第5話『決戦』
「で、とりあえずどこに行くんだマイケル?」
昭兎が自分の肩に乗っかっているシロネコ、マイケルに話し掛けた。
「そうだにゃあ、とりあえずマイラへ行くにゃあ」
「温泉町だな!!」
「そうだにゃあ」
「あ・・・でも幼女は・・・いないんだっけ・・・」
「あがが」
とにかく一人と一匹はマイラへ向かった。
「にゃあ昭兎、お前どっから来たんだにゃ?」
「え?からあげ町」
「どこだにゃあ?そんな町聞いた事ないにゃあ」
「ぎゅぴぴぴぴぴ。そのうち連れてってやるよ」
「にゃきいいい」
そんなたあいもない会話をしているうちにもう着いた。
「きしいしい、ギルギルを知ってるやつがいるか聞くぜ!!」
昭兎はそう言うと今右を通り過ぎようとしていた男に声をかけた。
「す、すいません〜」
「なんですか?」
昭兎に声を掛けられて男が振り返った。
「いや〜実はですね?ギルギルいうやつを探してるんですがご存知ないですか?」
そう言うと。
「え?オレですけど」
「先手必勝!!メラゾーマ!!」
ぐごおおおおお!
なぜか昭兎の手のひらから魔法が発動した。
「甘いわ四平!!(?)マホカンタ!!」
「ぐわあああああ!」
昭兎は死んだ。でもやっぱ死んでないし。
「いてえええ、しぬううう、たすけてー」
「くっくっく、貴様なんぞにやられるわたしではないわ。お前の世界の幼女達も全ていただく!」
「なに!?では幼女が消えたのは貴様の仕業だったのか!!」
「そう、わたしは自由に次元をこえられるのだよ」
「きゅぴぴぴぴぴいいいい!!めろめろぱーんち!」
「うごっ!?」
めろめろぱんちをまともにくらったギルギルは光の彼方へ消え去った・・・。
「っていうかめろめろぱんちってメロメロになるんじゃあ・・・」
「やったにゃあ!すごいにゃあ昭兎!!」
「うん、その、なんていうか、かゆ・・・・・・うま。
はっ!?でもこのままでは元の世界に帰れない!!」
「元の世界?」
「うむ!わしはこの世界の人間ではない!!」
「にゃっ・・・」
「では行くぞマイケル!!」
そういうと昭兎は近くにあった城の石造りの柱を素手でへしおった。
「これに乗って帰るぜ!!」
昭兎はその柱を思いっきり投げた!!
ギュン!!
「とうわああああああ!!」
そして自分はそこへ飛び移った!
「すごいにゃああ。ぎちちちち」
「どどん!!」
「遅いわぁ・・・昭兎君」
ぱたっ
朝の5時まで昭兎を待っていた美由紀は眠さに勝てずついに寝るるるううう。
と、そのとき!
どごぉぉぉぉぉぉん!!
すさまじいい衝撃音が!!ドリームドリームの横の空き地からだ。
「・・・あら、今の音は何かしら?」
その音に目が覚めた美由紀は空き地へいくぜ!!
ちなみに美由紀はTシャツ一枚にジーパンというラフな格好なので、乳のボリュームがよくわかるぎいい。ノーブラじゃないヨ?
美由紀が空き地へ行くとそこにはすでに人だかりができていた。
みんな何かに注目していたが美由紀がきた途端に美由紀に注目し始めた。
「ワーオ・・・美人デース」「乳でかっ!!」「れろれろしたいッス!」
などなど・・・。あがが。
「ちょっとすいません・・・通して下さいね」
美由紀が人の間を縫って何かが見えるところへでた・・・。
するとそこには一本の柱が突き刺さっていた!!
さよう、昭兎が砕いた柱だ。そして柱にまたがりつつ気絶している青年は昭兎!
そしてマイケルもいるわい。
「あらぁ・・・昭兎君ったらどこへ行ってたのかと思えば空き地で遊んでいたのね」
とりあえず勝手にそう解釈して美由紀は昭兎に歩みよった。
「あらあら、こんなにケガして・・・ケガでもしたら大変よ?」
かなりおかしいことを言いつつも昭兎をぎゅうってやんの。
(はっ!!この顔に感じる感触は!)
「店長!!オレいきてるんですね!!」
「え?ええ、生きてるわ」
「まさかこんな柱で本当に次元を越えれるとは・・・えへへ、てんちょ〜う」
昭兎は美由紀の胸にうずくまりむぎゅむぎゅしている。
「昭兎君たら、子供みたいよ?」
「え〜へ〜へ〜僕チャイルド!チャイルズクエスト!!」
(・・・はっ!!オレは・・・オレは・・・)
「オレはロリコンなんだぁぁぁぁぁ!!」
昭兎はそう叫ぶと同時に美由紀の胸から離脱した!
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・魔の胸ですタイ!!」
「昭兎君・・・」
「て、店長、違うんです!別に店長が嫌いだから急に離れたわけじゃなくてその、オレやっぱロリコンだし・・・あんまり胸の大きいおねいさんに甘えるのは、ロリの風上にもおけないっていうか・・・」
「昭兎君・・・・・・ネコふんでるわ」
「え?おわっ!!ニャース!大丈夫か!?」
「んなわけないにゃ・・・」
「うりぃぃぃぃぃ!!」
昭兎は突然意味不明の叫び声をあげながらニャースの口をロックした!
(バカ!しゃべんなって!にゃーってゆっとけ!!)
(なんでだにゃあ?)
(この世界のネコはしゃべんないんだよ!ここでお前がしゃべれば優越感は得られるかもしれないが、その後秘密結社に捕まって解剖されっぞ〜)
最後だけなぜかご○う風だ。
「にゃーにゃーにゃー」
「まぁ、かわいいシロネコね」
「え?え、ええ。空き地に捨てられてたんですよ」
「それで拾ってあげたのね。優しいものね昭兎君は」
「そうですか?ならおっぱいもませて・・・じゃないいいいいダメダ!!」
そういうと昭兎は自分がきていたジャケットを脱ぎ、美由紀にはおらせた。
「え?」
「こうしとかないと乳が目に入ってきて誘惑の剣!!」
「ふふふ、ありがとうアキト君。あたしがTシャツ一枚だから寒いだろうって思って、貸してくれたのね?」
「え?は、はい!てへへ!てへへしか!!」
「うふふ・・・そうだわ!わたしがこのネコの名前を考えてあげるわね!」
「え・・・」
「にゃ・・・」
昭兎とニャースの声がハモッた。
「そうねえ・・・う〜ん・・・」
美由紀はしばらく考え込んだ末こう言った。
「そうねえ、シロなんてどうかしら」
「あがが」
「あがが」
昭兎とシロの声がまたハモッた。息ぴったりだネ!