(覚醒したか、ならば、、)
「そりゃー」
セスは、足元すれすれから九節鞭を紫水の上段へ放った。
紫水が剣で弾いた瞬間に、前もって余してあった分を放す。
「何っ!?」
(ガキガキガキッ)
九節鞭が剣に絡まった。
セス、一気に逆方向へ回り込みつつ走り出す。
(ブオォォォッ)
紫水は、手からビームを放つ。
しかし、瞬速で至近距離に入ったセスに当てられない。
九節鞭を放し、、一瞬、腕をクロスしたセスは骨破拳最終奥義を放った。
セスの鉄指が、20数回も紫水の胸に突き刺さった。
最後に、右のクローをすれ違いざまに叩き込んだ。
「チェストーッ、斬鉄骨破拳じゃ」
紫水は、前かがみに片膝をついた。
セスは九節鞭を引き、ついに紫水から剣を奪い取った。

レイドは、誰かに話かけていた。
「さぁ、手を掴んで、、やーーーぁっ」
蜘蛛脚に力が入り、影から何人もの人が飛び出してきた。
レイドの手には、しっかりとダルジィの手が握られていたのだ。
飛び出した瞬間、割れた風船から吐き出されるような感じで敵味方共ばらけた。
ダルジィは、亡者達に服を剥ぎ取られて下着姿になっていた。

「レイド、、剣をっ」
セスが、叫びながら剣を投げつける。
(ドスッ)
レイドは、落ちた剣を受け取り身構えた。
ちょうど、前世で葵として闘った時のように。

ダルジィの周りを、5人の亡者達が取り囲んだ。
しかし、掴みにくるのを捌き、力を利用して同士討ちにさせる。
敵に敵を投げては、倒しちゃったりした。
ダンスを踊るように華麗な舞いっぷー。
レイドが駆けつける前に、ケリが着いていたっぽい。
「久しぶりだな。待たせて悪かった、葵」
「ううん、会えてよかった」
女の子同士が抱きついてる絵は、綺麗だけど謎じゃむセットな感じだ。
「君を守ることが出来なかったので、、自分にないものを求めて、無意識のうちに女性に変わってしまってたんだ。もう戻れないけど、絶対に君を離しはしない」
ダルジィは、再び誓うのだった。
「うん、、それじゃ戦えないのでこれを着てね」
レイドは、ジャージ上下をダルジィに渡し、トレーナーとショーパン姿になった。

セスは、九節鞭をカチャカチャカチャと畳み、傍らに投げた。
武闘家らしく、素手の相手には素手で戦うらしい、、いさぎよ過ぎ
「閃光拳、、閃光拳っ」
紫水は、光球を連発した。
相当、怒ってるご様子っぽい。
6つの光球は、引き合い反発するようにジワジワと等間隔に動いていった。

三人娘は、揃い踏みしたところで士気も急上昇。
CDデビューしそうな勢いだ(何ですか?それは)
「行くぞ、三人揃った私達は無敵じゃー」
セスが代表して叫んだ。
三人が、紫水を取り囲むようにして回り込みながら、攻撃を仕掛けた瞬間。
紫水は、極太ビームを二発打った。
「のあーーっ」
「きゃっ」
「わわっ」
三人娘、なんとか交わした。
ビームは、光球にぶつかりながら、、順逆の三角形を描いていく。
、、六謀星だ。
紫水、ニヤリと笑いつつ急上昇。
三人娘は、出来上がった巨大な暗黒へご招待だ
「ちょっと、、」
「これって、、」
「ヒドクない?」

してやったりの紫水は、美しく微笑んでいた。どっとはらい、、完了