scene1『急がばmawari』

登場人物
ジーナ・ファイン=この物語(infinity_gem)の主人公。本名は嘉神幻斗
アシュリン・ギア=旧世界の毒小人。本名はゲレ造
キョウコ・W・グルーブ=美人姉妹の姉、フリーターみたい
ユキコ・W・グルーブ=美人姉妹の妹、大学生らしい
マーク・L・オリンピコ=W・グルーブ家の召使い、覆面レスラー?
サノス=?
ゼロ・T・ニュークレオン=新世界の毒小人
ゴンザレス=旧世界の呪術師
サラサ・アマミヤ=旧世界の女神?
あとは省略

あれから4年、、、
「最後の歌を君に贈ろう、明日からもっと忙しくなるげっ♪」
(長かったな!ボブは、強い男になる為に様々な修行を積んだよ。異世界でホブ・チャンチン似に追いかけられたり、こっちの世界で借金取りに追いかけられたりね)
ゲレ造はテケテケ歩きながら、見ず知らずのバぁさまに叫んだ
「げっげっげっ、、、恭都に戻ってきたぜ!なぁ、アイボ」
通りがかりのオバアチャンは、驚いて応える。
「私ゃ、藍子じゃ。人違いじゃよー」
「じゃぁ、藍ちゃんだ。いや、そうじゃなくてそれだけど、電子ペットの...」
おばあちゃんの振り上げた手には、アイアンジャイアント(違)が握られていた。
「今、忙しいんじゃ。借金の取り立てに行かなきゃならんのでね」
振り下げられた凶器から、ギリギリ身をかわしたゲレ造は尋ねた。
「うわっ!!ランボーだな、藍ちゃん。ところで、雨宮邸はどっちだい?」

恭都駅から乗ったタクシーの中で、青年はいろんな事を考えていた。
白いコートに身を纏った絶世の美系、幻斗である。
(あれから4年、なぜ4年かって?そりゃ、お約束のうるう年とか、オリンピックとかワールドカップとかもそうだろ?だから、4年なのさ。)
運ちゃんはオバさんだった。
んで、すげぇ美形が載ったものだから、ちょいご機嫌であった。ささやかな幸せなのかな
「春日井小学校の前でよかったね?もうすぐだよ。かっこいいおにいさん」
(もうすぐか、、やっと帰ってきたぜ。つーか、人間として腰が抜けるほど遊んで、飽きちゃったのが4年ってワケよ。ほんとは)
なんだか、性格変ってます。いい感じに?

てけてけてってって(足音)
藍ちゃんの「そんなん知るかっ、自分で考えろ」のアドバイスで、ゲレ造は散々迷って歩いていたが、何だか見覚えのある景色が見えてきたらしい。
(何だか肉が食いたい気分げれ、、つーか、近いぞ)
そこへジョディ・シクターがジロ・ビルヌーブを抜いて、1フィート差で通りすぎて止まった。
運命に引き寄せられるように、それ(タクシー)を注目するゲレ造。
タクシーを降りた幻斗は、雨宮邸に向かってゆっくり歩いて来た。
(あの人に一目会ってからにしようと思ったが、、会えば、決心が鈍るかもしれない、鈍らないかもしれない。へい、かもんかもん)
なにやら思いならが歩いてくる幻斗に、なにやら思いながら話し掛けようとするゲレ造
(近い!この人に道を聞こう。そう、絶妙のタイミングだぜ!なぁ、藍ちゃん)
「ユー・ドロップ・ア・パンかチーズ?」
『ごっばあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、、、』
轟音と共に、幻斗とゲレ造を包んだ丸い空間以外の世界が、白い光につつまれて消えていった。
幻斗が、薹霊の力を解放した瞬間であった。