scene5『密かに大変な闘い』
----それはジーナが世界を消し去った時
消え始める世界の中、多数の弱者の呪いにより、初代の薹霊・サノスは目覚めた。
(、、私は復活したのか)
サノスは、世界の7割を退避させた。
ただ、ジーナの関係した沙羅沙・深雪・ゴンザレス(偶然、3人で外出していたらしい)は、利用する為に騙したのは言うまでもない。
ジーナとアシュリンが消え去っていく世界を眺めていた時、サノスも沙羅沙達に同じ光景を見せていたのだ。
「どうだ、こんなことをした幻斗をお前達ならどうする?私は、奴を粛清するつもりだ。」
「たった4年だったか、、早かったなぁ。」
ゴンザレスは、いつかこういう日が来ると予測していたのか、落ちついていた。
「なんてこと、、」
「冗談よね、これ。あははっ」
雨宮姉妹は、驚愕と動揺している状態だ。
「なぜここにいるのか、冷静に判断して欲しい。そして、『2人』には自分達の好きな行動を取ってもらう」
サノスが力を使ったのか、手助けをしたのか分からない。
「!?ええっ」
沙羅沙と深雪は、同化を果たしていた。
ゴンザレスは、これにも取りたてて驚くことはなかった----
、、工事現場にて
しーめをパクつくジーナとアシュリンがいた。
「こらこら、この状況でメシに戻るなっ」
サノスの声に反応して2人は、ふと顔を向ける。
「うぁ?」とほへー顔のアシュリン
「提案します!俺とサノスが闘ったら『遅かれ早かれ共倒れ、もう帰れない行き倒れ』になる可能性が大だろ?なので、3on3で闘うことにしよう!どちらかが2勝した時点で負けだ。第1試合が終わったら、その者が3人目を呼んで来る。さぁ、どうだ?」
ジーナはちゃんと考えていたらしい。
アシュリンはしーめに集中して忘れていたらしい。
「いいだろう、他には?(もとから、4vs4だったりするんだがな)」
「ルールはプロレス!3カウントかギブアップで負けだ。それと、世界自体を壊しかねないので、特殊能力は極力使わないこと」
「注文の多い料理店だな」
サノスは流すように応える
「ま、ベントーだけどね。近頃のは、なかなかうめぇしな」とジーナ
「んー、ゲレゲレーッ」とアシュリン
「おし、ゴハンも食べ終わったので、次は作戦会議だ」
能天気な二人のセリフに、サノスは嫌なセリフを言う。
「最後の晩餐ぐらい、ゆっくり食ってもよかったのだぞ」
「、、じゃぁ、オカワリさせてもらうか!いくぜ、アシュリン」
「よし、食べるゲレっ」
ジーナとアシュリンは、弁当屋へ向かった。まじで
(勝手にしやがれ、余興は長いほうが面白いってもんだ)
サノスは、気長に待つことにしたみたいだ。
、、W・グルーブ邸の周りには、風が吹きすさんでいた。
マークは飛んでいた!パラシュート無しのスカイダイビングやヒモ無しバンジーといったところさ。
「うわあぁぁぁぁっ」
「いやー、楽しそうだねぇ。わはははは」
風を操ることが出来る、、これが、サノスから力を与えられたゴンザレスの能力だ。
しかし、マークは猫のように体をひねって足から着地する。
「凄まじい反射神経だな、、誉めてやろう。だが、風が起こすカマイタチによるダメージが蓄積されるね」とゴンザレス
「うううっ(まいりましたね。近づくまでに風で飛ばされる、、、あの人が風を出す前に、突進するしかないのだろか)」
マークの服には血が滲んでいた。体中を切り裂かれた痛みに、体を動かすのも躊躇われるぐらいだ。
「教えてもらいましょうか、、Realの秘密を」とゴンザレスは問う
マークはフェイントをかけて、不規則な動きで突進を始めた。
「死んでも、しゃべりバーーーッ」
だが、ゴンザレスは冷静に冷酷に、マークが移動した場所へ竜巻を発生させた。
、、再び工事現場、おかわりした弁当をパクツク2人がいる。
(策は2つだろか?薹霊の宝玉をどう使うか、、1つ目は、自分に使ってサノスを道ずれにする。2つ目は、アシュリンに俺の命を託し、そして必ず勝ってもらうか、、)
「うめぇよな、アシュリン」
「だね!、、って、かっこむなよ。2つ目なんだしよー」
「やっぱ、2つ目かなぁ(それじゃ、あいつと同じことになるな)」
アシュリンは、悲しげでいて穏やかな表情のジーナを見て、状況を把握することになった。
「狙うは瞬殺だ。7秒劇を見たことあるだろ?必ず勝ってくれ!」
「そうは言うけど、あいつ強そうだぜ。つーか、3人目って誰なんだよ?いるのか、そんなの」
弁当を食い終わったジーナは、右手に宝玉を持ちアシュリンの上に掲げた。
「勝って、あの娘を呼んできてくれ。俺の死に様を見せておきたいんだ」
「分かった、、頑張ってみるよ」
ジーナの決意の表情に、アシュリンは力強く応えた。
、、大学でユキコとサラサは対峙していた。
「1対1じゃなくて卑怯じゃないの?」とユキコ
「勝てばいいのよ。勝てばね!、、フゥーッ」
サラサは両手の平を差し出し、発生させた雷球を息で吹き飛ばす。
「(飛べばその隙に打撃を食らう、防御すれば投げられる)だったら、、」
ユキコは腕でガードを固めて突進を始める。
サラサは、巨大な雷光を腕に纏い大技のモーションに入っていた。
「あうっ、、」
最初の雷球を受け、苦痛を感じながらもそのまま大技に突っ込むユキコ。
「嘘っ、、ああぁぁっ」
ユキコのタックルを受け、サラサは吹き飛ばされた。
「やったっち!」
痺れたのか語尾が「っち」になったユキコであった
サラサは、ダメージを負いながらも中距離で立ち上がり始めた。
「凄い娘ね、、でも、その腕で後はどうするのかしら?」
ユキコの袖はビリビリに破れていた。
だが、その下からはウロコ状のプロテクターが覗いている。
「結構、おきにだったのに!弁償してよねー」
「嫌よ!自分でやったのだから自分で買いなさい(、、打撃技で弱らせて、投げてやる)」
「へぇ、女神のくせにケチなんだー(そんな攻撃食らわない)」
(今度は避ける気ね。考えてることが見え見えなのよ)
心の読み合い読まれ合いである
そこへ、セーラー服を着たおっさんが通りがかった!
こらこら、シリアスをぶち壊すな↑