(書誌+要約+請求の範囲+実施例)
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開平5-276054
(43)【公開日】平成5年(1993)10月22日
(54)【発明の名称】送信機用帰還回路
(51)【国際特許分類第5版】
   H04B  1/04        R 7240-5K
                     B 7240-5K
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願平4-71054
(22)【出願日】平成4年(1992)3月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号
(72)【発明者】
【氏名】佐川 正人
【住所又は居所】東京都港区芝五丁目7番1号日本電気株式会社内
(74)【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)



(57)【要約】
【目的】送信機の帰還制御を行なう帰還回路において、帰還回路によって生成される帰還信号に対する送信機による高周波ノイズの混入を抑圧し、正しい帰還を確保する。
【構成】送信機4の出力ラインから出力検出器5で抽出した帰還信号をA?Dコンバータ6で直接A/D変換したディジタル帰還信号を、音声周波数帯を通過帯域とするディジタルフィルタ7を通して音声ディジタル帰還信号とする。音声信号源1の出力するアナログ音声信号もA?Dコンバータ2でA/D変換しディジタル音声信号とする。ディジタルシグナルプロセッサ3は、2つのディジタル入力にもとづいて送信機4の必要とするディジタル音声入力を生成、送出する。こうしてアナログの音声周波数帯の帰還信号を排除し高周波信号の帰還信号への混入を防ぐことができ正しく帰還をかけることができる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】 ディジタル化音声信号を入力として動作する送信機の出力する高周波信号を一部を抽出し、前記送信機に対する帰還制御用の帰還信号を形成する送信機用帰還回路において、前記送信機の出力する高周波信号の一部を抽出してディジタル化したあと、音声周波数帯域を通過帯域とするディジタルフィルタに通してディジタル化帰還信号とし、音声信号源のディジタル化信号と前記ディジタル化帰還信号とにもとづいて前記送信機に入力すべきディジタル化音声信号を生成することを特徴とする送信機用帰還回路。



【実施例】次に本発明について図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0013】図1に示す実施例は、アナログ音声信号を出力する音声信号源1と、アナログ音声信号をディジタル化しディジタル音声信号を出力するA‐Dコンバータ2と、送信機4に対するディジタル音声入力を演算出力するディジタルシグナルプロセッサ3と、ディジタル音声入力を受けて送信用の高周波出力を出力する送信機4と、送信機4の出力する高周波信号の一部を抽出する出力検出器5と、出力検出器5の出力した高周波信号をディジタル帰還信号に変換出力するA-Dコンバータ6と、A-Dコンバータ6の出力するディジタル帰還信号を入力し、その音声周波数帯のみ通過させるディジタルフィルタ7とを備え、図1にはなお、出力アンテナ8を併記して示す。
【0014】次に、本実施例の動作について説明する。
【0015】音声信号源1の出力するアナログ音声信号はA-Dコンバータ2でディジタル音声信号に変換され、ディジタルシグナルプロセッサ3に供給される。
【0016】一方、送信機4が出力アンテナ8に送出する送信用の高周波信号の一部が出力検波器5で抽出されA-Dコンバータ6でディジタル化されてディジタル帰還信号としてディジタルフィルタ7に出力される。
【0017】ディジタルフィルタ7は入力したディジタル帰還信号から音声周波数成分のみを通過させ、音声ディジタル帰還信号としてディジタルシグナルプロセッサ3に供給する。
【0018】ディジタルシグナルプロセッサ3は、A-Dコンバータ2から提供されるディジタル音声信号と、ディジタルフィルタ7から提供される音声ディジタル帰還信号とを入力とし、送信機4の入力とすべきディジタル音声入力を演算出力し送信機4に供給する。
【0019】このようにして、帰還信号をアナログ信号の音声周波数帯を利用することなく帰還処理を施すことによって送信機4による帰還信号への高周波ノイズの混入を抑圧し、正確に帰還をかけることができる。
【0020】
 



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