scene7『とりあえず終幕』
大学にて、サラサ・ユキコ・キョウコ・シャチョキャラットの取り合わせである。
「もっとすごいよー、しゃち、、」とシャチョ子
「ちょっと、いきなり殴るって酷くない?やたら、クー寝しちゃったじゃないのっ。そりゃ、夜更かししちゃって3時間ほどしか寝てなかったけどさ」とサラサに向かって歩きながらキョウコ
「だから、しゃち、、、」
シャチョキャラットは、目立ちたくてしょうがないらしい。
「ごめんなさい!ちょい、携帯を貸りたかったの」
サラサは、座ったまま両手を合わせて、ごめんなさいをして言う。
「ちゃんと弁償してもらうから、大丈夫だよ」
ユキコは服のことを、ちょい気にしているらしい。
「何を言ってるか、こらぁ」
サラサに詰め寄りかけたキョウコの前に、シャチョキャラットが割って入った。
「シャチョキャラットちゃんのは、こんなにゅ!」
シャチョキャラットは、セーラー服のスカートを捲くり上げたのだった。
もち、下着なんかはいているはずがない!変態だから
!!っ
即座に乙女達の悲鳴が響き渡った
シャキョキャラットは喜色満面だ!が、次の瞬間には自分が悲鳴を上げていた。
「う、う、うっ、あ、あ、あっ、あぁーーーっ」
(解説=それは一瞬の出来事だった。キョウコの前蹴り・ユキコの後頭部へのジャンピングヒールキック・サラサのサミング・キョウコの背中への回し蹴り・ユキコのミゾオチへのローリングソバット・サラサのビンタ・3人同時のアッパーが、シャチョ子に連続して決まったのだ)
かくしてシャチョキャラットは、オーマイコンブ状態で吹っ飛んで行く。
彼は、生身で大気圏突破を果たし、衛星軌道を79年間も回り続けたという、、。
「はっ、、2人とも、病院に行かなきゃ!」
「朝の人が治してくれるし、大丈夫だよ」
キョウコの言葉に、ユキコは回りの友達を気使いながら言った。
「(幻斗のことかしら?)それって、すっごい美形のお兄さん?」と姉妹にサラサが尋ねる
「そうだけど、何故に知ってんの?、、あー、ダメよ!私が目をつけたんだからー」とキョウコ
「いててててっ、かなり痛いです!ほんと」
W・グルーブ邸では、マークが傷の手当てをしていた。
「電流爆破有刺鉄線デスマッチの後みたいだね」とゴンザレス
「いや、まさにその通りでして、、あててててっ」とマーク
大仁田って偉いと思うなぁ。ちょっぴりね
「たっだいまー、途中で帰ってきたから日当なしだけど」
「ゲレゲレーッ」と玄関からジーナとアシュリンの声がした
ゴンザレスとマークは、玄関の方を見た。
「む、、初めまして」とアシュリン
「ども、ジーナとアシュリンです。そうそう、マークだっけ?覆面を貸してくれ。あるんだろ?」とジーナ
それにマジメにマークが応える。
「いやそれが、破れた1枚だけだったりするのでして、、、」
「、、1枚で生活するなっ!」
と同時発声でつっこみつつ、ジーナとアシュリンは踵を返した。
てけてけてけてけてってって、、、(足音)
「おぃ、覆面を買いに行くのか?」とアシュリン
「まあな、、それよか歩くの疲れそうだしデカくしてやるよ」
言いつつ、ジーナはアシュリンに手をかざした。
白銀の光に包まれて、アシュリンはデカくなる。
「む、視点が変わったぞ!?って、げげっ」
ジーナは、アシュリンに鏡を見せる。
「どうだ!普通っぽいけど、何を考えてるのか分らなそうで、時に気味悪いほどクレバーってこともない訳じゃないけど、ツマンナイとこはWarpして行こう!筋だけは通し生きてる、That's_our_low♪みたいな」とノリノリでジーナ
「これが、刹羅って奴か?つーか、ホントに親友なのだろか。いまの言葉って」と苦笑いのアシュリン
「とりあえず、面白いからやってみた」
ジーナは言いながら、作り出した派手な覆面を被ろうとしている。
「それもそうだけど、なんか大人タイガーになった感じで、不思議な気分げれ」と恥ずかしそうなアシュリン
そこへ、サラサ・ユキコ・キョウコが車で帰ってきた。
どうやら、キョウコがアッシーを呼びつけたらしい。
さすが、親衛隊が100人以上いるだけあるな。
「ただいま、マーク!朝の人いる?ほら、暴れん坊さん」
「ただいま、、だから違うって。それ」
ユキコ・キョウコが車から降りるなり話し掛けてきた。
「マークとは、身長が全然違うゲレ、、あっ!?あぁっ」
アシュリンは、続いて車から下り始めた人影を見て、涙腺が緩むのを感じた、、短い時間だったけど、一緒に戦ったり一緒に過ごした人に、また会えたからだ。
「、、えっ」
だが、次の瞬間にアシュリンの隣のジーナが、閃光の如くサラサに鋭い攻撃を加えていた。
サラサのミゾオチにめり込んだ白銀の手刀が、真っ二つに体を切り裂いていく。
「わわわわっ、、何やってるか分ってるのかよ?ジーナッ、、」とアワアワでアシュリン
「うろたえるなよっ、今の俺は薹霊なんだぜ」とジーナは手刀に祈りと力を込める
まばゆい光が消えた時、サラサは沙羅沙と深雪に戻って地面に倒れ込んでいた。それぞれが、少しづつ小柄になり本来の二人に戻ったようだ。
今は、幸せそうにスヤスヤと眠っている。
「なんか凄いぞっと」とキョウコ
「凄いけど、いちいち怖いよー」とユキコ
「げれげれれっ、、」とアシュリン
どれも、お約束な反応だ(他にどうしようもないが)。
「ついでに、これも作り直したよ!お前にやるぜ。俺はちょい旅に出るから、沙羅沙のことをよろしくなっ」
ジーナは、アシュリンの首に光を取り戻した薹霊の宝玉をかけながら言う。
「よろしくって、、なぁ」
アシュリンは、どうにもめちゃ照れている様子だ。
「ユキコ・キョウコ、こいつは朝の毒小人だったりします。俺が変えたのだけど、適当に仲良くしたってね」とにっこりジーナ
「えっ?何か訳ワカンナイよ!っていうか、怪我を治して欲しいのだけど、、」
「どうでもいいやっ、、ジーナ様っ、私と付き合って〜っ」
ジーナの言葉に、ユキコの嘆願とキョウコの絶叫だ。
「今すぐ分からなくていいから、Come_on_people.命の限り♪みたいな。んじゃ、無理しすぎたから、俺はこの辺で☆ちゃお(う、、もう、治せないって。けが)」
言いながら、ジーナは背を向けて歩き出した。
「展開が早いってば。とりあえず、俺もいつかジ、、幻斗のように強くなって見せるぜ!さようなら、幻斗っ」
アシュリンは、涙ぐみつつも笑顔で幻斗に大きく手を振った。
「(ほんのちょいだけ旅に出るつもりだったのに、、。けど、一応)おっけーーぃ」
しゃーないので、微笑みながら振り向きざまに、マスクを放り投げた幻斗であった。
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