均レベルBと交差したときに生成されるものとする。
【0010】この交差検出信号Cが予め設定された最長周期以上になっても発生されないと、周期異常検出器6は異常信号を発生するようになっている。
【0011】図3は周期異常検出器6の一例を示す図である。交差検出信号は周波数カウンタ12に入力され、その周期Tcが出力される。次に、最長周期設定器7からの最長周期Tmax とTc とが減算部13にて減算されその結果xが求められる。
【0012】このxの正負が判定部14で判定され、xが負であれば周期異常信号が発生され、正であれば正常であるから周期異常信号は発生されない。
【0013】図4は周期異常検出器6の他の例を示す図4である。内部パルスカウンタ21は、最長周期設定器7で設定された周期の1024倍の周波数で内部パルス信号を発生しつつこのパルスをカウントするものである。
【0014】このカウント開始タイミングを定めるのが交差検出信号であり、この交差検出信号が入力されることにより、カウンタ21は内部パルスを“0”からカウントアップし始める。そして、カウンタの値が1024を越えると、判定部22から周期異常信号が出力される。
【0015】信号検出器8は入力アナログ信号1の有無を検出しており、入力信号が存在しているときにアンド回路9を開いて、周期異常検出器6からの異常信号を導出するようになっている。尚、入力フィルタ11は最長周期設定器7で設定されている周期よりも長い周期の信号は通さないフィルタであるとする。
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