其の六『隣り合わせの闇と青春』

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伽羅迦は、深雪が倒れている部屋に辿り着いていた。
深雪は、寄せ合わされた机に横たわり、胸の位置で手を組まされていた。
（やっぱ死んでたか、、死ぬなら来るな、来るなら死ぬな！だぜ。殺したのは沙羅沙か、、なんてこった）
そんな風に思いながら、深雪を紐で縛りつけて、身につけていた宝玉を使った。
宝玉は、光を吐き出すように眩く輝く。
光が空間に溢れだし、宝玉はただの石に戻っていった。
それに呼応するように、眠っていた深雪のおめめがパッチリ開いた。
「オヤジッ、沙羅沙、刹羅、、、殺してやるっ！」
もがき叫びだす深雪ちゃん
「ビンゴー、やっぱそういうパターンだと思ってたさ。だが、縛りを入れてるので動けませーん、、え！？紐がっ」
突然、喚き散らし暴れようとする深雪を前にして、伽羅迦が『ぢまん倶楽部』会長に就任してすぐに解任か？
（ぐぐっ、ビリビリ）
紐がみるみるうちに引き千切れそうさ。
ちょい焦るちょい悪おやじ。
「オヤジーッ」
深雪ちゃん、潜在パワー全開っぽ
（しかたない、超絶倫人べラボー瞬間催眠術しか）
「つぇーーーっ！」
伽羅迦が、クッキング万能バサミっぷりを見せつける。
「クークー」
すやすや、パワーパフガール深雪ちゃんと、、
「あぁん、深雪ったら親子なのに、、ぬぉ！そんな、辛抱たまらんっ（寝言」
おやくそく通りに、自分まで眠る伽羅迦であった。

一方、ピエルーはコレクションが増えてご満悦だったが、、
（...ザメヨ、、メザメヨ！サラサ）
沙羅沙の心に、何者かの訴えかける声が響いた。
胸のペンダントの宝玉が、周りの光を飲み込みだす。
昼間なのに、光が消え一瞬真っ暗となってしまったり。
それは、まるでブラックホールがすべての物を飲み込むのに似ていた。
「？！何だっ」
ピエルーは驚いて、彼女に警戒し注目した。
宝玉が暗く輝いてただの石に戻った時、沙羅沙は人の目と記憶を取り戻していた。
「(ん？誰かの声が聞こえたような気がする)、、はっ！助けなきゃ、彼を」
沙羅沙は、周りを取り囲む棒立ちの敵達へと攻撃を叩きこむ。
けど、実際にはモンスターが行儀よく棒立ちな訳がなかったのだ。
「えっ！？」
彼女は、自分自身の身体に違和感を感じた。
それは、敵の動きが遅くなり、、コマ送りから棒立ちになる感覚だった。
（自分以外の時間が？時空がおかしくなってるの？）
さらに、攻撃を食らう敵達は浄化されて人へと戻り気絶して倒れていった。
「信じられない！」
俺を信じろ（違。
っか、沙羅沙はとりあえずご機嫌だ。
たまに、こらえきれない感じでクスクス笑ってたりしてし。
一方のピエルーは、アワアワしたチビのように驚愕っぷー。
「何だか知らんが、パワーアップしたようだな。しかし、魔法は防げないのじゃないのか？なんとなくね」
ってセリフも、沙羅沙には
「なーんーかーしーらーむぐわー、、、」って聞こえるみたい。
だから、年頃の乙女さん(^^;えー）はさらに笑ってしまったりなのさ。
そんでもって、彼女は状況から判断して『単に自分自身の動きが速すぎること』に気付いた。
♪けど肝心なことなどいざ知らずピエルーさん、ラーメンばっかで満足してるの？ほんとにぃー
ん、ピエルーは得意の呪文を放つょ
しかし、すかさず沙羅沙はピエルーの後ろに回り込んでいた。
「ア・ク・ビが出たぜ！って言えばいいの？かな」
「？！バカなっ、、、」
（がすっパー）
沙羅沙の放った後頭部への手刀によって、ピエルーはあっさり気を失った。
「おやすみ、ピエルー」

、、さてと、皆さん、おまちかね♪ちょっぴりおバカさんのコーナー
えっと、頼りのムツゴロウさんがダメまったので、善活さんは行き詰まって悩んでいた。
「うーん、、そうだ！偉い人に相談してみよぅ」
夜中なのに、鉄砲玉おっさんロケット発射っ
さっそく、恭都太鼓寺へ駆けこんだのだ。
そして、何を思ったか、、おっさんは緑色の作業着を脱ぎ捨てて池で行水をはじめた。
（バシャバシャバシャッ、、）
「まずは身を清めるのだー」
大声あげながら水音をたてるものだから、寺の和尚さんに見つかったり。
『No_escape. 和尚vsよしかーーつ、、Fightっ！』
ガラガラっと引き戸を開ける音と共に、和尚の怒号が響き渡った。
「誰じゃ、こりゃーっ」
善活さん、大声にビビッた
「はぁあぁぁ、怪しい者じゃございません」
素っ裸で池を上がろうとするも、苔で滑ってあお向けに池に落ちる
「かーーっ」
和尚、ストレス発散で気合を発しまくり。
善活さんが急いで上がろうとする度に、和尚はお仕置き棒で池へ突き落とす。
（バシャバシャバシャ、バシッ。バシャバシャ、バシッ。バシャ、バシッ）
「ぎゃー、違う！これは誰かの罠なんだっ」
「問答無用！でぇぃーーぁ」
（キラーン☆バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシッ、、、、、、）256hit
「うぅ、はぁ...」
『K.O.! 和尚 Win、、、Round2.Fightっ！』

、、つづく(^^;