「お父さん、これを」
雪羅は、空羅に暗黒・光の宝玉を渡した。
空羅の首に3つの宝玉がそろった。
「これからは、この3つを誰かに渡さずにずーっと持っててね」
三つの宝玉は、黄金に輝き一つとなった。
薹霊の宝玉となったのだろうか?
「んじゃ、これはお前がずーっと持ってなさい」
空羅はにっこりと笑い、それを雪羅の首にかけた。
少し遅れて駆けつけたゴンザレスは、その親子の光景を微笑みながら見ていた。
そして、、空羅へ竜巻を撃つ。
「もう、思い残すことはない。空羅、お前に死合を申し込む」
(最後に、無敵の格闘家と闘いたい)とゴンザレス
空羅は、当たり前のようにバックダッシュで避ける。
「よし、いいだろう。手加減はしない」と
ゴンザレスは、常套手段で再び竜巻を発生させる。
しかし、、
瞬速で間合いを詰めた空羅に、ゴンザレスは低空タックルで倒されていた。
そのまま、変形の三角締めを決められる。
頚動脈が締められ、記憶が遠のいていくのが分かった。
(これが、、空羅という男の力なのか)
「参った、参ったよ」
ゴンザレスは、何だか嬉しかった。
「そうだ!これを幻斗に渡してほしい」
ゴンザレスは片膝をつきながら、懐より大切にマフラーを取り出した。
「それは母の、、」と雪羅
周りに風が集まり始める。
「いい風が来ました」とゴンザレス
「おいおい、どこへ行くんだ」
「待って、早まらないで!あっ」
空羅と雪羅の言葉を遮って、竜巻がゴンザレスの巨体を包み込む。
「召されるのです。天へ(深雪、、随分待たせたね)」
彼の声と共に竜巻が消えた時、、彼の姿もどこかへ消えていました。
伝説の拳法が、人化したゼロにより現実のものとなっていた。
ゼロがコナーと擦れ違う度に、コナーはしっかりと立てない状態になっていく。
「幻斗、あれは『ナニモ・野田』じゃないのか?」と空羅
「そう、ゼロの体をサノス少年にしたのさ。お前と体格的には同じだしね、、あいつも必死に修行したみたいだぜ」と幻斗
ゼロは、胸の前で腕を交差して気を収束させ、最終奥義の構えに入っていた。
「ぬぅぅぅぅっ、、」
気がどんどん高まっていく。
「参った、助けてくれ」
コナーは、片膝をついて動くこともままならなくなってしまい、、ついに敗北を口にした。
「おし、そこまでだ」
ゼロの突進を、空羅がガッチリと身を挺して阻止する。
「邪魔をするなっ」とゼロ
「邪魔をするなら、俺も殺すか?」と空羅
「ぁたりめーだ」とゼロ
「むぅ、マネすんなよー」と空羅
幻斗は、そんな2人を微笑ましく見ている。
まるで、成長した弟子同士が素晴らしい闘いを見せてくれているかのように。
いくつもの闘いが終わり、知る人のない伝説となっていった。
残るオリジナルとアナザーは、、空羅=ゼロ・幻斗=雪羅。
「さて、どうしたものかなぁ」
「何だか、正義の味方同士の仲間割れの様相を呈してきましたなー」
幻斗とゼロがつぶやく、、すると
「どうでもいいが、娘に乱暴したらただじゃおかねぇからな」
「え!?む、娘だって〜っ」
空羅の言葉を聞いて、幻斗とゼロが大声で同時発声だ。
「俺は、女らしくしてないけど女だっ」
雪羅は、顔を赤らめて叫ぶ
良く見ると、深雪似でどうしようもなくカワイイ
「んじゃ、こうしよう!5年後に闘って勝ったものが、雪羅を貰うってのはどうだ?」
「いい、いいーーーっ!それっいいー」
幻斗とゼロ、喜色満面、、キモいぞ
(5年後って、、まだ13才じゃんか。こ、こいつら、、ロリ好きだ。徳永だ)
「あかーーん!雪羅は、俺だけのもんだー」
空羅、雪羅を後ろから抱きすくめ
「あー、ひとりじめかぁ?」
また↑大声で同時発声(幻斗とゼロ)
雪羅は、真っ赤になって俯きブルブル震えて、、
新・薹霊の宝玉を使った
眩い黄金の光が、雪羅を包み込む
そして、前振りもなく飛んできたプレゼントのように大暴れ!元気いいねー
「旧人類は、旧世界に飛んでけー」
で、幻斗と空羅はどっかにブッ飛びました、、めでたしめでたし
「雪羅ちゃ〜ん、俺を選んでくれたんだね!やった〜っ」とゼロが勘違いして絶叫
「ちゃ、ちゃ、ちゃうわーっ」
加速するレールに乗って、追っかけるゼロに逃げだす雪羅
いつまでも忘れないよ、せめてもう一度やるせなき夢を〜♪
かくして、オリジナルとアナザーの闘いは終わりました
さて、幻斗と空羅は異次元空間をブッ飛んでたそうな
「あー、人化したゼロと闘いたかったなぁ」と空羅
(俺も、それは見てみたかったぜ)と言わずに、あえて「5年後か、薹霊の宝玉を使って会いに行こうっと。雪羅ちゃんLOVEっ」と幻斗
「聞いてねぇなー、このおっさん」と、苦笑いの空羅
「冗談だよ!俺には、、さ(いけねっ、沙羅沙はこいつの嫁さんだったや)」
いまさらながらアセる幻斗を見て、空羅は今度は優しく微笑った
「そうそ、ゴンザレスがこれを渡してくれってさ」
空羅が差し出したそれは、沙羅沙の手編みマフラーだった
「はて?G.K.のイニシャルのマフラー、これはたぶんGK団の証だね?」と、幻斗は照れ隠しか天然かワカンナイとぼけたセリフ
「違うと思うよ。ってか、入団希望ならアンジェリーク池田氏に言わなきゃ」と空羅は返す
そして一瞬の間の後、2人は顔を見合わせて少し笑った
(さんきゅ、幻斗。そして、、沙羅沙)と空羅が心でつぶやくと、、
幻斗の目に、涙が滲み出した
それを見た空羅も、涙腺が自然と緩むのを感じていた
Real_series-real,over_last,infinity_gem,infinity_gem2-_is_over.
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